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「早くジェズスとってよ」〜アーセナル 個人レビュー2021-22 MF&FW編

前編はこっち!

目次

<MF>

5 トーマス・パーティ

■稼働率以外の課題は?

 自らのインタビューで1年目は本調子ではなかったことを明かしたトーマスにとっては勝負のシーズンだった。そういう意味では徐々に真価を発揮した年になったといえるだろう。

 パフォーマンスはさすがの一言。アーセナルで最も正確に短いステップでロングキックをサイドに届けられる選手として中盤に君臨。シーズン中盤以降は実質的なアンカー役に固定されて、チームの司令塔として躍動した。両ワイドにサカとマルティネッリという起点が出来たことで、展開力のあるトーマスの価値はより高まった。

 非保持にも置いても存在感は抜群。前プレから攻撃の動きを予測し、縦横無尽にフィルター役としても活躍した。

 一番の課題になるのはやはり稼働率だろう。代役で入っている選手のパフォーマンスが極端に悪いとは思わないが、そもそものスペックが違うので、同じ仕事をそのまま任せてしまうとチームとしてその分スケールダウンしてしまうのは否めない。アトレティコ時代はほぼ怪我のなかった鉄人がアーセナルに来てからは稼働率がここまで落ちるのは不可解な気もするが、彼の来季の稼働率はチームの出来を決めるといってもいいだろう。

 プレー面でいえば信じられないほど軽微なミスからあっさりピンチを招く場面もあるのでそれは減らしたいところ。ミスを減らして、年間を通して活躍し、なぜかプレミアでは枠をとらえられないミドルが決まるようになれば、プレミア屈指のアンカーとして名をはせるポテンシャルは十分だ。

7 ブカヨ・サカ

■より屈強なSBを乗り越えるためには

 PKに失敗し涙をのんだEURO決勝を終えての失意のシーズンとなった21-22。オフシーズンの短さを考えれば、まずリーグ戦全試合出場を成し遂げたことをほめたたえたいところである。 

 中心選手として飛躍できるかどうか?という勝負のシーズンだった21-22。これまでは左右こなせるユーティリティ性からイマイチ便利屋的にたらいまわしされる印象もあったサカだが、今年は右サイドを主戦場として活躍。ようやく起用法が定まった印象を受けた。

 パフォーマンスは凄みが増したシーズンといっていいだろう。並のSBであれば連戦連勝を飾れるポテンシャルを発揮。大外でのアイソレーションからラストパスやシュートまで持っていけるスキルを身に着けた。

 陣地回復役としても機能。ロングボールを受けるスキルが意外に高く、長いボールを収めて前進するための経由地としての働きも見事だった。

 同サイドのウーデゴールとの連携も見事ではあったが、冨安の負傷もありSBとの連携を構築しきれなかったのは痛恨。ミッチェル、ククレジャ、ロバートソンなどの1on1では勝てない実力者たちに挑んでいくにはサイド全体の連携構築が課題になるだろう。その中心となるのがサカであることに疑いの余地はない。

 22-23はシーズン途中にW杯を挟む過酷なシーズンになる。指揮官も含めて疲労のマネジメントも重要な課題になる。終盤に失速した昨季の反省を生かし、大事な終盤にパフォーマンスを落とさないことも求められる部分だ。

8 マルティン・ウーデゴール

■キャプテンとして羽ばたく器になれるか

 冬の半年レンタルを経て、21年の夏に完全移籍で再加入したノルウェーの天才。冬からアーセナルにいたというアドバンテージは大きく、馴染むのに時間がかからなかったというのは非常に大きかった。

 ビルドアップに降りたり、右サイドのサカと入れ替わるように外に流れたりなど、攻撃をズラすための起点となる動きが非常に秀逸。最終ラインからのボールの預けどころとしても機能した。スモールスペースでの攻略もお手の物で細かいパス交換から、フィニッシュに絡む動きはとてもうまい。特にエリア内に入り込む動きは地味ながらも特筆すべき部分だ。

 ラカゼットとコンビを組んだプレッシングも高い完成度。行くべき時といかない時を使い分けながら、プレスの手綱を握りしめており、チーム全体のスイッチ役としてハイプレスの先導役を担っていた。というわけでビルドアップよし、プレッシングよし、プレースキック良しと攻守において替えの利かない選手といえるだろう。

    そのキャプテンシーも魅力で、ラムズデールをはじめ次期キャプテンに推す声も多い。アーセナルにはよく真のキャプテンが不在!といわれるし、経験豊富な選手を外部から欲しがる風潮も強い。だが、個人的にはチームを引っ張る役目の選手は少なくとも数年をかけて内部で育てたいところ。ウーデゴールには真のチームリーダーとしてアーセナルを牽引することが求められるだろう。

10 エミール・スミス・ロウ 

■消えやすい課題を克服するには

 20年末のトップチームでの台頭を受けてレギュラー格に定着。21-22シーズンは初の通年でのトップチームでのシーズンとなった。年間を通して、確固たるレギュラーといえる立場ではなかったものの、少ない出場時間ながら2桁得点を奪ったのは見事な一言。点の取れるMF不在に苦しんでいたアーセナルにとっては貴重な得点源となっていた。

 ミドルシュートは浮かせることは少なく、地を這わせて糸を引くようにゴールの隅に入れるのが得意パターン。密集でもわずかなシュートコースを見つけて隅を狙うので、GKは反応が遅れやすくセーブが間に合わない場面が多かった。

 パス交換を繰り返しながらスピードに乗ってエリア内に入っていくようなボールと共に前進する動きが得意な一方で低い、位置まで下りてのビルドアップを絡めるのは苦手である。ボールを引き受けに落ちた後のリポジションの精度は課題になってくるだろう。

 どちらかといえば展開を選ぶタイプでもあり、試合から消えてしまうことも珍しくないのが玉に瑕。チームが押し込めている状況において、アタッキングサードで特別な才能を発揮するタイプである一方で、劣勢な状況を馬力で押し返す局面は得意ではない。

 プレーのレパートリーを増やすのか、アタッキングサードでの精度をより高める方向にいくのかは自分次第。ただ、得点力やフィニッシュに絡む動きが得意なのは間違いないので、なるべく高い位置でプレーをしてもらいたいことは確かである。

15 エインスリー・メイトランド=ナイルズ

■限界が見えた中盤起用

 とにかく出ていきたい!というSOSめいた文章をインスタグラムに載せてまで退団要求をしたにもかかわらず、アルテタの説得により夏は残留で折り合った。

 しかしながら、半年間のアーセナル在籍で出番が増えることはなし。例年のSB以外にも今年は中盤起用でも試されてはいたが、やはり中盤だと細かいボールコントロールができないことが難になりやすかった。

    SBにおいてであれば内側でも外側でも取れる万能さや対人の強さなど見どころは十分にある選手なのは間違いない。その一方で、ボールプレーのレベルアップがなければ確固たるレギュラーになる未来もまた見えてこないというのも正直なところである。

 というわけで冬にはローマに移籍。それなりに活躍したらしいのだがご返却に。本人がプレータイムを何よりも重視していることを考えれば残留の望みは薄いとするのが妥当。プレータイムを重ねながら研鑽できる新天地が見つかることを祈るばかりである。

23 アルベール・サンビ=ロコンガ

■持ち味を取り戻すところから

 プレシーズンでは展開力と身のこなしの軽さから新時代の司令塔がジャカ(当時退団しそうだった)にとってかわる!みたいな感じになっていたが、なかなか厳しいシーズンになってしまった。 

 リーグ戦ではフィルター役になれない守備における軽さと、パスミスから失点を呼び込んでしまうなどのエラーが重なってしまい、早々にレギュラー争いからは離脱。

 タヴァレスの項でも述べたが、今季はカップ戦が欧州なし+国内早期敗退のコンボだったので、新戦力をじんわりと馴染ませるための時間がなかったのがとにかく悔やまれるところである。

 ANCや怪我で離脱するトーマスの代わりとして年始以降も何度かチャンスをもらえたが、相手の厳しいマークの前になす術がなかった。個人的には消されている時に不用意に動かずに相手も共倒れに持って行くのは好印象なのだが、やはり肝心の前を向いてボールを持った時のスキルまで自信喪失気味だったのは気がかりである。

 今のところローンの噂もなく残留が濃厚だろう。まずは持ち味である保持における展開力を存分に発揮すること。ELと国内カップ戦を中心にプレ―タイムを伸ばしながらリーグのレギュラー争いに絡むシーズンにしたいところだ。

25 モハメド・エルネニー 

■クローザーから終盤戦の救世主に

 前半戦は影も形もなかったが、ANCから帰還した後半戦は大車輪の活躍を見せた。締めの役割で試合をクローズする経験を積み重ね、徐々に信頼を勝ち取っていくと、最終的にはロコンガが脱落したトーマスの代役争いに勝利。最終盤はほとんどレギュラー的な役割でプレーすることに。まさか、21-22シーズンにエルネニーがチームのレギュラーとしてプレーし、ファンがそこそこ納得しているという状況が生まれるとは思わなかったのが正直なところだ。 

 プレーの堅実さは相変わらずで、守備面での規律はもとより、保持面での規律を守ることもできる。前線にスペースがあれば、そこに飛び込んでいく勤勉さはあるし、決定機につながる機会も意外と多く、攻め上がりがいいアクセントになっていた。

 しかしながら、トータルで見ればポテンシャルの物足りなさは否めない。前を向いた時のプレーのレパートリーは以前に比べれば確かに増えたが、チームをつかさどるアンカーという位置に置くには迫力不足というのも確かだろう。コンスタントに計算できる存在ではあるが、彼に頼ることが多いシーズンになるのもまた困りものである。

 ベンチでも文句を言わずに黙々と取り組んでくれることも含めると、スカッドの一員としては模範的な存在といえるだろう。契約延長した22-23シーズンも緊急事態の救世主としてチームを救う役割を期待されている。

34 グラニト・ジャカ

■万能性が垣間見えたシーズンに

 開幕前はほとんどローマへの移籍が決まっていたとのことだったのだが、何回目かの大逆転残留劇でチームに舞い戻った。今年は序盤戦で負傷してしまった影響で前半戦のプレータイムは不十分だった。

 それでも、持ち前の鉄人ぶりをいかんなく発揮することで早々に戦列復帰すると、以降はコンスタントにレギュラーとして活躍、さすがの貫禄を見せつけられるシーズンだった。

 今年は4-3-3型の保持のIH役にも対応。どことなく深い位置でのゲームメーカーとしての印象は強かったが、より高い位置での保持の局面でも効くことが判明、サイドの崩しのフォローや自身が攻めあがっての飛び出しなどバリエーションも豊富。高い位置でも順当に活躍できる万能さを披露した。

 中でも大外の選手からマイナス方向にパスを受けてワンタッチで高速のクロスを入れる形は絶品。受ける形を整備すればアーセナルの左サイドの大きな武器になることは確実である。

 守備面でもマルティネッリやタヴァレスのフォロー役として活躍、同サイドの深い位置を埋める役がメイン。時には前線のプレス隊になることもあり、こちらも多彩な役割を見せた。

 熱くなりやすい性格ゆえのカードコレクターなのはよろしくはないが、自分よりイライラするガブリエウを見て落ち着いていた場面も多かったので、ガブリエウは今後ジャカを落ち着かせるためにちょいちょいキレたフリを積極的にやっていってほしい。

 <FW>

9 アレクサンドル・ラカゼット

■前向きな別れは救い

 堅実さを売りにする9番は今年も健在。前進に困った時には頼りになるポストプレーで攻撃の起点に。若い2列目を生かすための役割として考えれば、アーセナルのCFで右に出るものはなし。

 それでいて守備もさぼらないのだから好印象。前線から彼が方向を規定して追い回してくれることで、プレスの網を張る位置を中盤より後ろが張ることが出来た。非常に大きな貢献である。

 だが、FWの本分としての得点力不足が今年は深刻。もともとゴールをバカスカ取るタイプではないのは百も承知ではあるが、それにしてもゴール数はあまりにも少なすぎるだろう。プレーエリアが低いという構造的な問題に加えて、エリア内におけるシュート精度が明らかに落ちたシーズンであるのも確か。

 シーズン中盤までは契約延長を含めた残留を望む声も多かったが、終盤にエンケティアにレギュラーを取って代わられてからはそうした声もなくなってしまった。

 満足いくシーズンではなかったかもしれないが、観客を長年沸かせてくれた功労者であるのは間違いない。彼と共にCLを戦いたかったというのは本音ではあるが、近年の功労者の中ではいいタイミングでいいチームに送りだせたこともまた事実。アーセナルファンはウルブス戦で勝利を決めた決勝弾(記録はオウンゴールだけど)に思いを馳せながら、いつだってラカゼットのことをいい思い出として語ることができるのである。

14 ピエール=エメリク・オーバメヤン 

■不調を悪化させた規律違反で実質追放に

 こちらもラカゼットと同じく不振に苦しんだシーズンだった。持ち前のスピードや抜け出しの鋭さは完全に鳴りを潜め、得点につながる動きは例年と比べて鈍ってしまったといっていいだろう。 

 それでも前半戦のエンケティアやバログンに比べればボックス内の動きは信用されていたので使い続けられてはいた。その信頼にブレーキをかけてしまったのは規律面の違反である。ノースロンドンダービーでの遅刻や事実上のチーム追放のトリガーとなったといわれている無許可での外出など、ピッチ外の雑音がさらに事態を悪い方に持って行ってしまった。

 アルテタの存在が契約延長の決め手になったはずだったオーバメヤンは1年余りで実質物別れに。アルテタがあまりにも厳しすぎるなどの意見もあったが、結局どっちが悪いかなんて判断するのに十分な材料は出てこないので、個人的にはあまりそのあたりは触れたくないところでもある。

 サンチェス後のアーセナルを太陽のように照らしてくれたことが一番の思い出。それゆえ、またはじけるような笑顔でサッカーを楽しめる場で根を下ろせることを願うばかりである。

19 二コラ・ペペ

■『得点王候補』の看板は重すぎたか

 一年前の今頃、アーセナルファンは『来季こそペペのシーズンになる!』と息巻いていた。チーム内の得点王候補に推す声も多数。それだけ2021年春先からシーズン終盤の流れはよかった。ELではチームの得点王となっていたし、シーズン終盤にはリーグ戦でもチームの得点源になっていた。

 だが、今季は再びプレータイムが減少。途中交代でのゲームチェンジャー役が不向きであること、プレミアは3枠しか交代枠がなかったこと、アーセナルに欧州の大会がなかったこと、そしてANC。あらゆる要素がペペにとっては逆風だった。

 今季最もセンセーショナルな勝利であるウォルバーハンプトン戦では終盤に活躍し、去年と同じく春先からの巻き返しがあるか?とワクワクさせたが、その興奮も一瞬で終了。次の試合には低調なペペに戻ってしまっていた。

 良くも悪くもマイペースで、上記のように不出来になってしまう外的要因がいくつかあったのは確かである、しかし、それでも今季の低調さは目に余るものがある。放出リストに加わることになったのは不思議ではないだろう。カットインしての自分の形を防がれてしまうと手詰まりになってしまうと苦しいが、試合の流れを変えられるスペシャルな存在ではある。

    個人的には好きな選手なので、もちろん残留することになったら応援したいが、ハマるチーム探しを頑張る方がお互いのためなのかもしれない。

26 フォラリン・バログン

■未だに未完の待機枠

 エンケティアとの2択から契約延長を勝ち取り、アーセナルのFWは彼に託されたように思えたのはシーズンがまだ開幕する前の話。ポテンシャルに期待する彼に将来のアーセナルのスタメンを想像するファンも多くはなかったはずである。 

 だが、その中で開幕戦のブレントフォード戦のスタメンに選ばれると思った人は何人いるだろうか?さすがにほとんどいないはずである。ラカゼット、オーバメヤンとFWを病で失ったチームは若武者に先発を託すもあっさりと惨敗。

 ボールがそもそも回ってこなかったというエクスキューズはあるにせよ、まだトップチームのメンバーとして戦うのはやや時期尚早であった感が否めない。

 開幕戦のスタメンと敗戦濃厚だった次節のチェルシー戦で起用されて以降は影も形も見えなくなる羽目に。1月にはローンに出された。かつては自分が優先されていたエンケティアが今や1stチームのレギュラー候補になっている状況は歯がゆいかもしれないが、本来のポテンシャルを開いてくれれば当然まだまだ期待できる選手。まずはトップチームでのゴールを記録したい。

30 エディ・エンケティア

■猛チャージで勝ち取った逆転残留 

 バログンの契約延長が決まったことで、アーセナルでの契約最終年度であり、契約延長の意志はなしという扱いになったエンケティア。よほど突き抜けた何かがないとこの状況下で出番をもらえるFWはいないだろう。というわけで前半戦はラカゼットがつかれてしまったときにプレー時間をかせぐ役割をこなすことがメインとなっていた。その限られたプレータイムでもインパクトを残すことができず、アーセナルとしても退団が既定路線であるため無理にチャンスを与えることもしなかった。

 風向きが変わったのは終盤。冬にFWが次々にチームを去っていく中でラカゼットがCovid-19で陽性反応になり、チームはどん底の3連敗という苦境に立たされたチェルシー戦で先発に抜擢。2ゴールの活躍で連敗ストップの立役者になると、そこからのリーグ戦は説得力のあるパフォーマンスで残留を望む声も増えた。 

 当初はプレータイムの確保を優先していることや、アーセナルが新しいFW獲得に動いていることもあり、残留は厳しいかと思われたが、結局は逆転で契約延長に。

 課題になるのはシーズンを通しての安定感と途中交代での存在感の発揮の仕方。ゲームチェンジャー不足のアーセナルにおいて、火力を挙げられる役割を果たしたい。体のぶつかり合いを恐れない終盤戦のパフォーマンスなら、来季の前線でもチャンスはあるはず。勝ち取った長期契約と14番の背番号を誇りに堂々としたパフォーマンスを見せてほしい。

35 ガブリエル・マルティネッリ

■代表との並行が課題のシーズンになる予感

 存在感を一段と上げたシーズンといっていいだろう。特に終盤戦は左のWGに定着。大外での1対1から対面する相手を抜き去る形を作り、サカと共に後半戦の攻撃の主役として活躍した。

 懸念となっていた負傷癖も例年よりは抑えられたシーズンだったといえるだろう。時折、負傷気味にピッチを去ることもあったが、次の試合には戻っていることがほとんど。タフなリーグで戦う術を身につけてきたといっていい。

 長いボールを収めて前を向く力は出てきているし、大外からのドリブルで剥がす資質も高くなっている。強いて言えばクロスの精度は改善したいところ。特に抜き切らないハイクロスの精度が高まれば、より防ぎにくいアタッカーになるはずである。

 あとはチーム全体としては大外からどのように得点に絡めていくかの問題もある。SBやIHやFWが流れるなどで大外をの役割を分担することができれば、より定点攻撃でも得点を重ねる機会が出てくるはずだ。

 来季は代表とクラブの掛け持ちというハードな日程になるはず。マルティネッリ自身があまり経験したことのないカレンダーになるため、例年以上に厳しいコンディションに向き合うことになるはず。クラブで飛躍のシーズンにしたいのは確かだが、プレー時間のマネジメントにもっとも気を使いたい選手の1人である。

 おしまい!

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