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「Catch up La Liga」~2023.8.11 ラ・リーガ 第1節 セビージャ×バレンシア ハイライト

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バックラインのバタバタの代償が高くつく

 EL王者として望むセビージャの新シーズン。開幕戦はホームでバレンシアを迎えての一戦となる。

 バレンシアは高い位置からのプレッシングで試合をスタート。セビージャのボール保持に面を喰らわせ、敵陣でのプレータイムが多い立ち上がりとなった。

 時間の経過とともにセビージャの保持の時間が長くなるように。バレンシアの攻勢を前線の戻る守備で止めて、自陣からのんびりとバレンシアの4-4-2を崩しにいく。左サイドはラキティッチが落ちながらボールをキープ。右サイドはCHの背後のハーフスペースにスソが立つようなより深い位置で縦パスを引き出すアプローチを敢行。

 セビージャの攻撃の出口は左右のクロス。ラメラ、ナバスという順足のサイドプレイヤーからのクロスで、シンプルにインサイドにクロスを上げていく。

 バレンシアはカウンター狙いに徐々にシフト。2トップにシンプルに当てる形から前進を狙う。スカッドの関係で中盤にコンバートされたディアカビのやりにくさはどうしてもカウンターの局面では目立ってしまうのが切ない。

 しかしながら、そんなバレンシアも30分を境にボール保持から押し込めるように。右サイドのコレイアを軸に圧力をかけていくことでセビージャを徐々に押し下げる。こちらもクロスはシンプルに狙いつつ、同サイドのハーフスペースの裏を使うような崩しで変化をつけてサイドを揺さぶっていく。

 だが、どちらもゴールに迫る決め手にはならず。試合はスコアレスのままハーフタイムを迎える。

 後半は直線的で速い展開のスタート。それでも前半と同じように展開はセビージャがボールを保持することで落ち着いていく。前半以上に裏を取る動きを意識していたのは後半の違い。バレンシアのバックラインだけでなく、中盤も押し下げながら敵陣に入り込んでいく。

 そうした中で先にスコアを動かしたのはバレンシア。押し込むセビージャ相手へのカウンターへの反撃はバックラインの拙いリアクションを誘発。決め打ちのスライディングでやたらバタバタするセビージャのDF陣に対しては1回1回のカウンターが有効だ。そして、ゴールを決めたのは前半でカウンターのブレーキになっていたディアカビだった。

 それでも押し込む機会を確保できるセビージャ。右サイドのスソからエン=ネシリのゴールであっという間に追いつくことに成功する。

 同点ゴールから勢いに乗りたいセビージャだったが、バデの致命的なバックパスミスからのDOGSOで一瞬で数的不利に追い込まれることに。10人でも押し込み続けることができるほど両チームには地力の差はなし。徐々に圧力を増していくバレンシア。

 すると、88分にハビ・ゲラのゴールからバレンシアが勝ち越し。セビージャからすると交代で入ったガットーニが拙い対応を見せてしまったのが切なかった。

 バックラインのバタバタした対応で大きな代償を払うこととなってしまったセビージャ。開幕戦は痛恨の黒星スタートとなってしまった。

ひとこと

 カウンター対応におけるセビージャのバックラインのバタバタ感は要改善だろう。あれだと追いかける展開でも前に人数をかけにくくなってしまう。

試合結果

2023.8.11
ラ・リーガ 第1節
セビージャ 1-2 バレンシア
エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン
【得点者】
SEV:69′ エン=ネシリ
VAL:60′ ディアカビ, 88′ ハビ・ゲレーラ
主審:サンチェス・マルティネス

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