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「Catch up UEFA Champions League」~2023.10.4 UEFAチャンピオンズリーグ グループG 第2節 ツルヴェナ・ズヴェズダ×ヤングボーイズ~

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色の違うサイドの仕掛け

 両チームともバタバタとした立ち上がりでスタートした試合。ボール奪取から素早く縦に着けていく形で、両軍の間をボールが落ち着かずに行き来する流れだった。

 立ち上がりの10分近くが過ぎると、試合は徐々に落ち着きを見せていく。バックラインに対する守備はどちらのチームも1トップが軸となっており、無理にプレスに行く姿勢は見せない。

 そうした中で20分過ぎから保持の時間が増えたのはヤングボーイズ。左サイドを軸に外に枚数をかけた形で攻撃を展開。外から内に入り込んだエリアのミドルなど、アクセントをつけながら攻撃を仕掛けていく。

 ただ、インサイドのパスに関してはなかなかフリーで前を向く形を作ることができず。むしろ、縦パスをひっかけたことでツルヴェナ・ズヴェズダのカウンターの機会を生むことになってしまう。図らずしもカウンターからの攻めが中心となったツルヴェナ・ズヴェズダだが、CFのエンディアエにボールを当てて、右サイドに展開し、そこからブカリを軸としてクロスを上げてチャンスを作っていく。

 ツルヴェナ・ズヴェズダの先制点はまさしくこのルートをなぞったような形。ブカリの抜け出しからエリア内でエンディアエが合わせて前半のうちにツルヴェナ・ズヴェズダが先行する。

 前半ATにもツルヴェナ・ズヴェズダはネットを揺らすが、これはオフサイド。それでもカウンターを軸とした抜け出しがヤングボーイズにクリティカルなダメージを与えていることは十分証明できる前半だったといえるだろう。

 ハーフタイム以降もボールを持ちながら攻略を狙っていくヤングボーイズ。ようやく後半に保持が実る。右サイドのモンテイロのカットインに合わせる形でウグリニッチが抜け出して同点ゴールを奪い取る。

 以降も畳みかけるようにチャンスを作り続けたヤングボーイズ。GKを脅かすシーンは前半よりも圧倒的に増える。対するツルヴェナ・ズヴェズダもエンディアエのポストからWGが裏に抜けるシーンを作るなど、試合はチャンスの多いオープンな展開に。

 次にスコアを動かしたのはヤングボーイズ。左サイドからのクロスでハンドを誘発すると、これをイッテンが仕留めてヤングボーイズが逆転する。

 70分以降はボールを持って攻めていくツルヴェナ・ズヴェズダ。エリア内のクロスは単調だが、ボックス内での空中戦は優位でハイクロスからゴールの可能性を作っていく。

 押し込む攻撃が功を奏したのは88分。右サイドから侵入に成功したブカリが角度のないところからシュートを打ち込みゴールをゲット。終了間際にスコアを振りだしに戻す。

 結局、試合はそのまま終了。上位を脅かしたい両チームだったが直接対決で浮上のきっかけをどちらも掴むことができない結果となった。

ひとこと

結構二転三転して面白い試合だった。

試合結果

2023.10.4
UEFAチャンピオンズリーグ
Group G 第2節
ツルヴェナ・ズヴェズダ 2-2 ヤングボーイズ
スタディオン・ライコ・ミティッチ
【得点者】
CRV:35′ エンディアエ, 88′ ブカリ
YBO:48′ ウガリニッチ, 61′(PK) イッテン
主審:ウィリアム・コラム

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