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「Catch up UEFA Champions League」~Quarter-finals 2nd leg ~ 2021.4.12-4.13

目次

①バイエルン×ビジャレアル

■強者への対抗手段と交代策をドッキングさせた決勝点

1st leg

 自分がこの試合をみたのは、リアルタイムではなくその日の夜のことだった。試合を見終わって初めに抱いた感想は事前にTLから想像していた内容とは違うなというものだった。

 確かに攻撃の機会が多かったのはバイエルンだった。右サイドの外に張り出すサネを軸に攻撃を組み立てていく。ニアにはミュラーが裏に抜ける動きを見せたり、ファーではコマンのような左サイドの選手がエリア内に入ってくることでクロスに合わせようとしていた。

 だけども、サネからのクロスの精度はイマイチ。バイエルンの攻撃の中心となったこの手段がどこまで効果的だったかは測りかねるところ。クロスの精度がそこまで精密ではないのが攻撃が刺さり切らない理由の1つだろう。それ以外の要素としては空中戦での勝利が最も期待できるレバンドフスキをあまりクロスのターゲットにしていなかったなということ。あくまでレバンドフスキは折り返しを沈める役割という位置づけだったのかもしれないが、アバウトさが少し残るクロスだったので、彼がターゲット役を買って出てもいいと思った。

 もう1つ挙げるとしたら同サイドのSHであるコクランがあまりサネに飛び込む様子を見せなかったこと。つまり、ビジャレアルのブロックを動かさないままクロスを上げていたことである。相手次第の話ではあるが、サネがピンポイントでクロスを上げられないのならば、無理に飛び込んで切り返されるリスクの方が高いと判断してもおかしくない。徹底的に4-4-2で後ろに重たいビジャレアルはまずは跳ね返しに注力した印象だった。

 押してはいるけど、うまくはいかない。押し込んでいるのならば本来はそこまで悪くはないはず。だけども、バイエルンがそれ以上にうまくいかなかったのは非保持の振る舞いである。

   3-2-3-2のような形で前からプレスに行くバイエルン。おそらく2CBにプレスを前からかけたいという意志なのだろうが、まずこれがハマらない。なぜならばビジャレアルはバックラインが広く横幅を取る上に、一列前の受け手をたくさん準備していたから。

    広く開いたCBから一度SBをかませればバイエルンの2列目のプレスは横に広がる。そうすればパレホやキャプエなど中盤の選手が空く。ロ・チェルソやコクランといったSHもいざとなったら絞って中央で受け手をやっていた。バイエルンの問題点は一度大外を噛まされるとプレスが外に広がってしまい、ビジャレアルが最もつなぎたい中央のコースを空けてしまうことである。

   攻撃の際には敵陣に多くの人数を送り込むことが出来ているバイエルン。本来ならば、プレッシングには非常に有利な状況を作れているはずなのだが、そこでビジャレアルにことごとく抜けられているのは興味深かった。この局面の優劣を見ると『試合が終始バイエルンペースだった』とは個人的には思わない。

 ビジャレアルは非常に巧みだった。盤面的な降りてくる動きに関しても非常にスムーズだった。また、相手からボールを隠すのがうまく、バイエルンのプレス隊が無理やり取りに来た時のいなし方も巧みであった。41分のダンジュマの抜け出しまで待たなくてはいけなかったが、ビジャレアルの保持は非常に見どころが多かった。

 後半になったようやく先制したのはバイエルン。ミュラー→レヴァンドフスキと2人続けて縦パスがつながるという、この試合でほぼみなかったようなシーンを作り出すのに成功し、先制点をゲット。トータルスコアでタイに追いつく。ブロックの外で回されるのはOK。ただし、中に付けられてはダメ!というプランを貫いてきたビジャレアルにとっては、もっとも許してはいけない形で追いつかれてしまった。

 以降も圧力を強めるバイエルン。個々でのデュエル色が強く、質の部分で勝負を決めようと一気に仕掛けてくる。ビジャレアルはやたらオフサイドトラップを仕掛けようとする(エメリのチームでは結構みかけるように思う)のだが、これを破って人数をかけて抜け出す形を作ったりなど、危険な形でゴールに迫っていた。

 だが、これをひっくり返したビジャレアル。88分に一歩前に抜け出す値千金のゴールを決める。ビジャレアルの前半の攻撃の問題点は縦へのスピード不足だったのだが、それを途中交代のチュクウェゼがうまく補った形。チュクウェゼに渡る前のパレホ→ロチェルソの縦パスはいかにもこの日のビジャレアル!という感じであり、交代で強化した部分と前半のいいところをドッキングさせたような素敵なゴールだった。

 最後まで力技にこだわったバイエルンだったが力は及ばす。押されながらも保持で持ち味を見せ続けたビジャレアルがバイエルンを退け、16年ぶりの準決勝に駒を進めた。

試合結果
2022.4.12
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
バイエルン 1-1 ビジャレアル
フースバル・アレナ・ミュンヘン
【得点者】
BAY:52′ レヴァンドフスキ
VIL:88′ チュクウェゼ
主審:スラヴコ・ビンチッチ

②レアル・マドリー×チェルシー

■チェルシーの猛追を振り切った2人のレジェンド

1st leg

 スタンフォード・ブリッジでの1stレグではベンゼマのハットトリックで2点のリードをレアル・マドリーが持ち帰りに成功。チェルシーにとってはベルナベウで最低3点は取らないと120分での勝ち抜けはないという厳しい条件で迎えた試合となった。

 試合は序盤からチェルシーペースといっていいだろう。まずはキツいプレッシングでマドリーに前進の隙を与えない。2CBにはハフェルツ、ヴェルナーの2トップが激しく追い回し、3人のCHにはマウント、コバチッチ、ロフタス=チークの3人がこちらもマンマーク。珍しく後方に構える役目を与えられたカンテは水漏れを防ぐ役なのだろう。

 マドリーは中盤の3枚が動き回ることで何とかプレッシングの回避を行う。一度チェルシーのプレスをかわして敵陣に迫ることができれば、比較的余裕を持ったボール回しはできてはいたが、そこにたどり着くまでに一苦労する展開。

    モドリッチは縦横無尽に動き回り、カゼミーロはベンゼマの近くに寄りながらヘディングのターゲットになるなど、工夫は見せていた。だが、やはり比較的プレッシャーの少なかったSBからボールを運ぶルートを開拓できなかったこともあり、スムーズにチェルシーのプレスを外せない。

 チェルシーはボールをもっても好調。3-2-2-3っぽく変形するチェルシーは中盤の数的優位を生かし、左サイドから持ち上がると、クロースの背後で受けるロフタス=チークを使う斜めのパスを活用する。マドリーが中盤の数的優位を使わせまいとラインを下げるとすぐさまボールを運んでくるリュディガーはマドリーにとってめんどくさい存在だったはず。

    右サイドに展開するとSBのメンディをジェームズでおびき寄せ、その裏にハフェルツが入り込む形でマドリーの陣内に入りこむ。この動きは直近のリーグ戦のサウサンプトン戦の動きのエッセンスを取り入れたもの。サイドに流れる2トップと、右サイドで起点になるロフタス=チークのコンビネーションは週末の再来である。

 押し込んで好機を作る中でチェルシーが先制ゴールをゲット。このユニット起用時のもう一つの特徴である3トップの横移動の流動性にややマドリーがついていけなかったのが致命的だった。

 前線のベンゼマ、ヴィニシウスにボールを当てることができる陣地回復の手段がないマドリーは解決策を見つけられないまま押し込まれ続ける。すると、CKから今度はリュディガーが追加点。本来はCKになるということ自体が怪しい判定だったため、マドリーファンにとっては恨み深い1点となってしまった。

 トータルスコアで追いついたチェルシーは後半も攻撃の手を緩めない。後半のマドリーは中盤が外へのヘルプに行きつつ、WGが下がる守備を増やすことで、チェルシーに前半使われまくったサイドからの裏抜け攻略のパターンを防ぐ。前半途中からメンディはあまりラインを動かされなかったので、ロフタス=チーク起用の効果は徐々に薄れていた。

 こうなると苦しいのはしんどいのはチェルシー。サイドに1人で大外突破するがいないということ。静的な局面で壊せるほど優秀なワイドアタッカーはいない。

 よって動き回って壊すしかない。そこで活路を見出したのは左サイド。ポジションを入れ替えながらマーカーを振り切るアプローチをかけたところで、左のハーフスペースから抜け出したのはヴェルナー。決定力不足に苦しんだストライカーが決定機を見事に沈めてチェルシーがトータルスコアで優位に立つ。

 マドリーは反撃したいがこちらも難しい状況。決定的なミスを犯したメンディがVARのサポートによるハンド判定でなんとか救われたように紙一重の状況が続く。

 だが、マドリーには苦しい状況にはめっぽう強いモドリッチがいる。逆境こそ正義の彼が演出したこの日のマドリーの1点目はアウトサイドにかけた美しいクロスによるもの。この日最も綺麗な軌道を描いたクロスはロドリゴの右足にピタリ。一瞬の隙を活かしてピンポイントのクロスを送り届けることができるのはあっぱれというほかない。

    いつも思うのだけど、モドリッチのパスには受け手への明確なメッセージは込められている。この場面でいえば、裏に抜けてダイレクトで右足で合わせる以外の選択肢は取りようがないパスだ。メンディを破って枠に飛ばすことは当然困難が伴うし、そこはロドリゴのスキルなのだが、プレーの難易度とは別次元でシュートを選択すること自体は受け手にとっては簡単だったように思う。モドリッチのパスにはいつもそうした力が宿っているように見える。

 モドリッチが苦境で活躍するのはおなじみだが、交代選手も躍動。得点を決めたロドリゴ以外にもカマヴィンカは途中から保持でアクセントを作る存在になり、1stレグ同様に存在感を見せた。

 タイスコアに戻し勢いに乗るマドリーだが、ナチョが負傷交代。これで本職のCBは不在にとなる苦しい戦いに。困難が多すぎる。普段は慣れないCBに指名されていたカルバハルは奮闘はしていたが、やはりどうしてもハイボールのように物理的に届かないアプローチには苦戦する。

 それでも、まだマドリーには幸運が残っていた。この日のチェルシーにはルカクが不在であったこと。アラバとカルバハルのCB相手ならルカク目掛けてハイボールを当てまくれば何かいいことはある気はするけども、この日はベンチにも不在。多分、今季一番必要なタイミングだったのに。

 ここにきて大外の突破役とターゲット役が不在であることが重荷になったチェルシー。90分で決めたかっただろうが、試合の決着をつかず延長戦にもつれ込む。

 これだけ激戦になるとヒーローは誰になるか?という話になってくる。ここはベルナベウ。そしてモドリッチがすでに活躍済みとなれば、残るヒーロー候補は1人だけしかないだろう。再三ファーで敵の背中を取る位置でクロスを待ち構えたベンゼマが96分についにゴールを手にする。モドリッチと並び立つマドリーのレジェンドがこの日のベルナベウのヒーローだった。

    チェルシーはその後、攻勢に打って出て、何度もマドリーのバックラインを脅かすが、得点には至らず。最後までプレスでラインを下げることなく走りきったバルベルデには個人的には感銘を受けた。

    終始優勢に進めていたチェルシーだったが、押し込まれるマドリーを救ったモドリッチとベンゼマに立ちはだかられた格好。近年のマドリーを象徴する生けるレジェンドの活躍により、前年王者の連覇の夢は準々決勝で途絶えることになった。

試合結果
2022.4.12
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
レアル・マドリー 2-3 チェルシー
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:80′ ロドリゴ, 96′ ベンゼマ
CHE:15′ マウント, 51′ リュディガー, 75′ ヴェルナー
主審:シモン・マルチニャク

③アトレティコ・マドリー×マンチェスター・シティ

■『悪くはない』から脱せず

1st leg

 マンチェスターでの一戦はアトレティコが5-5-0という地獄を作り出し、シティをそこに引きずり込んだことで話題になった。シティ相手の塹壕戦はおそらく0-0で我慢できれば成功、2-0にされてしまったら明確に失敗という感じだろう。

    今回の結果はその中間。1-0でホームに帰ってきた結果が成功か失敗かは『自分たち次第』といったところだろうか。成功を阻んだのは途中交代で入ったフォーデンだった。

 1週間前に比べればアトレティコの振る舞いは明らかにアグレッシブだった。1トップに入ったジョアン・フェリックスは敵陣深くまでプレッシャーをかけに行っていたし、そのフェリックスと共にロドリを狭いスペースに閉じ込める中盤のコンドグビアとコケのコンビも必然的に高い位置を取る必要がある。

 アトレティコのシャドーはボールサイドではシティのSBにプレスをかけつつ、逆サイドにボールがあるときは中央に絞って高い位置を取りながらカウンターの機会を狙っていく。ボールを奪った後のトランジッションはシティを上回っている感があった。特に左のレマル、ロディのコンビは攻撃に転じてから、シティのバックラインよりも素早く高い位置を取ることが出来ており、ここから敵陣に迫ることが出来ていた。

    1stレグよりも明確に攻撃の道筋ができていたアトレティコ。だが、フェリックスにボールを渡すところでの精度が伴わない。素早くカウンターに出ていけない時のバックラインからのつなぎなどはさすがスペインのチーム!といううまさなんだけど、終点のフェリックスにボールを届けるところでやや手間取っている印象を受けた。

 シティがアトレティコを保持で押し込めなかったり、トランジッションで後手を踏むのは言うまでもなく週末のリバプールとの激戦の影響だろう。後方でボールを持ちつつ、なるべく時計の針を進めるような振る舞いでなんとかリードをキープする意識が垣間見られた。

 しかし、それでも手を打てるのがシティの強さ。左サイドで先発していたベルナルドを右のIHに移動させてレマルの背後を浮遊させる修正を行ったのは30分付近のこと。背後にまとわりつかれたルマルはウォーカーにプレスに出ていけなくなり、バックラインの保持の安定×トランジッションで優勢に立っていたレマルを低い位置まで押し下げることに成功。

 以降はベルナルドとデ・ブライネがこの役割をシェアしつつ、レマルのプレスの背後にまとわりついて、バックラインからのボールをひきだそうとする。アトレティコとしてはヘイニウドが前に出ていってつぶすやり方もたまに見せていたが、常時そのやり方というのは難しいところ。この時間帯はちょうどシティがバックラインの裏に走り出す動きを積極的に使いだしており、DFラインを上げようとするアトレティコに脅しを突きつけていた。

 前半の終盤はペースを握ったシティだったが、後半は再びペースはアトレティコ。やはりシティは自陣からの脱出が安定しないことが問題。後半はより積極的な裏抜けの姿勢を見せるグリーズマンやフェリックスや、それにキャッチアップするロディやジョレンテのようなWBにより、前半以上に押し込まれる機会は増えていくシティ。

 センターサークルでフリーの選手を作りつつ、裏に蹴る保持も安定したアトレティコ。前半よりも右サイドのグリーズマンとジョレンテが躍動している分、期待感も膨らんでいた。

 シティは負傷にも苦しんだ。デ・ブライネやウォーカーなど要人を次から次へと負傷で失ってしまう。それでも交代選手が奮闘。特に左サイドにSBとして入ったアケは背走するアトレティコのアタッカー陣へのフィードの跳ね返しへの貢献度が非常に高かった。

 最後はアトレティコは4-3-3で戦っていた。5-5-0からは考えられない話である。PA内のクロスに入る人も増え、あわやというシーンがいくつか見られた。だが、ワンダ・メトロポリターノでは女神がなかなか微笑まず。そうこうしているうちにフェリペが退場し、女神はどこかに旅立ってしまった感すらあった。

 終盤は乱闘も多かったこの試合。アトレティコは悪くはなかったが、『悪くはない』を脱する決め手に欠けたのも事実。シティがマンチェスターで手にした1点をマドリードでも守り切ることに成功。同じく、マドリードの雄が待つ準決勝に駒を進めた。

試合結果
2022.4.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
アトレティコ・マドリー 0-0 マンチェスター・シティ
エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ
主審:ダニエル・シーベルト

④リバプール×ベンフィカ

■胸を張れる3得点

1st leg

 ポルトガルから持ち帰ったのは2点のリード。先週末の激しいプレミアの首位攻防戦の消耗と、今週末のシティとのFA杯での再戦を踏まえて、クロップは大幅なターンオーバーをすることを決断する。ファン・ダイク、ファビーニョ、サラー、マネなど多くの主力を入れ替えて、アンフィールドでの2ndレグに臨む。

 1stレグのリバプールの戦い方は殴り合いのリスクを承知で組み合うスタンスだった。仮にベンフィカが早い攻撃で殴ってきても、天下のリバプールならば火力でより強く殴ることが可能!という理屈である。しかしながら、2点のリードとターンオーバーしたメンバーを考えると2ndレグには異なる軸足で挑む必要がある。

 ということでボール保持は普段よりもゆったり、幅を使いながら前進をしていく。役割のバランスとしては基本的にはスタートの11人と似た感じだった。バックラインは対角のパスを駆使していたし、左のIHのミルナーが低い位置まで降りてくるのはチアゴと同じ。もちろん、個々人のスペックは異なるけど、ポジションバランスは普段のスターティングメンバーと似たようなかけ方となっていた。

 WGをSBが追い越すようなリバプールのサイドの縦関係の入れ替わりに対して、ベンフィカはうまく対応できていなかったので、リバプールは前進することは難しくはなかった。さすがにエリア内へ迫る部分では普段よりは割引感はあったけど。それだけにセットプレーからコナテのゴールで先制できたのは大きかった。

    非保持においてのリバプールは高い位置からプレッシングを強引にかけることはしない。ベンフィカが早く仕掛けるカウンターはどうしても避けたいところ。なので、ロスト後のプレッシングはとりあえず行う。それで早い攻撃を避ける。

    発動した時の破壊力を見るとベンフィカの前4人のカウンターは迫力十分なので、リバプールがまずはそこの機会を限定したという判断は正しかったように思う。メンバーを代えた影響もあり、同日に開催されたシティほどは重さは感じなかったのはプランの遂行力も十分だった。

 速い攻撃を封じられたベンフィカだったが、同点ゴールは意外なところから。ミクロな動き出しでライン間にスペースを作りだすと、縦パスをつないでの抜け出しで最後はラモス。シンプルにブロックに対して真ん中を割る形で得点を奪う。

 後半もリバプールの守備に対してはズレを見出すことができたベンフィカ。特にサイドにプレスをかけに来る色を強めたケイタのズレを使い、中央にスペースを見出してきっちり前進する。

 だが、先に相手のズレを得点につなげたのはリバプールの方。ケイタのドリブルで対面のターラブトを動かすと、真ん中をかち割るスルーパスが通り、最後はフィルミーノがゲット。ブロックを正面から壊して見せた。フィルミーノは10分後にセットプレーでももう1点を追加。勝ちあがり自体はこの段階で決着がついたといっていいだろう。

 しかし、ベンフィカは最後まで抵抗。先制点のようにこの日のリバプールには真ん中を割れるという判断だったのだろう。ひたすら最終ラインとの駆け引きを繰り返して抜け出すと、2ndレグでのスコアをフラットにする2点を奪う。どちらのゴールもフィールドの上ではオフサイド判定。紙一重の抜け出しでリバプールの守備陣を壊すことができたベンフィカだった。

 終始完成度の違いは感じたので、正直勝ちあがるイメージはわかなかったベンフィカだったが、真っ向からリバプールと撃ち合いながら180分渡り合うその姿は見ていて気持ちのいいもの。アンフィールドから3得点を持ち帰り、胸を張って大会から去ることになった。

試合結果
2022.4.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
リバプール 3-3 ベンフィカ
アンフィールド
【得点者】
LIV:21′ コナテ, 55′ 65′ フィルミーノ
BEN:32′ ラモス, 73′ ヤレムチュク, 81′ ヌニェス
主審:セルダル・ゴズビュユク

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