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「Catch up Premier League」~2023.12.3 プレミアリーグ 第14節 マンチェスター・シティ×トッテナム ハイライト

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いかにもこのカード

 どう考えてもトッテナムは苦しいメンバー構成であるが、それでも先行するというのがいかにも相性的にこのカードという感じ。天敵のトッテナムにまたしてもシティはあっさりと先制点を許す。セットプレーからのロングカウンターでソンが仕留めるという流れも含めていかにもシティ×トッテナムというスタートとなった。ゴールに至るプロセスとしてブライアン・ヒルのキープが光ったゴールであった。

 しかし、セットプレーからすぐにシティは反撃。ソンのオウンゴールでシティはすぐにスコアを振り出しに戻す。

 基本的にはシティがボール保持する局面で進む流れとなった。トッテナムのこのカードの王道パターンとしては先制点のようにボックス内に構えてカウンターということになるだろうが、デイビスとエメルソンというSBが本職の両名ではなかなかそうした選択肢を取るのは難しい。

 というわけでハイプレスに出ていくが、シティ相手ではこれも簡単に捕まえることができない。空いたミドルゾーンからシティはスピーディーにボールを運ぶことができるように。今のシティにとって理想と言えるスピードに乗った状態でアタッキングサードに入り込む状況をトッテナムは簡単に提供してしまっていた。

 勢いに乗るシティはプレスからも大チャンス。エメルソンのミスから決定的な場面を迎えるが、ハーランドがこれを仕留めきれずに決定機を逃してしまう。

 こうした場面も含めて、シティは理想的な攻撃の機会を得ている割にはクリティカルなチャンスを作れていない印象だった。単純なパスの精度の部分もそうだし、守備に回ればバックラインの重さが目立つ。苦しいやりくりのトッテナム相手に精度不足で制圧できない感じを見ると今はあまり調子がよくないフェーズなのかもしれない。

 それでもドク→アルバレス→フォーデンと繋いで勝ち越しゴールをゲット。トッテナムはCBのスライドが間に合わず、エメルソンの寄せが甘くなってしまったところからゴールを決める。

 リードで迎えた後半、シティはハイプレスで仕留めにいく。トッテナムは急造バックラインのバタつきが目立ち、なかなか自陣から出られない時間が続くが、ここでも最後のフェーズにおける精度不足に悩まされることになる。

 すると徐々にトッテナムが反撃。60分にはオフサイドながらウドジェが前線に飛び出すシーンができるなど、らしい攻撃を見せるように。そして、トッテナムは同点ゴールをゲット。69分にアルバレスのパスをクリアしたデイビスのボールが素晴らしい縦パスに。これを仕留めたのはロ・チェルソ。ロドリを引っ張るソンのフリーランによって空いたスペースでミドルシュートを放ってタイスコアに戻す。

 このゴールをきっかけに畳み掛けていくトッテナム。セットプレーやミドルなどで一気に攻勢に出る。劣勢になったシティはリコ・ルイスの投入から右サイドを軸にプレッシングを強化する。この一手がシティの3点目に繋がる。ビスマのロストから一気にショートカウンターで仕留める。決めたのはグリーリッシュである。

 しかしながら、このカードらしい展開は終わらない。左サイドのジョンソンからのクロスをヘディングでクルゼフスキが叩き込み、再び試合は振り出しに。クルゼフスキのヘディングでのゴールはそもそも珍しいのに空中戦に強いアケに競り勝つというのはもはやよくわからないレベル。最初から最後までいかにもこのカードという展開で試合は流れていった印象だ。

ひとこと

 攻守にシティは少しシャープさがかけていたのが気がかり。次節を越えれば少し楽な相手が続くので、なんとか踏ん張りたいところだが。

試合結果

2023.12.3
プレミアリーグ 第14節
マンチェスター・シティ 3-3 トッテナム
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:9‘ ソン(OG), 31’ フォーデン, 81‘ グリーリッシュ
TOT:6’ ソン, 69‘ ロ・チェルソ, 90’ クルゼフスキ
主審:サイモン・フーパー

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