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「Catch up Premier League」~2023.12.6 プレミアリーグ 第15節 クリスタル・パレス×ボーンマス ハイライト

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ハードモードな年末年始に不安が立ち込める

 なかなか調子が上がらないクリスタル・パレス。ここを越えると難敵ぞろいの年末年始がスタート。本格的に日程がきつくなる前に何とかボーンマス相手に勝利を手にしておきたい。

 そんなパレスは2トップが縦関係を作るという慎重なスタート。1トップに入ったエドゥアールがボールの雲行きを誘導し、サイドに閉じ込めると2CHがスライドしてボールを捕食するという流れを作りたい立ち上がりだった。

 ボーンマスはその流れに抵抗するように大きな横の展開からボールを逃がしていく。特に左サイドのケルケズとシニステラの縦関係はインサイドにカットインを繰り返して逆サイドへのサイドチェンジを蹴る形でパレスの同サイド誘導に抵抗する構えを見せていた。

 パレスの保持に対してボーンマスは4-4-2のフォーメーションを維持しながら高い位置からボールを奪いに行く。ただ、ボーンマスの陣形は4-4-2を維持しようとはしているが網目が粗く、そこまでパレスの保持を苦しめることができるクオリティのものではなかった。

 パレスはロングボールを活用することでアイェウやエドゥアールをターゲットにしながら前進。相手の守備を考えるとブロックの間をつないでもよさそうではあったが、セカンドボールの回収もボーンマスの陣形がコンパクトではない分、非常にお手軽にできるというメリットがある。ロングボールを否定する理由は特に見当たらないように感じた。

 パレスの気になる点はむしろ押し込んだ後のフェーズ。敵陣での仕上げの部分で物足りなさは感じた。オリーズの存在感はいつもよりも割引である。

 そうこうしているうちに先制したのはボーンマス。セットプレーからセネシが先制点を奪い、試合の流れとは裏腹にリードを奪う。

 先行されたパレスだが特に慌てる様子はなく淡々とロングボールを軸とした攻撃を続けていく。後半はレルマの3列目からの飛び出しが決定機を生むなど縦への鋭さをいつもとは違った形で体現していた。

 後半もボーンマスは攻めどころが見つからない苦しい展開。守備に関しても延々と後手に回る形で、パレスはワンサイドゲーム気味にボーンマスを攻めるシーンが続くことになる。

 だが、攻め込むことができても攻め切ることができないのがこの日のパレス。ライン間に入り、ボーンマスのDFを押し下げても肝心のボックス内で脅威を作ることができないまま時計の針が過ぎていく。

 すると、後半追加タイムに交代で入ったムーアが2点目をゲット。素早いトランジッションからパレスのスキを突いたカウンターで試合を完全に決める。

 ホームで攻めあぐね苦しい結果に終わってしまったパレス。次節以降の厳しい日程に大きな不安を抱えて臨むこととなった。

ひとこと

 ボーンマスが珍しくしたたかに3ポイントを手にした日だった。

試合結果

2023.12.6
プレミアリーグ 第15節
クリスタル・パレス 0-2 ボーンマス
セルハースト・パーク
【得点者】
BOU:25‘ セネシ, 90+1‘ ムーア
主審:クレイグ・ポーソン

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