MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2023.12.16 プレミアリーグ 第17節 マンチェスター・シティ×クリスタル・パレス ハイライト

目次

いつもの展開に待ったをかけたパレス

 「マンチェスター・シティとクリスタル・パレスの一戦」であれば、プレミアファンであれば簡単に展開は予測できるだろう。シティがボールを持ち、ひたすらにパレスが跳ね返す形を想像するのは容易だ。パレスが5バックを組んでいるのも特に驚きではないだろう。

 ブロック攻略はボールを持てるCBから。ディアスなどのフリーのCBが相手を引き付けてパレスの中盤を動かしてそこから勝負を仕掛けていく。主に動いていたのはパレスの左サイド側。ここを動かして、ベルナルドがサイドから1on1を仕掛けていく形でシティは敵陣に迫る。

 中央の部分でアクセントになっていたのはアルバレス。降りていく相手にはきっちりとついていくパレスの守備陣の修正を利用しつつ、時にはフリーのCBから裏へのパスを引き出すなどのアクセントをつけて勝負を仕掛けていく。

 ブロックの外からはディアスのミドルなどのテイストの違う攻め方も。大外レーンとブロックの外側、そして裏を狙う形などバリエーションが豊かな攻め筋でパレスを追い込んでいく。

 決め手になったのはライン間。今季はライン間の住人になっているフォーデンから裏へのパスを出して、グリーリッシュのシュートチャンスを創出し先制点をゲット。前半のうちにゴールをこじ開けて見せる。

 パレスはオリーズ→マテタのカウンターでエデルソンから危ういプレーを引き出すことに成功したが、これは警告止まり。このワンチャンス以外は押し込む機会もカウンターの威力も物足りずに苦しい前半となった。

 前半の終盤はややパレスがボールを持っていたこともあり、後半の頭にもう一度持ち直す。攻め続けたシティはリコ・ルイスが2点目をゲット。その後もシティは安全に時計を進める時間が続き、試合は完全に決まったかと思われた。

 しかしながら一瞬のスキを突いたパレスが反撃ののろしを上げることに成功。シティの右サイドの守備ユニットの一瞬のスキを突いたシュラップの裏抜けからチャンスを得ると、このきっかけをマテタが逃さずに仕留める。

 このゴールでハイプレスを解禁するパレス。ラストスパートをかけていくが、なかなかシティは簡単に尻尾を見せてくれない。この日のパレスの最終形態はエゼを投入しての4バック化。玉砕覚悟で臨んだパレスの覚悟は後半ラストプレーで報われることに。

 ベルナルドからボールを奪い、パス交換からボックス内への突撃でフォーデンのPKを誘う大仕事を果たしたのはマテタ。絶好の同点のチャンスをオリーズが仕留めて試合はタイスコアでフィニッシュ。いつものシティの押し込む展開に待ったをかけたパレスがエティハドからのポイント持ち帰りに成功した。

ひとこと

 2点差から勝ち点を落とすシティ、めっちゃ珍しい。

試合結果

2023.12.16
プレミアリーグ 第17節
マンチェスター・シティ 2-2 クリスタル・パレス
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:24‘ グリーリッシュ, 54’ ルイス
CRY:76‘ マテタ, 90+5’(PK) オリーズ
主審:ポール・ティアニー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次