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「Catch up Premier League」~2023.12.26 プレミアリーグ 第19節 バーンリー×リバプール ハイライト

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打っても打っても決まらない嫌なムードをジョタが終わらせる

 アーセナルとのアンフィールドでの激戦から中2日。リバプールは休む間もなくターフ・ムーアでの一戦を迎えることとなる。

 試合はアバウトなボールの行き来から先にバーンリーがチャンス。4対3のカウンターでアムドゥニがシンプルなシュートを放った。行けると思ったバーンリーはハイプレスを敢行。だが、間延びした中盤からグラフェンベルフに脱出を許し、これが先制点につながる。サイドで受けたガクポからクロスを受けたのは遅れて最後にPA内に入ってきたヌニェスである。

 以降はリバプールがチャンスを作り続ける展開に。ゴメスを片上げし、逆サイドのエリオットとともに幅とり役を託す3-1-4-2的なリバプールの布陣。バーンリーはオドベールが列を下げてSBのように対応する。前方と中盤のブロックはあまりコンパクトとは言えず、特に左右に動き回るガクポは厄介。ライン間で受けたと思えば、裏にボールを引き出してトラップさえ決まればGKとの1on1という場面まで持っていく。

 しかしながら、シュートの精度のところとトラフォードの活躍によりなかなかリバプールのリードが広がらない。両サイドのトレゾールとオドベールの仕掛けと中盤を強襲するカウンターからバーンリーの得点も見えないことはなかったため、1点差で踏ん張ればチャンスはありそうな展開。それだけに前半の多くのチャンスを凌いで1点差をキープしてハーフタイムを迎えたことはバーンリーにとっては大きな意義があった。

 迎えた後半、リバプールは右サイドのレーンを整理し直した。大外の比率をサラーが多くする形に変更し、エリオットとフレキシブルにレーンを入れ替えながらゴールに迫っていく形を作る。この変更は効果覿面。外だけでなくインサイドの活用もきっちりと視野に入れた崩しはバーンリーにプレスの狙い目を絞らせない効果があった。

 この形を活用し中央と右を使いながらエリオットが完璧な崩しからネットを揺らしたリバプール。しかしながら、これはサラーがブラインドになっておりオフサイドで取り消しになってしまう。

 このゴールの取り消しから再び元気になったバーンリー。左サイドに移動したオドベールの仕掛けからゴールに迫っていくが、ボックス内でのプレー精度が物足りず、ゴールに迫ることができない。80分には前線を入れ替えてのチェイシングの強化を行うが、なかなかボールを奪うことができずに攻めあぐねる。

 エリオットのゴール取り消し以降はやや攻撃の狙いが直線的で単調になるという彼らの難点が顔を出したが、なんとか無失点で踏ん張るリバプール。最終的には90分にジョッタが角度のないところからゴールを沈めて試合を決める。

 打っても打っても決まらない嫌なムードを振り切ることに成功したリバプール。再び暫定首位に立ち、2日後に試合を控えるアーセナルにプレッシャーをかけた。

ひとこと

 後半頭のリバプールの攻撃の組み立ての精度が定常的になったら相当強いだろうなぁ。

試合結果

2023.12.26
プレミアリーグ 第19節
バーンリー 0-2 リバプール
ターフ・ムーア
【得点者】
LIV:6′ ヌニェス, 90′ ジョタ
主審:ポール・ティアニー

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