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「Catch up Premier League」~2023.12.27 プレミアリーグ 第19節 チェルシー×クリスタル・パレス ハイライト

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奇策のパレスに苦戦もPKで振り切る

 欧州カップ戦圏内という目標が遠ざかりつつあるチェルシーと残留争いとは無縁の安定感が脅かされつつあるパレス。苦しい両チーム同士のロンドンダービーだ。

 明らかに立ち上がりからいつもと様子が違ったのがアウェイのパレス。高い位置からの激しいプレッシングという彼らのトレードマークとは全く異なる立ち上がりのスタンスを見せていた。

 序盤のチェルシーはややこのハイプレスに面食らっていたように思えたが、10分もすれば問題なく対応。明確な解決策になっていたのは降りてくる前線への縦パス。ポイントを作りに降りてくるムドリクやエンクンクといった選手たちを活用したレイオフ、もしくは縦パスを受けた選手自身のターンをベースとして、パレスの攻撃を剥がしていく。

 先制点の場面で活躍したのはグスト。プレス回避の立役者としてボールを前に進めつつ、フィニッシュの局面ではアシストを記録。ムドリクのゴールを御膳立てした主演と言ってもいいだろう。

 パレスは先制されてもなおプレスが機能せずに沈黙。慣れない高いラインはガタガタだったし、ボールを奪ったら奪ったで何故かゆったりとボールを回してカウンターに移行しない。正直、この試合のパレスのスタンスは自分にはよくわからなかった。

 それでもセットプレーの流れからオリーズのスーパーゴールで同点に。悪い出来ながらもタイスコアでハーフタイムを迎えることができた。

 得点というのは悪い流れを振り払う効果があるのだろう。パレスは前半には見られなかった押し込むアクションを後半の頭に見せるようになった。しかしながら、前半よりは出来は良化しているものの、繋ぐ意識が引き続きいい方向につながらない。後半の方が勝負ができているが、徐々にチェルシーにペースを持っていかれる。

 チェルシーは途中投入のラヴィアが散らし役として躍動。横方向のパスが増えたことで前半以上に保持側がゆったりとボールを持つ展開に。

 優位を得たチェルシーは74分にジャクソンが決定機。しかしながら、これを仕留めることができず。その後もネットを揺らすがこれはオフサイドと彼の日ではない雰囲気がする後半のパフォーマンスだった。

 しかしながら、終了間際にエゼのファウルを引き出してPKを獲得したチェルシー。これをマドゥエケが仕留めて土壇場でチェルシーが勝利を手にする。最後まで持つれた試合はホームチームに軍配。苦しみながらもなんとかホームで勝利を手にした。

ひとこと

 パレスの前半の立ち上がりのハイプレスは奇策の域を出なかったかな。

試合結果

2023.12.27
プレミアリーグ 第19節
チェルシー 2-1 クリスタル・パレス
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:13′ ムドリク, 89′(PK) マドゥエケ
CRY:45+1′ オリーズ
主審:マイケル・サリスベリー

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