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「Catch up Premier League」~2024.1.12 プレミアリーグ 第21節 バーンリー×ルートン・タウン ハイライト

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上げ続けた山なりクロスのいく末

 降格圏に位置しながらも逆転残留に向けて少しずつ明るい材料の見えてきた両チームの一戦。重要なシックスポインターである。

 縦に速いアバウトな展開でスタートした立ち上がり。両チームともにプレスの意識は高いが、保持側がミスマッチを生かして後方からの繋ぎでボールを動かすことでこのプレスを回避していた印象である。

 しばらくすると、ボールを持ちながら押し込むようになったのはルートン。幅を使った攻撃からWBにフリーでボールを渡してクロスのお膳立てをする。前節チェルシーを追い込んだ得点パターンからルートンは得点を狙う。

 しかしながら、バーンリーのサイドの寄せは非常にタイト。特にダウティーに対してのプレスは厳しく、チェルシー戦のような鋭いクロスを許さない。山なりのクロスであれば十分に跳ね返すことができるバーンリー。サイドに人を集めてのスライドでクロスを上げさせないことと、バックラインの押し上げでバイタルからのミドルを許さないことの両立は見事。素晴らしい精度の4-4-2のブロック守備だった。

 ブロック守備で手応えがあったバーンリーは押し込むフェーズでも違いを見せる。サイドに流れるフォスターとインサイドに入り込むグズムンドソンの列交換はルートンにとっては厄介。バーンリーのSHは幅を取るスタイルの選手が多いが、インサイドでのプレーが多いグズムンドソンは異色の存在感を放っていた。

 先制点を奪ったのは上手にハイプレスを誘ったバーンリー。降りる前線にすかさず縦パスを入れたトラフォードにより、オドベールの1on1の形を作ることに成功。ここの仕掛けから最後はアムドゥニが仕留めて先制する。

 後半も前半と同じくクロスから反撃に出るルートン。前半に比べると、逆サイドに流れるタウンゼントなどポジションを乱しながらフリーでクロスを上げるための工夫が施されている後半となった。

 しかしながら、バーンリーのサイドの封鎖は後半も見事。大外で追い越す関係性を作ったルートンの変化も悪くはなかったが、バーンリーのブロック守備がギリギリ踏みとどまっていた印象だ。

 ロバーツの投入で5バック+ロングカウンターへの割り切りを早々に見せたコンパニ。押し込むルートンは必死に解決策を探すが、なかなかゴールまで辿り着けず。

 しかしながら、ルートンは後半追加タイムに同点に。左サイドのダウティーのクロスをモリスが合わせてゴール。バーンリーからすれば、ダウティーにはこのシーンも山なりのクロスを上げさせたし、十分にインサイドに対応できる時間を与えたと思う。が、飛び出したトラフォードはアデバヨにブロック。ファウルは取られることもなかった。

 終盤まで上手く試合を制御しながら土壇場で失点を許したバーンリー。ルートンからすれば1ポイントをなんとか掬い上げた一戦となった。

ひとこと

 バーンリー、惜しかった。アデバヨのあのプレーは個人的にはファウル判定が妥当かなと思ったが。

試合結果

2024.1.12
プレミアリーグ 第21節
バーンリー 1-1 ルートン・タウン
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:36‘ アムドゥニ
LUT:90+2′ モリス
主審:トニー・ハリントン

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