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「Catch up La Liga」~2024.1.14 ラ・リーガ 第20節 アスレティック・ビルバオ×レアル・ソシエダ ハイライト

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久保不在の影響を感じるソシエダがビルバオに逃げ切りを許す

 アジアカップで旅立ってしまった久保が不在の中でソシエダが今節迎える相手はビルバオ。サン・マメスでの伝統のバスク・ダービーである。

 4バック同士のオードドックスなフォーメーションからがっちりと組み合う両チーム。ソシエダはハイテンポなパスワークからビルバオをいなしつつ、試合を保持から支配する展開を狙う。

 しかしながら、ビルバオも保持に回ると簡単にボールは渡さない。絞る左のSBのベルチチェがアクセントとなり、大きな展開などからソシエダのプレスを逃がしていく。

 互いに中盤への縦パスに関しては噛み合っており、プレッシャーは必然的に厳しくなる。だが、試合を分けたのはこの中盤のトランジッションの部分だろう。優位に立ったビルバオは縦パスをきっちり咎めた後に、即座に敵陣に縦パスを送り込み、ポストプレーなどから起点を作ることに成功。これにより、明らかに敵陣に押し込む機会が増えるように。

 押し込めるようになったビルバオはサイドを崩して先制点をゲット。左サイドの縦関係を活用し、ニコ・ウィリアムスを追い越したベルチチェのラストパスをベレンゲルが仕留めて先制する。

 一方のソシエダは前人の活路を見出すことができずに苦戦。縦に入れるボールの精度が悪くあっさりと相手ボールにしてしまう。ビルバオのライン間はどうしてもパスが受けられないほどコンパクトではなかったように思うが、おそらくこの位置で普段ならば久保がボールを受けていたのだろうなというところに誰も立っていないのは気になった部分である。

 先制点後も優位が動かなかったビルバオはハーフタイムを前に追加点。レクエ→サンセトの縦パスから一気に攻撃を加速させると、右サイドを抜け出したニコ・ウィリアムスから再びベレンゲルが押し込んで2点差に。ハーフタイムを前にリードを広げたビルバオが充実の45分を過ごす。

 2点をリードしたビルバオは後半の入りもタイト。高い位置からのプレスを緩めることなく、ソシエダにプレッシャーをかけていく。ソシエダはいったん保持から幅を使うことでビルバオのプレスをいなす。サイドを深くとってからの攻撃の精度は前半に比べれば良好。ゴールがあまりにも遠かった前半よりは手ごたえのある保持から反撃を狙う。

 しかしながら、ビルバオのボックス内の守備は堅い。ソシエダがインサイドに縦パスを入れられない分、ビルバオのCB陣はクロス対応にフォーカス。オヤルサバルの追撃弾が入ったのは後半追加タイム直前のことだった。

 前半のリードを生かして逃げ切りに成功したビルバオ。久保不在のソシエダを下して、バスク・ダービーでの勝利を飾った。

ひとこと

 もっと、ソシエダは均質的なチームかと思ったので久保がいなくてもなんとかなるのかなと思っていたのだが、結構大変そう。

試合結果

2024.1.14
ラ・リーガ
第20節
アスレティック・ビルバオ 2-1 レアル・ソシエダ
エスタディオ・サン・マメス
【得点者】
ATL:30‘ 42‘ ベレンゲル
RSO:88‘ オヤルサバル
主審:ムヌエラ・モンテーロ

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