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「Catch up Premier League」~2024.1.31 プレミアリーグ 第22節 リバプール×チェルシー ハイライト

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ハッピーエンドに向けて加速は続く

 クロップの退任が発表されて初めてのリーグ戦。アンフィールドでチェルシーを迎え撃っての一戦である。立ち上がりからリバプールはエンジン全開。一方的にボールを持ってのスタートになる。

 リバプールの前線の配置は5レーンを意識。3トップがナローに立ちながら、大外にジョーンズやブラッドリー、ショボスライが流れてチェルシーの4バックを広げながらのスタートになる。大外からシンプルにクロスを上げる形もあるし、4バックの横幅が広がるとDF間のスペースを使ったヌニェスの抜け出しが効いて来るという算段で中央とサイドをバランスよく使い分けていた。

 さらにはプレスでチェルシーのCHを自陣側につり出すと、その背後に潜むリバプールの3トップはDF-MFのライン間で反転して前を向いて加速。裏だけでなく、ライン間も活用して攻撃を進めていく。

 チェルシーは自陣に押し込まれる苦しい展開。スターリングの左サイドの裏抜けが生命線ではあるが、抜け出しきれることは稀。リバプールは特に中盤に対してマンツーで広範囲に捕まえるアプローチをしており、ここからのポジトラで優位に立つ。

 チルウェルが高い位置を取った際のロストが発生するとさらにチェルシーの傷口は広がる。ジョッタの先制点の場面もその形だった。CB2人が間を割られるという最もまずい形でやられてしまったチェルシーだが、オフザボールで動き回る選手を気にしながらジョッタに対応していたことがこうした状況を間接的に招いているといえる。つまり、失い方が悪い。

 一方的に攻撃を続けるリバプール。ファストブレイクから右の大外を駆け上がったブラッドリーが追加点を奪うと、前半終了間際にはディザジが空中戦の対応をミスした流れからバディアシルがPKを献上。ヌニェスはPKを仕留め切れなかったが、リバプールが一方的にぶん殴り続ける45分となった。

 後半のチェルシーは3枚の交代カードでスカッドを入れ替え。前線をメインにテコ入れを行い、スピードを生かした裏抜けで勝負する頻度を増やす。全体の枠組み自体は大きく変わらなかったが、勝負する局面のクオリティは少し上がった。リバプールが前半ほど中盤のプレスが間に合ってないシーンが増えたのも、わずかにチェルシーに展開を押し戻す格好になっていた。しかし、得点を決めたのはリバプール。またしても得点に関与したブラッドリーがアシストを決めて3点差とする。

 試合は完全に終わったかのように思えたが、エンクンクのゴールからチェルシーは追撃。4人交代をしてなお、リバプールは中盤の締め直しができず、この時間帯はチェルシーの反撃を受けることとなった。

 しかし、再びリバプールはゴールを決めて3点差をキープ。抜け出してのシュートを延々とバーに当てる形を繰り返していたヌニェスが裏抜けを人のために使い、ディアスにアシストを決める。

 このゴールで試合は完全に決着。週末に続くゴールラッシュでハッピーエンドのエンディングに加速し続けるリバプール。勢いに乗った状態でエミレーツでの一戦を迎えることになる。

ひとこと

 チェルシーはワンサイドで受ける時間が長く、かつスコアを動かされてしまったのが痛かった。後半の面々自体は長いトランジッションで勝負できなくはなさそうだったので、前半の踏ん張りの利かなさはしんどかった。DF人のこの日のクオリティはそうした踏ん張るプランにそぐう水準になかったように思える。にしてもブラッドリーはすごいね。

試合結果

2024.1.31
プレミアリーグ 第22節
リバプール 4-1 チェルシー
アンフィールド
【得点者】
LIV:23′ ジョッタ, 39′ ブラッドリー, 65′ ショボスライ, 79′ ディアス
CHE:71′ エンクンク
主審:ポール・ティアニー

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