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「Catch up Premier League」~2022.10.24 プレミアリーグ 第13節 ウェストハム×ボーンマス ハイライト

■上位互換でボーンマスを飲み込む

 ここまで見てきたように今節のカードはやたらと打ち合いが多いが、このカードは4-4-2での睨み合いという様相。悪戯に前からプレスをかけてこない相手に対して保持側がどうズレを作っていくかの勝負になったと言えるだろう。

 ボールを持つことになったのはウェストハム。しかしながら彼らはそこまで配置でズレを作るタイプのチームではない。よって、序盤はシンプルに背負いながら剥がすチャレンジを行う。しかしながらこのやり方はボーンマスには通用せず。力技では剥がせないことは立ち上がりすぐにわかった。

 ということで上下動を始めるウェストハムの面々。スカマッカ、ボーウェンなどの前線の選手が降りて受けることで、相手のマークがどこまでついてくるかを探る。

 ボーンマスの選手たちは降りていく選手にはついていくのだけど、上がっていく選手に関しては割と無関心。よって、ウェストハムは元のフォーメーションから縦関係の立ち位置を入れ替える形が有効だと判断。ボーウェンとジョンソンが逆に動くことでフリーの選手を作り出すことに成功する。

 一方のボーンマスはなかなか長いボールが刺さらない。ウェストハムは段々と縦パスに対して落としを拾う選手を準備することができていたが、ボーンマスはなかなかできていなかった。この部分で両チームには前進の精度に差があったと言えるだろう。

 サイドのドリブラーの質、前線のキープ力も含めて全体的にウェストハムはボーンマスの能力値の一回り上。似たような組み方のチーム同士の対戦は戦力差がくっきり出るという法則で、ウェストハムが優位に立つ。ボーンマスはネト、ソランケというセンターラインの主力を負傷欠場で失ってしまいさらに苦しくなることに。

 先制点は前半終了間際。セットプレーからズマがゴールをゲット。試合の流れを反映するように優勢だったウェストハムがハーフタイム前に均衡を破る。

 後半も流れは大きくは変わらず。ボーンマスはウェストハム相手に試合を能動的に動かすことができる手段がない感じ。リードしたウェストハムは前進を強引にする必要もないので、前に進まないポゼッションをのんびりできることもボーンマスにとっては悪い話だったと言えるだろう。ウェストハムはやばくなったらボールをあっさり捨てる割り切りも見せていた。

 ミドルゾーンで選手が捕まり、ロストが多いボーンマスはいつものように保持からリズムを作ることができない。ウェストハムの下手なロストで巡ってきたチャンスもカウンターでスピードアップがろくにできず。なかなかゴールに迫ることができない。

 長いボールが収まるスカマッカを軸にウェストハムは後半にポゼッションの時間を増やしながら相手のプレスを回避する。ボーンマスは逆転のきっかけをなかなか掴めない。

 一点が遠く、ウェストハムのゴールをこじ開けられないボーンマスは後半追加タイムにゼムラがハンドでPK献上。ベンラーマがこれを決めて完全決着。上位互換となったウェストハムがボーンマスを下し、勝ち点の確保に成功した。

試合結果
2022.10.23
プレミアリーグ 第13節
ウェストハム 2-0 ボーンマス
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:45′ ズマ, 90+2′(PK) ベンラーマ
主審:デビッド・クーテ

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