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「Catch up Serie A」~2023.8.21 セリエA 第1節 ボローニャ×ミラン ハイライト

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ジルーのポストと変幻自在の右サイドで前半に逃げ切り

 イタリア方面からはボローニャをピックアップ。こちらも気まぐれに追っていくことにする。開幕戦の相手はミランである。

 勢いのいい入りとなったのはホームのボローニャ。リコヤニスのミドルがいきなり枠をとらえるという豪快なスタートで23-24シーズンの幕を開ける。

 ミランの保持に対しては5バックのブロックをベースにプレッシングで対抗。特に中央のスペースはパスの受け手をプレスで潰す意識が強かった。

 ミランの保持は中盤を軸としたポジションチェンジでボローニャのマンツーを見出す形がメイン。特に右サイドはパス回しにSBのカラブリアも混じる形になり、より乱数を増した印象となった。

 リトリートでは5-4-1を構えつつ、高い位置ではマンツーで潰していく形の二刀流を使い分けたいボローニャ。だが、ミランの保持がそれを上回る前半に。ジルーのポスト、そして右サイドを軸としたパス交換からボローニャを押し下げていくミランはクロスから先制点をゲット。右サイドからファーへのクロスをラインダースが折り返して、最後がジルーが仕留める。今季も健在のベテランFWがミランの今季の口火を切る。

 さらにはあっさりとミランは2点目。ジルーのポストで解放されたプリシッチとロフタス=チークの連携でスペースを生み出すと、空いたスペースからプリシッチがミドルで仕留める形を作り出す。

 反撃に出たいボローニャだが、IHを前に出して前線に枚数を確保する形はやや不発。縦パスでの繋ぎのフェーズは不安定であり、なかなかチャンスの供給が増えていかない。

 後半もボローニャは引き続き保持から解決策を作り出していきたいところだが、ミランの縦に早いカウンターに対して苦戦。レオンのロングカウンターや交代で入ったポベガのターンなど、後半を通して威力を落とさないまま走りきることができていた。

 一方のボローニャはパスを外せそう!と思った矢先にザークツィーのタッチが乱れてしまうなど、肝心なところからスピードアップがかからない。終盤は左サイドのエンドイェのクロスから勝負をかけていくが、ミランの跳ね返しからのロングカウンターのコンボの壁に阻まれてしまい、最後までゴールを奪うことができず。開幕戦は押し込んだフェーズでの崩しが光ったミランが勝利を挙げた。

ひとこと

 中盤の流動性とCFとして構えるジルーのクオリティがモノを言った開幕戦だった。

試合結果

2024.8.21
セリエA
第1節
ボローニャ 0-2 ミラン
スタディオ・レナト・ダッラーラ
【得点者】
MIL:11‘ ジルー, 21‘ プリシッチ
主審:ルカ・パイレット

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