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「Catch up Premier League」~2022.10.23 プレミアリーグ 第13節 アストンビラ×ブレントフォード ハイライト

■就任初陣としてはパーフェクトな大勝

 ついに職を解かれてしまったスティーブン・ジェラード。プレミアのレジェンドとお別れしたビラはこの試合の後になったがウナイ・エメリという11月以降の後任人事が発表された。ひとまず暫定監督となったのはトップチームのコーチだったアーロン・ダンクスである。

 ダンクスが採用した4-2-3-1はなかなか面白かった。3センター時代には絶対的なレギュラーだったマッギンとラムジーをベンチに下げて、ルイス(あのレッド、許されたんですね)の相棒にデンドンケルを起用した。WGは左右を入れ替え、ワトキンスを右、ベイリーを左に置いて順足の形になる布陣に。

 初陣において先制点が早めに入ったことは非常に心強かったはず。セットプレーからのベイリーのミドルで試合は早々に動き出す。

 新布陣においてはいくつかの改善点が見られる。アンカーだと動きすぎるドウグラス・ルイスのケアとして2センターの採用というのも面白いが、最も印象的だったのは左サイドの縦関係。ヤングとベイリーという左右のドリブラーを並べた左サイドの破壊力は魅力的だった。

 2点目はこの2人の関係性を生かした斜め方向の崩しで数的には有利だったブレントフォードの守備網をあっさり破壊。最後に決めたイングスはもはや仕上げるだけだったといえるだろう。ワトキンスも右サイドでキープ力を発揮しており、前線の役割としては十分だったといえるだろう。

 ブレントフォードとしては2列目の手前の時点で止めたかったが、そこの関門を突破されてしまうことが多かったのが痛恨だった。後列からの人数をかけたビルドアップは大きなサイドへの展開という形で一定の効果を見せてはいたが、いい流れを作る前にアイエルがPA内で相手を引っ張りまくってPK献上。反撃に転じる前に3点のビハインドを背負ってしまう。

 流れを取り戻すべくハイプレスに転じたり、1つ奥を狙った縦パスからのレイオフで前進を狙ったりなどブレントフォードは抵抗を見せる。だが、この日はアタッキングサードにおけるサイドからのクロスでなかなからしい破壊力を見せることができない。

 後半も勢いよく巻き返しに出てくるブレントフォードだが、アストンビラはポゼッションで一回展開を落ち着けるという大人の対応。2枚交代による巻き返しによる効果は限定的なものだった。

 後半も先に得点をしたのはビラ。カウンターから4点目を奪い、後半の反撃の芽を摘む。直後のカウンターでのブレントフォードの決定機が刺さらなかったことで試合は完全決着したといえるだろう。

 終盤はワイドを使いながら徐々に保持を増やしたブレントフォードがペースを取り返すが、ボール回しが増えるばかりで中を打開する策がどうしても出てこず苦戦。最後までマルティネスからゴールを奪うことはできなかった。

 監督交代後の初陣としては完璧な働きをしたダンクス。いい流れを絶やさずにエメリへのバトンをつなげるか、次節のニューカッスル戦にひときわ注目が集まる結果になった。

試合結果
2022.10.23
プレミアリーグ 第13節
アストンビラ 4-0 ブレントフォード
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:2′ ベイリー, 7′ 14′(PK) イングス, 58′ ワトキンス
主審:ダレン・イングランド

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