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「EURO 2020 チーム別まとめ」~クロアチア代表編~

目次

チーム情報

監督:ズラトコ・ダリッチ
FIFAランキング:14位
EURO2016⇒ベスト16
W杯2018⇒準優勝

招集メンバー

GK
1 ドミニク・リヴァコヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
12 ロヴレ・カリニッチ(ハイドゥク・スプリト)
23 シモン・スルガ(ルートン)

DF
2 シメ・ヴルサリコ(アトレティコ・マドリー)
6 デヤン・ロヴレン(ゼニト)
3 ボルナ・バリシッチ(レンジャーズ)
5 ドゥイェ・チャレタ・ツァル(マルセイユ)
22 ヨシプ・ユラノヴィッチ(レギア・ワルシャワ)
21 ドマゴイ・ヴィダ(ベシクタシュ)
25 ヨシュコ・グヴァルディオール(ディナモ・ザグレブ)
16 ミレ・シュコリッチ(オシエク)
24 ドマゴイ・ブラダリッチ(リール)

MF
8 マテオ・コヴァチッチ(チェルシー)
10 ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
11 マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)
19 ミラン・バデリ(ジェノア)
13 ニコラ・ヴラシッチ(CSKAモスクワ)
15 マリオ・パシャリッチ(アタランタ)
4 イヴァン・ペリシッチ(インテル)
7 ヨシプ・ブレカロ(ヴォルフスブルク)
18 ミスラフ・オルシッチ(ディナモ・ザグレブ)
26 ルカ・イヴァヌシェツ(ディナモ・ザグレブ)

FW
17 アンテ・レビッチ(ミラン)
20 ブルーノ・ペトコヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
14 アンテ・ブディミル(オサスナ)
9 アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)

各試合振り返り

GS第1節 イングランド戦

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■しょっぱくて盤石な逃げ切りとここでも苦労人のモドリッチ

 ここまでのEUROは比較的強度的には大人しい試合が続いていた。そんな中、3日目の初戦に登場したイングランドの立ち上がりはなかなかに勢いがあるものだった。高い位置からのプレッシングとシュートまで畳みかけるような攻撃で立ち上がりにクロアチアを圧倒する。

 特に効果的だったのは5分に見かけたスローインからの一連の流れ。ケインとスターリングが入れ替わるように横移動を見せて、縦への進路を確保。スターリングとフォーデンのスピードを活かした縦への早いプレーが見えたシーン。スローインからの緻密な設計も垣間見えた場面であった。

 だが、立ち上がりこそ攻め込んでいたものの、徐々にちぐはぐなところも目立ってくるイングランド。遅攻の際は左サイドのスターリングとマウントを軸に切り崩しを狙う。だが、本職が右のトリッピアーが左に起用されているせいで3人目としての機能を果たすことができない。そのため、左サイドで奥行きを取ることができず。ショーやサカのようなレフティを起用しても良かったような気がするのだが。

 加えて、もう1つ気になるのは最終ラインの連携。それぞれのビルドアップ思考がバラバラ。無駄にリスクを取った体勢からフィードを狙うミングス、つなぎたがるストーンズ、とにかくけっ飛ばしたいピックフォードとしっちゃかめっちゃか。アンカーでゲームメイカー役だったライスを消されてからは、攻守に連携で怪しい場面が目立つ最終ラインだった。

 一方のクロアチアも順風満帆とはいいがたい。モドリッチが前にサイドに守備で奔走する姿はまさしくレアル・マドリーでの彼の姿と瓜二つ。このキャリア、この年齢でもこの役割を果たさなくてはいけないとなるとなかなかな苦労が絶えない。

 クロアチアは立ち上がりはイングランドのプレスに苦戦。だが、イングランドの前線と中盤が間延びするようになると、徐々に豪華なクロアチアの中盤が火を噴き始める。モドリッチ、コバチッチを中心に支配し、敵陣に進撃する場面が目につくように。ただ、サイド攻撃は左サイドのペリシッチとグバルディオルの縦関係に依存。右はヴルサリコに丸投げしており、こちらは機能しているとは言えず。また、左も一本鎗としてはやや威力不足。ゴールエリアに迫る動きは少なかった。前半はスターリングとフォーデンの裏抜けという明確な武器があったイングランドが優勢と見ていいだろう。

 試合を分けたのは前半に機能しなかった中盤の仕事。本職ではないIH気味に起用されたフィリップスの1列前でのボールの引き出し+ラストパスでスターリングの先制点をお膳立て。もっぱら出し手としてリーズの中軸を担っているフィリップスが異なる才能を開花。膠着を打開した。

 その後の試合はイングランドペース。しょっぱい試合とはいえ前線が守備をサボらないメンツなのは大きい。前半よりも撤退した守備網をクロアチアは打開できず。前半は周囲と動きが合わなかったケインも徐々にテンポを掴み始める。終盤は堅くクローズに走ったイングランド。『結局はつまらない』と揶揄されつつも、一瞬の閃きで生まれた得点を守ったイングランドが第1戦を勝利で飾った。

試合結果
イングランド 1-0 クロアチア
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
ENG:57′ スターリング
主審:ダニエレ・オルサト

GS第2節 チェコ戦

画像2

■痛み分けだが対照的な最終節を迎える

 前節の勢いそのままに立ち上がりから攻めに出るチェコ。ただし、高さ重視で直線的にガンガン!だったスコットランド戦とは異なり、サイドからボールを運ぶシーンが目立つ。狙い目としたのはクロアチアの右サイドの裏側。だが、全体を押し上げるタメが作れないのが問題となる。サイドからのクロスに合わせる厚みが中央にはなかった。

 一方のクロアチアも前節と同じくモドリッチとコバチッチにすべてをベットする前進の手法。余談なんだけど、クロアチアのやり方は今回のEUROのトレンドである『3-2-5(もしくは3-5-2)での後方の数的優位確保からの前線への長いレンジのパスで進んでいく』という要素から最も遠いチームだと思う。

 彼らは中盤を経由しないと進むことができない。モドリッチとコバチッチという他のチームであればボールを入れることもためらうポジションの選手にボールを入れて前を向いてゲームメイクしてもらう。

このポジションの選手にボールを入れにくいのは、守備の際にミドルプレスを敷くチームが多いから。そして、ビルドアップで彼らに前を向かせる仕組みが整備できているチームが少ないからだと思う。

 クロアチアも他のチームに比べてその仕組みが整っているとは思えないのだけど、モドリッチとコバチッチはそれでもなんとかしてしまう。ので彼らのスキルは超一流なのだろう。確かにくぐってきた死線の数が違う感が出てるコンビである。

 クロアチアはアタッキングサードで詰まると普通に困ってしまうチームなので、モドリッチとコバチッチは自らマークを外すボールの引き出し方をするだけではなく、局面を大きく進める展開まで求められる。そうなるとどうしてもチャンスメイクの頻度という点では劣ってしまう。

 先制点を得たのはチェコ。エリア内でのロヴレンの肘がシックに直撃してしまい、これがファウルを取られてしまった。37分のこのファウルのせいで試合全体にピリピリした小競り合いが増えたのがちょっと残念な前半の終盤であった。

 クロアチアは後半早々に追いつく。クイックリスタートから裏に抜けたペリシッチが1人でゴールまでを完結。確かにクイックリスタートを咎められなかったチェコも問題なのだけど、シンプルにここから得点まで持って行けるのはペリシッチの底力である。

 だが、このゴール以降はクロアチアは停滞。チェコが選手交代で中盤の高い位置からプレスをかけるようになると、モドリッチとコバチッチ経由の攻撃が減少。前線の単騎に依存する形が増えていった。

 選手交代後はスコットランド戦のようなロングボールからの速い攻撃はできていたものの、チェコも終盤は停滞。PKのシーンでの負傷の影響もあったか、シックが早い時間に下がってしまったのも決め手を欠く一因だったはずだ。

 試合は痛み分けで終了。勝ち点を4に伸ばして突破に王手をかけたチェコとは対照的に、クロアチアは最終節に勝ってなお他会場、他グループの結果次第という天に祈る必要が出てくる展開になってしまった。

試合結果
クロアチア 1-1 チェコ
ハンプデン・パーク
【得点者】
CRO:47′ ペリシッチ
CZE:37′(PK) シック
主審:デル・セーロ・グランデ

GS第3節 スコットランド戦

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■低調な決戦をバロンドーラーが片付ける

 他のグループの結果を受けてこのカードは両チームにとって勝てば突破、引き分け以下なら共倒れという非常にわかりやすいデスマッチになった。だが、残念なことにそのヒリヒリ感が伝わってくるほど緊迫感がある試合とは言えなかったのが正直なところである。

 ボールを握ったのはクロアチア。しかし、ビルドアップの重心は全体的に下がりすぎており、前進がままならない。元々このチームはモドリッチにおんぶにだっこに肩車であった。しかしながら、今大会ではモドリッチに組み立てや縦パスでの前進、守備での献身を要求するのは序の口。攻撃を完結させるためには、オフザボールの動きがほぼ皆無な前線にはスルーパスによってモドリッチが次のプレーを導くパスを出すことが求められていた。

 それくらいクロアチアの前線には展開を前に進めようという気概がなかった。ひとたびその気になれば、先制点のような得点を挙げることが出来るのに、モドリッチに促されなければ動かないのだからもったいないとしか言いようがない。

 スコットランドもスコットランドである。先の先制点のシーンでは5バックにも関わらずエリア内の守備が非常にルーズ。ボールホルダーにトラップする余裕がある間合いまでしか詰められないのならば、失点につながるのは当然としか言いようがない。

 攻撃も相変わらずの左偏重。アダムスがサイドに流れて引き出し、ロバートソンがクロスを上げるところまではいいのだが、その先がない。予選では得点源となったマッギンはエリアに入るタイミングを掴めていないよう。得点シーンはこのお決まりのクロスが流れた形からだったが、チャンスメイクという部分でのじり貧さは相変わらずである。

 むしろ、チャンスがあったのはクロアチアのビルドアップ。重たいのはモドリッチより前だけでなく、後ろも同じ。マイナスパスにプレスをかければチャンスになる機会は十分。クロアチアもスコットランドに手を差し伸べていたかのような試合だった。

 そんな低調な内容の試合に決着をつけたのは、この試合においてただ一人別格だったモドリッチ。コバチッチの落としを受けてミドルシュートを叩き込むと、続くCKではペリシッチの得点をアシスト。クラブでも代表でも負荷の高いプレーを35歳になっても続けるモドリッチが重たいクロアチアを細い両腕で引き上げ、決勝トーナメントになんとか間に合わせた。

試合結果
クロアチア 3-1 スコットランド
ハンプデン・パーク
【得点者】
CRO:17′ ヴラシッチ, 62′ モドリッチ, 77′ ペリシッチ
SCO:42′ マクレガー
主審:アンドレス・ラパッリーニ

Round 16 スペイン戦

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■解決できなかった課題からケリをつけたスペイン

 共にグループステージでは問題を抱えるチームである。決勝トーナメントに進んだ16チームの中で一番しんどいチームはどこか?と聞かれたら、自分はクロアチアと答える。全体的に動きが非常に重たく、特に前線の動き出しの少なさは根を張ってしまっているかのよう。モドリッチの存在とお国柄強いノックアウトラウンドという舞台装置という上積みでどこまで行けるかである。

 一方のスペインは大会随一の保持局面に力を入れているチームといっていいだろう。その精度の部分は悪くはない。おそらく、ラウンド16の段階で一番うまいのは彼らだと思う。ただし、得点を取るというサッカーでもっとも重要な要素でのパンチ力が足りない。課題は絶対的な得点源の不在をどう補うかである。

 試合はスペインの保持で時間が進む。クロアチアはそれに対してマンマーク志向が強めで対応。スリーセンター、SH、SBはそれぞれ目の前の相手についていく意識が強く人重視の対応といえるだろう。ボールがサイドにある時はクロアチアは組織全体をボールサイドにスライドする。したがって、ボールサイドと逆側はマンマークを捨ててスライド対応に切り替えることになる。

 だが、これがうまく機能しない。具体的に言うと、クロアチアはボールサイドにスライドする割には間受けする選手をフリーにしてしまう。特にペドリのような受けてつなぐのが上手い選手へのプレッシャーが弱く、フリーの選手を作ったところからスペインは簡単に逆サイドに展開。逆サイドまで到達すると、クロアチアのマンマーク体制は崩れてしまっているので、ここから簡単に敵陣に侵入というメカニズムができていた。

 つまり、クロアチアは人についていくこととボールサイドに圧縮することの優先順位が中途半端。スペインに嫌がらせをするのなら、ボールサイドにおける間受けを阻害しないといけない。ここを防げないので逆サイドに簡単に展開される。これだけマンマーク要素を強くする前提なら、間延びしてでも人を捨てない方がいい気がする。

 というわけで盤石だったスペインだが、思わぬ形で足元をすくわれる。ペドリのバックパスをシモンがまさかのトラップミス。衝撃的な形で無からクロアチアが先制点を奪う。すると、試合は徐々に変化が。クロアチアの同サイド封鎖の機能性の向上と、スペインのオフザボールの運動量が低下したことでクロアチアが跳ね返す機会が出てくるように。

 そんな展開の中で前半のうちに同点に追い付けたのはスペインにとってはありがたかっただろう。殊勲者はサラビア。押し込んだ波状攻撃からの最後のやり直しにおいてサイドに展開した後、自らがエリア内に飛び込んで得点で仕上げてみせた。

 後半も引き続き主導権はスペイン。SBであるアスピリクエタが決めた2点目は全体が押し上げられている証拠。クロアチアの1点目の後の10数分を除けばスペインがペースを握り返したといえる展開だった。フェラン・トーレスが決めた3点目で試合は決したという見方が大半だったはずだ。

 しかし、ここからモドリッチがギアを入れ替えると、クロアチアの面々がそれに呼応。高い位置からのプレッシングでスペインからボールを奪いにかかる。前線に蹴ったとて収めどころのないスペインはこれに苦戦。高い位置から即時奪回が刺さるようになったクロアチアは終盤に一気に盛り返す。モドリッチのタメからオルシッチが押し込んで1点差に追いつくと、そのオルシッチから後半追加タイムにパシャリッチが頭で合わせて同点に。これまで保持の局面を脅かされなかったスペインにプレスとカウンターで牙をむき、試合を振り出しに戻す。

 しかし、スペインの敵陣での保持の局面に対してはクロアチアは解決策を見いだせたわけではない。現に盛り返していた時間帯にも危ういシーンはあった。延長戦ではその部分でスペインが再び優位に立つことに。クロアチアが特に手を焼いたのはサイドの守り方。広いスペースで1対1になった時の対人の弱さ。簡単にクロスを上げさせてしまう距離でしか寄せられないことである。

 勝ち越し点は100分。右サイドから上がったクロスを叩きこんだのはモラタ。この試合でも湿り気抜群だったCFがようやく仕事を果たして一歩前に。続く103分にはオヤルサバルが同じく右サイドのクロスを叩きこんで追加点。クロスを上げたのはどちらもクロアチアと縁が深いダニ・オルモ。抜き切らないクロスから決定機を演出した。

 こうなるとさすがにクロアチアに反撃の余力はなし。スペインとしては延長までもつれはしたが、アタッカー陣が軒並み結果を出したことと、決定的なミスをしたウナイ・シモンが好守でチームを救うリカバリーを見せたことは好材料。プレス耐性の脆さとトランジッションという課題は健在だが、強豪の苦戦が目立つトーナメントで得点力が開花すれば、おのずとチャンスは転がってくるはず。目覚めの一戦になればクロアチアとの死闘のおつりは来るはずだ。

試合結果
クロアチア 3-5(EX) スペイン
パルケン・スタディオン
【得点者】
CRO:20′ ペドリ(OG), 85′ オルシッチ, 90+2′ パシャリッチ
ESP:38′ サラビア, 57′ アスピリクエタ, 76′ フェラン・トーレス, 100′ モラタ, 103′ オヤルサバル
主審:ジュネイト・チャキル

大会総括

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■おんぶに抱っこに肩車に炊事洗濯掃除

 スペインをあと一歩のところまで追いつめたといえばだいぶ聞こえはいいが、はっきりいってかなり出来は厳しいチームだったように思う。自分の感想でいえば、ノックアウトラウンドに進出した16チームの中では一番完成度が低かったかなと思う。

 その理由として挙げられるのは全体的な重たさだ。もっとも、バックラインになんでもどんとこい!というようなタイプのCBがいないのはこれまでのクロアチアと同じ。そして、ゴールマウスに絶対的なワールドクラスの守護神がいるわけではないのもこれまでと同じである。

 異なったのは前線のアタッカー陣である。とにかく動かない。そこに根っこが生えているのか?と思うくらい足元でパスを受けたがるにも関わらず、そこからは何もできないという体たらく。いかにマンジュキッチが今まで頑張っていたかが間接的にわかるような仕組みになっていた。

 となると負荷がかかるのは当然モドリッチとコバチッチ 。特にモドリッチ。今までのクロアチアもモドリッチにおんぶにだっこだったけど、今大会はおんぶにだっこに肩車、掃除と洗濯に消化にやさしいおかゆを作って口元まで運んであげるくらいの勢いで大忙し。なにせ縦パスを入れるだけでは前線は動かないので、次のアクションを促すようなスペースにキーとなるパスを送り続けなければ攻撃は死んでしまうのである。

 その上、守備の部分でも前は人が足りなければプレスに行くし、自陣まで運ばれたらすかさずスペースを埋める。なんというかもう泣けてくる。もう35歳なのだから、クロアチア代表もマドリーももう少し守備免除してあげるとか甘やかしてあげるべきではないだろうか。その上、鬼嫁からは家庭優先のために代表引退の圧力をかけられているので、もうなんというかモドリッチには全サッカーファンが優しくしてあげるべきである。

 というわけでチームとしては低調だったけど、モドリッチの万能性とあとはゲームメイクにおけるスペシャルな能力は大会随一。特に縦方向のレーン移動のうまさは今大会ではデ・ブライネと双璧だったというのが個人的な感想である。決勝トーナメントでは大舞台に強いお国柄とモドリッチのかけ合わせでスペインを苦しめたが、ワールドカップに向けた明るい展望は正直描きにくいチームといえる。

頑張った選手⇒ルカ・モドリッチ
 それしかない。

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