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「Catch up UEFA Europe League」~2024.2.22 UEFA Europe League 決勝トーナメント プレーオフ 2nd leg ローマ×フェイエノールト ハイライトレビュー

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突き抜けきらないフェイエノールトをローマがPKで下す

 ローマの非保持は左右非対称。ディバラがルカクの相棒として前に残って守備をする一方で、エル=シャーラウィは自陣の深い位置まで下がる傾向に。マンツー気味のプレスに対して、フェイエノールトは中盤で剥がして左サイドに展開。クロスに反射的に反応したヒメネスのゴールであっという間に先制する。

 先制を許したことで保持に回ることになったローマ。フェイエノールトは中央のケアを優先。ミドルブロックを敷く。サイドから深い位置を抉ってのマイナスの形を狙えていたローマはクリスタンテのミドルで同点に。

 ローマの攻撃は確かに多くの人の推薦があっただけに面白いなと思っていたのだけども、個人的にはIHの相互理解がいいなと思った。サイドフローとかボックスへの侵入とか、ボール周辺のサポートとボックス内への侵入の両面で暗躍していた。前線への飛び出しはディバラもしくは2列目の誰かのうち1〜2人が行う。ここをきっちり踏ん張らないとフィニッシュに厚みが出てこない。特にフェイエノールトはクリスタンテが捕まえきれない様子だった。

 フェイエノールトもヒメネスのカウンターから内外バランスよく攻めていく形を重視。ローマが押し込むフェーズが多かった分、苦戦が多かったがヒメネスをボールの収めどころとしてなんとか前に進んでいくことができた。

 後半も保持からリズムを取り戻していきたいフェイエノールト。ただし、ローマとしてはきっちりと受け止めてのカウンター勝負に回ることになっても特には困らない印象。WGが思ったよりも存在感が出せなかったこともあり、フェイエノールトにとってはポゼッションを跳ね返されてメリットがない状況だった。

 サイド攻撃が機能していたローマだが、70分が過ぎると出力が不安定に。フェイエノールトも保時の収めどころになっていたヒメネスが負傷気味に交代になってしまったことでよりアバウトさが増していく。左サイドからのクロスが上がる形は作れているが、WGの突破力が足りない分決定機には繋がらなかった。

 延長戦も主導権はローマ。ややインサイドで固まりすぎてしまっている状況だったが、左サイドのユニットをマルッと交換する形で勝負をかける。だが、最後までゴールをこじ開けることはできず。決着となったPK戦ではスヴィラールが見事なPKストップを見せて、ローマが勝利。フェイエノールトを下してベスト16に駒を進めた。

ひとこと

 オランダ勢ならば後半とか延長とかのオープンな展開の中で刺したかっただろうなと思ってしまった。特にサイドの殺傷性はもう一声という感じだった。

試合結果

2024.2.22
UEFAヨーロッパリーグ
決勝トーナメント プレーオフ 2nd leg
ローマ 1-1(PK:4-2) フェイエノールト
スタディオ・オリンピコ
【得点者】
ASR:15′ ペッレグリーニ
FEY:5′ ヒメネス
主審:ヘスス・ヒル・マンサーノ

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