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「Catch up Serie A」~2023.12.8 セリエA 第15節 ユベントス×ナポリ ハイライト

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前進におけるストライカーの活かし方を比較

 ボールを持つスタートとなったのはナポリ。低い位置で5-3-2で構えるユベントスに対して、サイドから押し込みながら敵陣深い位置でのプレータイムを増やす。セットプレーからのチャンスも多く、序盤はナポリのペースと言っていいだろう。

 ユベントスは高い位置からチェイシングを行っていたこともあったが、ナポリはハイプレスにも対応。オシムヘンはブレーメルとのマッチアップに対して常に優勢を維持しており、長い対空時間を生かしたハイボールを収めることでロングボールの起点となっていた。

 オシムヘンが右サイドに流れる機会が多かったのはコンビネーションのメインが右サイドにあったからだろう。ディ・ロレンツォの抜け出しなどのお馴染みの形からチャンスを作っていく。

 押し込まれるユベントスは必然的に低い位置からのビルドアップでのスタートとなる。ナポリがサイドを封鎖する形で高い位置まで追い込んできたのでユベントスは苦しかったが、その状況をなんとかしていたのが2トップ。ヴラホヴィッチがボールを収めて前を向く助けを受けたキエーザが爆発的な加速力で運んでいく。この2人でのロングカウンターから少しずつユベントスは自らがボールを持てるフェーズを作るように。

 それでも優勢なのはナポリ。相対的に多い決定機を迎えるが、クワラツヘリアやディ・ロレンツォがこれを仕留めきれない。

 後半も主導権を引き続き握り続けるかと思われたナポリだが、ヴラホヴィッチの決定的なシュートから少しずつ風向きが変わるように。その流れでガッディがあっさりと先制点を取ると、ここから流れはユベントス。プレッシングにおいても中盤の出足の良さが際立つようになり、前半では見られなかった高い位置からのボールハントが少しずつ出てくる。

 オシムヘンは空中戦では相変わらず猛威を振るうが、前半ほど周りのサポートを受けられずにきっちりとボールを落とせない状況に。ユベントスもヴラホヴィッチの負傷交代後は再び苦しくなったユベントスだが、すでにリードは彼らの手の中。きっちりとリトリートして守備を固めることで逃げ切りを図る。

 籠城戦に持ち込んだユベントスに対して、ナポリはこじ開けることができないまま終戦。試合は後半に持ち直したユベントスが1-0で逃げ切り勝利を果たした。

ひとこと

 ナポリは前半にあった2つの決定機のうち、少なくともどちらかは仕留めたかった。

試合結果

2023.12.8
セリエA
第15節
ユベントス 1-0 ナポリ
ユベントス・スタジアム
【得点者】
JUV:51′ ガッディ
主審:ダニエレ・オルサト

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