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「Catch up Premier League」~2022.10.29 プレミアリーグ 第14節 クリスタル・パレス×サウサンプトン ハイライト

■足りなかった最後の一押し

 立ち上がり、いきなりチャンスを得たのはサウサンプトン。セットプレーから際どいシーンを迎える。一方のクリスタル・パレスもトランジッションからFKのチャンスを得るなどセットプレーでプレーが止まることが多い序盤戦となった。

 試合は中盤で激しい応酬が繰り広げられており、なかなか落ち着かない展開。どちらのものでもない状況でプレーが進んでいく。そうした中でより優位に試合を運んだのはホームのパレスの方だ。プレスの脱出になるロングボールと即時奪回がセットになっており、ボールを失ってからプレスまでの繋ぎ目が非常にシームレスだった。

 局地戦ではエゼ、シュラップなどが非常に頼りになることを見せる。相手を背負いながらの反転なども難なくこなす強さを示していた。

 一方のサウサンプトンはパレスの積極的な前がかりのプレスに対して苦し紛れに前線にボールを蹴っ飛ばすことが多かった。こちらもプレスの姿勢自体は積極的ではあるものの、交わされてしまうせいでよりピンチが広がってしまうシーンもしばしば。クリスタル・パレスに比べると、前線の起点作りに苦労している感も否めない。

 左ハーフスペースから積極的にミドルを狙って行ったエゼを中心にイケイケなパレスのアタッカー陣はサウサンプトンのゴールに迫っていく。バックラインのフィードから一気に前進してエドゥアールのゴールで先制点か!と思われた場面はオリーズがわずかにオフサイドで取り消しに。

 だが、直後にパレスはザハのプレスからショートカウンターを発動。ミッチェルのオーバーラップまでボールを繋ぐと、折り返しに今度こそエドゥアールが正真正銘のゴールをゲット。パレスが先制する。

 リードされたサウサンプトンは後半に悪くない立ち上がり。セットプレーからあわやという場面も作り出しており、前半よりもペースはフラットになったと言えるだろう。パレスはグアイタが太ももを気にするシーンがあるなど、展開以外にも気がかりな部分が多い状況だった。

 後半の序盤は機能していたパレスの高い位置からのプレッシングも時間の経過とともに徐々に機能不全に。逆に、前半はプレスからチャンスを作るのに苦しんでいたサウサンプトンの方がハイプレスを機能させる場面も。ミッチェルをエルユヌシが引っ掛けた場面は得点に繋がっていてもおかしくなかった。

 試合が終わりに差し掛かると、サウサンプトンが攻勢、パレスが守勢という状況を両チームが受け入れた采配が見られるように。パレスは中盤を増やして、後ろのフィルターを厳重にしていたし、サウサンプトンはSBやアタッカーをより攻撃的な仕様に強化する。

 なんとか追いつきたかったサウサンプトンだが、最後の一押しの効果は限定的。後半追加タイムもパレスを追い詰めたと言えるほど押し込むシーンが作れたとはいえず。終盤は粘る展開も強いられたパレスだったが、なんとか逃げ切りに成功した。

試合結果
2022.10.29
プレミアリーグ 第14節
クリスタル・パレス 1-0 サウサンプトン
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:38′ エドゥアール
主審:マイケル・サリスバリー

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