減点組の直接対決はエバートンに軍配
前日のブレントフォードの勝利により、残留争いは3チームの昇格組と2チームの減点組に絞られた感がある。日曜のオープニングを飾るのは減点組同士のシックスポインターである。
立ち上がりから4-4-2をベースに組まれた形からの勝負となった両チーム。ハイプレスに対してロングボールで逃すことでまずは慎重に相手のプレスを回避していく。
先に解決策を見つけた感があったのはフォレストだった。CHのサリー、SHのレイナの列落ちなど配置のズレを作るアクションからエバートンのマンツーを外していく。アタッキングサードにおける仕上げはRSBのウィリアムズ。抜け出してからのクロスでゴールに迫っていく。
エバートンはリトリートで迎え撃つが、ウッドが裏に抜けるアクションからエバートンのブロックのコンパクトさを揺さぶると、ここからウッドは自身で決定機を迎える。だが、これはピックフォードのセーブで危機を回避する。
エバートンはより力技。ロングボールでのデュエルからズレよりもマッチアップからぶん殴っていく形である。そこからセットプレーでチャンスを作っていく。
だが、先制点は少し意外な形だった。引き気味だったフォレストをブロックの外からゲイェのミドルで撃ち抜いて試合を動かしてみせる。
後半はダイレクトな展開を継続。前半と同じようにロングボールが行き交う展開を前半以上の長い時間行っていた。前半と同じくセットプレーを獲得することでチャンスを作っていたエバートンに対して、フォレストはより繋ぎで手応えがある展開。中盤にスペースがある状況でムリージョやダニーロといった面々がミドルパスをガンガン刺していくことで敵陣に進んでいく。
そうした展開と関係なくミドルが解決策になるというのは前半と全く同じ。ミドルシュートを決めたのは今度はマクニール。エバートンは後半もミドルでさらにリードを広げる。
以降は押し込むフォレストがエバートンの守備ブロックを崩しにかかるが、なかなかきっかけをつかめずに苦戦する。追加タイムのギブス=ホワイトとベトの接触は冷や汗をかくものだった。よりダメージの大きそうなベトも意識はありそうなのでひとまずは。早い回復を祈りたい。
シックスポインターとなった一戦をミドル2つで制したエバートン。残留争いからはひとまず安全圏と言える場所に逃げることができた。
ひとこと
試合後に公式声明を出して3つのPKにまつわる判定をVARがルートンファンであることを絡めて非難したフォレスト。ヤングのハンドは割と明確なサポート対象かと思ったけども。
試合結果
2024.4.21
プレミアリーグ 第34節
エバートン 2-0 ノッティンガム・フォレスト
グディソン・パーク
【得点者】
EVE:29′ ゲイェ, 76′ マクニール
主審:アンソニー・テイラー