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「ようこそ、カラフィオーリ」〜アーセナル週間移籍市場予報 vol.7 2024.8.3~

 詳細はこちら。

リカルド・カラフィオーリ

 ついに決着。5年契約と「やりがい搾取」といわれるような安い給与で公式に契約が発表された。もっとも、これはボローニャ時代の給与の話も関与してくるのでアーセナルが一方的に悪いわけではないけども。

 昨年のライスと同様に個人合意を先に取り付ける+クラブと腰を据えて交渉という流れで人気銘柄を一本釣りした案件だった。本人の合意がとれさえすればどちらにしても合流が見込めないバカンス明けまで交渉を焦る理由はないので、ボローニャと綱引きを続けていたということになるだろう。選手本人の意思を確保できればあとは条件面と合流時期を天秤にかけながらどこまでプッシュをするか決めるというのが今のアーセナルのスタイルなのだろう。

ヴィクター・オシムヘン

 パリとの交渉に全く進展がないまま停滞。そうした中でルカクという交渉カードを持ったチェルシーが再び参上した今週のオシムヘン周りの動き。

 ただし、そのチェルシーとの交渉も懸念はある。買取OP付きで売りたいルカクを手放せるというOrnsteinの話はチェルシー目線からすれば大歓迎だろうが、ナポリからすれば来年手元に戻ってくるリスクを抱えることになる。そうなった場合はおそらく市場価値はさらに下がっているはずなので、今夏よりもシビアな売却を強いられる可能性がある。また、代理人側が否定声明を出すなど、選手側もレンタルという状況には前向きではない状況である。依然としてすべてのパーティーが納得するための妥協点探しが続いている。

 というわけで、信憑性のあるソースが登場しているにもかかわらず、オシムヘンの案件はまだまだ流動的。そして、Corriereが一生懸命主張している状況に反して、アーセナルにはまだ出番がないように思える。

ウチに来そう度:★☆☆☆☆

ヴィルトル・ギェケレシュ

 ギェケレシュもオシムヘン同様に動きはないのだけども気になる情報がちらほら。まずはMirrorのDan Marshが述べたスポルティングがコベントリーにセルオン割合を15%から10%に引き下げるために€2mを支払ったという報道。普通に考えれば売却を前提とした動きといえる。

 もう一つはアーセナルの前線に残された予算に関する話。Romanoは前線の補強について「ギェケレシュほどの高価な案件は無理だろうが」といっている。ギェケレシュに関してはRC€100mというのは既報通りだが、Greameなど€60mほどで手放す可能性もあるという見立てがある。「高価」が€100mを指すのか、それとも€60mを指すのかでアーセナルのこの夏の市場の天井は変わるだろう。

ウチに来そう度:★☆☆☆☆

ルロイ・ザネ

 Team news and ticksが例のドイツ代表選手は多分この人やで!と急に言い出した今週。よくわからないタイミングで言い出したなという感じだし、どの案件がポシャって現実的じゃなくなったのかもいまいち要領を得ない。いかにも今年のTNATだなという感じの情報の出てき方だと思う。ここから大逆転はあるだろうか。

ウチに来そう度:★☆☆☆

ミケル・メリーノ

 メリーノに関しては報道が一本化された感がある。バルセロナのチョイスはダニ・オルモにフォーカスされたことにより、メリーノのバルセロナ行きは消滅したといっていいだろう。スペイン、イングランドどちらのソースも完全にアーセナル行き一色になった一週間であった。

 すでに本人とは個人条件は合意済み。残るクラブ間合意に関しても€30m周辺の決着でゴールは見えていた。総額かベースのみか、支払い構造はどうなるのかなど、残る調整はかなり絞られてきた印象。このまま流れれば来週には公式がきてもおかしくはない。

ウチに来そう度:★★★★☆

ニコ・ウィリアムス

 先に述べたように今週の市場の重要なトピックスはバルセロナがダニ・オルモに獲得候補をフォーカスしたことである。そのため、バルサが最重要案件と位置付けていたニコ・ウィリアムスの獲得オペレーションには黄色信号が点ることになった。

 Pol Ballúsから残留の可能性が報じられるようになったことは、アスレティックが残留を目指すという従来の報道と特に矛盾はなく、バルサの足が鈍った今、方向性としては自然なように思える。

 Nico Rodriguezが述べた通り、8月1日のチーム合流が一つデッドラインの目安になる可能性はある。しかし、ギマランイスと異なりRCが失効するわけではない。アーセナルはメリーノの交渉をまとめた数日で再度アプローチをかけるのかどうか。数日で動かなければ、おそらく今夏の獲得は見送りということになるだろう。

ウチに来そう度:★★☆☆

エミール・スミス・ロウ

 斬炎ながらついに移籍が決定。多くのメディアが口を揃えている通り、フラムが用意したパッケージは£27+7mというのは確定的。Romanoがアドオンのことを「considered realistic」と表現したことを踏まえると、トリガーになるのはプレータイムのような比較的達成しやすい項目なのだろう。10%のセルオンも付いてくるなど条件としては相当頑張ったなと思う。

アーセナルの選手の去就

 ネルソンの未来はここに来て不透明になっている。有力候補だったウェストハムがサマーフィルに動き、ネルソンの可能性は事実上消滅。興味があると報道されたレスターも条件面で折り合わず、交渉が進んでいる様子が全く見られない。週給で比較するとスミス・ロウの£40kと比べるとネルソンとエンケティアは高額(£100k)なので、エンケティアのように個人条件を合意できるクラブが見つかるかが重要である。

 そのエンケティアはマルセイユとの個人合意に達した。クラブ間合意にはまだ両チームの間に隔たりがある様子。アーセナルが欲しい移籍金はMokbelによると£30m。Romanoによれば最新の€27m(単位混在注意)のオファーがアーセナルによって却下されており、マルセイユがもうひとプッシュをかけるのかどうかというターンになっている。

 ユナイテッド行きが確実視されるチドオビに関しては、アーセナルの倍を提示したというユナイテッドの条件面と、1stチームの3番目をオファーしたという立ち位置の話、そしてファン・ニステルローイの存在と多様な面から移籍を選択した背景が報道される週だった。

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