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「Catch up Premier League」~2024.9.21 プレミアリーグ 第5節 ウェストハム×チェルシー ハイライト

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無秩序なプレスを前にのびのびとしたチェルシー

 第5節はロンドン・ダービーからの開幕。ウェストハムがホームにチェルシーを迎える一戦だ。前節、ボーンマスに辛勝したチェルシーは大枠の戦い方をトレース。後半に素晴らしいパフォーマンスを見せたサンチョをサイドに投入しつつ、インサイドではパルマー、エンソが高い位置でターンを狙うことが基本線となっていた。

 ククレジャがややインサイドに絞り気味の3-2-5のような布陣を形成するチェルシーに対して、ウェストハムは前から積極的にプレスに出て行く。だが、ウェストハムのプレスは非常に混乱しているようだった。枚数を合わせるほど前に重心をかけていないにも関わらず、プレスをかける優先順位がバラバラ。結局のところ、チェルシーの攻撃は降りてくるパルマーやエンソに反転できるスペースを与えたり、あるいはカイセドが浮いたりすることが目的になるのだけども、ウェストハムはこの目的を潰すことにフォーカスできないプレスを続けていく。

 保持でつつがなく試合を進めることが出来るチェルシーは前半から余裕を持って得点を重ねていく。左サイドを破ったジャクソンがいきなりネットを揺らし、わずか4分で先制点をゲット。アレオラの対応はいささか淡白なものになってしまった。

 さらには18分には先に挙げた中央の自由なパス交換からゴールに向かって加速できるルートを構築すると、これを再びジャクソンが仕留めてリードを広げる。長いレンジのパスが効いたのはウェストハムの急造ラインの乱れの影響も大きい。アルバレスを中央のCBに置くというプランはジャクソン封じの一手かもしれないが、個人でもついていけず、連携でも守れていなかったし、早々に4-2-3-1に舵を切ったことからもシンプルにうまくいかなかったという評価で問題ないだろう。

 ウェストハムはサマーフィル、クドゥスというサイドから切り込むことで反撃に出たいところ。ただし、チェルシーほど中央のルートは空かないので、縦に進撃するルートを切り拓くことにはかなり差がある。ウェストハムはサイドから我慢強く押し下げての抵抗を行うもスコアを動かせなかった。

 後半の主導権もチェルシー。前に出てくる鼻息の荒いウェストハムをあざ笑うかのようなカウンターでパルマーがリードを3点に広げるゴールをゲット。後半早々に試合は完全に決着してしまう。

 前半は効かせていたプレスもセーフティリードを手にしたことで控えるようになったチェルシー。高さを軸に攻撃してくるウェストハムの攻撃も余裕をもって跳ね返すと

マドゥエケの抜け出しから更なる得点をちらつかせていく。ちなみに後半に入ったネトは右サイドに頻繁に顔を出していたが、こちらの方がやりやすそうだった。

 最後までサイド攻撃を諦めなかったウェストハムだが、こじ開けることはできず。試合はチェルシーの一方的な勝利で幕を閉じた。

ひとこと

 ウェストハムの初手の無秩序なプレスがすべてだろう。チェルシー相手にとても気持ちよくプレーをさせてしまった。

試合結果

2024.9.21
プレミアリーグ 第5節
ウェストハム 0-3 チェルシー
ロンドン・スタジアム
【得点者】
CHE:4′ 18’ ジャクソン,47‘ パルマー
主審:サム・バロット

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