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「Catch up Premier League」~2022.10.19 プレミアリーグ 第12節 マンチェスター・ユナイテッド×トッテナム ハイライト

■1点の曇りを除けば晴れ渡るような快勝

 ホームであるオールド・トラフォードではリバプール、アーセナルなどライバルたちを次々撃破してきたユナイテッド。今節の相手は上位2チームに追いすがる好調のトッテナムである。

 ユナイテッドのスタンスは強気だった。高い位置からのプレッシングを怠らず、トッテナムのバックラインにプレッシャーをかけていく。ただし、重要なのはプレスに行きすぎないこと。中盤はあくまでマンツー優先である、前線もプレスにはいくが枚数はボール保持側であるトッテナムの方が人が余る状態が続いていた。

 そういう意味ではトッテナムにはプレスを回避するチャンスはあった。特にWBは安全地帯。ここにボールを届けることができれば、トッテナムは問題なく前進できそうである。

   しかし、盤面上空いていることと実際空いているところを使えるかは全く別の話。トッテナムのバックラインのビルドアップのバタバタ感では、全くサイドに素早くボールを付けることが出来なかったため、ユナイテッドの中盤のスライドはボールが出てからでも十分に間に合ってしまう。唯一機能していたのはケインを使ったサイドチェンジ。これだけは速度も精度も十分で、前半からファーで余ったドハティを軸にチャンスメイクをしていた。

 より多くのシュートを放っていたのはユナイテッドの方だ。トッテナムのプレス隊も時折色気は出して前進してくるがボールを奪い取ることはままならない。それを利用してユナイテッドはボールをつなぎながら前進する。

 敵陣深い位置での狙いはとにかくバイタルエリアである。ここが空けばフレッジ、ブルーノあたりは躊躇なくシュートを打ちまくっていく。中にはロリスに冷や汗をかかるようなセービングまでである。

 それでも押し込んでからの選択はやや中央に寄りすぎている感もあるユナイテッド。狭いスペースにこだわる分、ミドルブロックに引っかかるケースも多くなる。試合全体としてはユナイテッドの完勝ではあったが、強引なミドルでシュートが跳ね返されてしまい、トッテナムのカウンターの種をまくなど部分的には付け入るスキはありそうではあった。押し込んでからのサイドの崩しもトッテナムの方がスムーズだったいえるだろう。

 しかし、ペナ幅のままで崩しを続けるユナイテッドは後半戦に先制点をゲット。狭い状態のままですべてを解決して見せた。地味ではあるが、この場面はアントニーのサイドチェンジが見事。このスピードでなければ通らないし、この弾道でなければ間に合わない。ゴールだけでなくアシストの才覚があることを示して見せた。サンチョからのラストパスをフレッジが決めて先手を奪う。

 前に出て行きたいトッテナムだがリシャルリソンとクルゼフスキを失ったとなるとなかなか手の打ちようはない。本当に控えに信頼できるメンバーがいるなら、この状況で80分までに交代0とはならない。

 焦るトッテナムはポジトラで強引な縦パスが目立つように。しかしながら、これはむしろユナイテッドのカウンターの養分になってしまう。フレッジ、カゼミーロというCHコンビはこの状況のために組まれたユニットのようなものである。

    そんな中でもペリシッチの突破からなんとか決定機を掴んだとトッテナム。だが、このクロスがオフサイドになると、そこから素早くカウンターに移行(オフサイドを流した主審の好判断が光った場面だ)し、フレッジからブルーノのラストパスで勝負あり。決定的な2点目を奪う。

 出番がないことに怒り不満げにフルタイム前にロッカーに引き上げるロナウドという一点の曇りこそあるが、ユナイテッドの完勝といっていい試合だろう。今季ライバルを下し続けている夢の劇場に新しい1ページを刻むことに成功した。

試合結果
2022.10.19
プレミアリーグ 第12節
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 トッテナム
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:47′ フレッジ, 69′ フェルナンデス
主審:シモン・フーパー

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