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「Catch up Serie A」~2024.8.25 セリエA 第2節 トリノ×アタランタ ハイライト

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GKの独壇場となった後半

 アタランタが相手を捕まえるマンツーベースのチームであることは事前に知っていたが、この試合を見る限りトリノの守備も非常にそれに近しいものがあった。明確なオールコートマンツーとは言わないが、ボール周辺においてはきっちりホルダーを捕まえることを前提とする守備を組んでおり、アタランタとは非常に似た者同士という立ち上がりとなった。

 前線の上下左右でマークを外しに行くトリノに対して、アタランタはバックスが数的優位であることを利用してアウトナンバーとなったDFから一気にボールを前に進める立ち上がり。前進の安定感はそれなりにあったアタランタだったが、サイド攻撃が2人という単調なものになりやすかったため、なかなか厚みのある攻撃を繰り出すことができなかった。

 10分もするとテンポはスローダウン。攻め急ぐ頻度が下がり、どちらのチームも相手の保持に対して後ろを重くする状態で構えるようになる。

 そうした中で先制点を決めたのはアウェイのアタランタ。右サイドで高い位置を取ったザッパコスタからのクロスをレテギが仕留めて先制。相手のマークを外すというよりはマーカーのココに競り勝つ形から先制点を奪い取った。

 しかしながら、トリノもすぐに反撃。前線のタメに対して後方から出て行ったイリッチが抜け出して同点。マンツーをベースにしたチーム相手の攻略法を忠実に実行する同点ゴールを決める。

 追いついたトリノはサパタが前半終了間際に決定機を迎える。だが、これはヒエンのセーブに遭ってしまいノーゴール。前半はタイスコアで折り返すこととなった。

 アタランタは後半早々にボールを持つ形からチャンスを作る。だが、トリノはそれをひっくり返す形で勝ち越しに成功。またしても攻めあがったイリッチがサイドを破ってトリノがボックス内に侵入すると、こぼれ球をアダムスがゲット。逆転でリードを奪う。

 アタランタは一方的にトリノを押し込んで猛攻に打って出るが、立ちはだかったのはGKのミリンコビッチ=サヴィッチ。彼とクロスバーの活躍により、トリノは首の皮一枚で同点を免れる。なお、アタランタのゴールマウスではカルネセッキが同じく鬼神のようなセービングを見せており、後半は超セーブ祭りだったといっていいだろう。

 祭りのフィナーレも主役はGK。カッサの侵入から後半ATにアタランタがPKをもぎ取ったが、ミリンコビッチ=サヴィッチがこれをセーブ。度重なるファインセーブでチームを救った守護神が逆転勝利の立役者だ

ひとこと

 打てども決まらない日はあるよね。

試合結果

2024.8.25
セリエA
第2節
トリノ 2-1 アタランタ
スタディオ・オリンピコ・ディ・トリノ
【得点者】
TOR:31‘ イリッチ, 50’ アダムス
ATA:26‘ レテギ
主審:アントニオ・ラプアーノ

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