大味な苦しみの中で勝利を掴んだボーンマス
12月のリーグ戦は無敗で走り抜くことに成功。連勝で駆け抜けたヌーノに最優秀監督の座こそ譲ったものの、イラオラも十分に素晴らしい仕事をしている。
ボーンマスは今節もロングボールから縦に速いスタート。エバートンは当然この動きに乗ってくる。こちらも縦に速い攻撃から全面的に対応する。
5分が過ぎたところでクリスティがサリーでボールを落ち着かせようとするが、10分になるとエバートンが押し返すことで試合は再びオープンに。オープンな展開でよりチャンスを作っていたのはホームのボーンマスだが、ピックフォードが立ちはだかることでなかなかゴールを奪い切ることができない。
エバートンとボーンマスのチャンスの差になっていたのはFWの動きの質だろう。エヴァニウソンの動き出しはかなりクリティカル。エバートンのどっしりとしたFW陣とは異なった魅力で相手のバックラインを揺さぶることができていた。
優勢に試合を進めるボーンマスは終了間際にセットプレーからハイゼンがチャンスを作るがネットを揺らすことはできず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
劣勢のエバートンは2人交代によるテコ入れを実施。左右からゆったりと押し下げるアクションからポゼッション色を強めた攻め筋で敵陣に迫っていく。
ボーンマスはカウンターで応戦。エヴァニウソン、セメンヨというロングボールのターゲットを生かしながら少ない手数で陣地を回復する。
後半の中盤はどちらも停滞。ボーンマスは強引さが先立つ展開になっていたし、エバートンは左右からクロスを上げることはできていたものの、肝心のシュートが全く枠に飛ばない始末だった。
苦しくアバウトな展開の中でゴールを生み出したのはボーンマス。セメンヨへのロングボールを起点として攻撃を完結させたのはブルックス。77分になんとか試合を動かす。
以降も有効な攻撃を見せていたのはボーンマス。降りるウナルからの前進ルートの構築で効果的に攻撃を組み立てていく。
最終盤は4-4-2への移行でパワープレーに挑んだエバートンだが、最後までボーンマスに跳ね返されて終了。枠内シュートは0のままでボーンマスに勝ち点3を奪い取られる格好となった。
ひとこと
大味な苦しみを両チームから感じる展開だった。
試合結果
2025.1.4
プレミアリーグ 第20節
ボーンマス 1-0 エバートン
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:77′ ブルックス
主審:ジョン・ブルックス