
連打と中央打開での逆転勝利
シーズンはまだ半分を過ぎたところからポイントはここまで6と明らかに残留に向けて赤信号が灯っているサウサンプトン。このままでは残留はおろか、プレミアリーグにおける勝ち点最少記録(07-08に記録したダービーの11)を越えられるかすら怪しい状況となっている。前節の敗戦をリカバリーしたいニューカッスル相手に何とか勝ち点を奪いたいところだろう。
序盤は両チームともアグレッシブなスタート。ニューカッスルはハイプレス+ポゼッションという王道スタイル。だが、サウサンプトンもCFのポストから左右に揺さぶることで保持から反撃に出て行く。
セットプレーから先制したのはサウサンプトン。右サイドに攻めあがったブリー→ベドナレクのクロスが刺さってのゴール。CB同士がつないだ得点でサウサンプトンがリードを奪う。
このゴールを機に追いかけるニューカッスルが押し込む機会を増やしていく。ゴードンなどワイドのスピードで押し込むきっかけを作っていくと、敵陣でのプレータイムで試合を塗り固めていく。
左右に幅を広げるところとインサイドの攻略をするニューカッスルは順調にサウサンプトンを追い込んでいく。獲得したPKはハーフスペース突撃。サウサンプトンは明確にケアが遅れてしまった。
このPKを決めたイサクは直後に追加点をゲット。マーフィーからのボールを叩き込み、あっという間に逆転までたどり着いてしまう。
逆転を許したサウサンプトンは保持で押し下げたところから反撃を狙う。WB、ワイドのCBがサイドからの攻撃に厚みを出し、クロスを狙っていくが、ニューカッスルほどのクリティカルなチャンスを作り出すことはできない。
迎えた後半もサウサンプトンは保持から同点ゴールを狙うが、それをひっくり返したのはニューカッスル。ポストから味方を追い越す形で中央を抜け出したトナーリが冷静に1on1を制して3点目をゲット。反撃の出鼻を挫く。
このゴールでニューカッスルは保持での掌握にシフト。反撃の意欲がそがれたサウサンプトンにとってはより苦しい展開となる。ニューカッスルはファストブレイクと保持でキープする形を使い分けながら緩急をつけてサウサンプトンを追い詰めつつ、時計の針を進めていく。
終盤はウゴチュクからの配球で保持を回復するサウサンプトン。フェルナンデスの抜け出しはトナーリのゴールと同じく、中央をがっつり割ったものだったが、ギリギリオフサイド。ニューカッスルのCB陣は救われたシーンだった。
このシーンがサウサンプトンにとってのラストチャンス。5-4-1でのクローズに移行したニューカッスルをこれ以降は揺さぶることが出来ず。試合は3-1でニューカッスルが逆転での勝利を手にした。
ひとこと
波に乗った時のイサクの連打は鬼。トナーリの思い切りのよい攻め上がりも鬼。
試合結果
2025.1.25
プレミアリーグ 第23節
サウサンプトン 1-3 ニューカッスル
セント・メリーズ・スタジアム
【得点者】
SOU:10‘ ベドナレク
NEW:25’(PK) 29‘ イサク, 51’ トナーリ
主審:サム・バロット