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「Catch up Premier League」~2022.10.9 プレミアリーグ 第10節 エバートン×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

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■ポジトラ博覧会を制しダービーの敗戦払拭

 シーズン開幕の連敗スタートから調子を上げてきているという点で両チームのこれまでの旅路は似通っているといえるだろう。ロースコアでのドロー沼を脱出し、勝利を重ねるフェーズになったエバートンと強豪相手に対する勝利による復調気配がダービーで一段落した感のあるマンチェスター・ユナイテッドとの一戦である。

 この試合のユナイテッドはキプロスから金曜の朝に戻ってくるという非常に過酷な日程でグディソン・パークにやってきた。そうした日程での不利を突くという意味では立ち上がりのエバートンの強度マシマシのアプローチは入りとしては悪くないものである。

 それでも、試合が落ち着けばエバートンはいつものコンパクトな4-5-1に移行。プレッシングはタイミングを図ったものに限定する形である程度はユナイテッドにボールをもたせていく。

 そのタイミングを図ったプレスが効いたのが先制点の場面だった。オナナのプレッシングがカゼミーロを強襲。発動したショートカウンターをイウォビがスーパーなミドルで沈めて先制する。いや、イウォビそんなことできるの?しらなかったんだが?と言いたくなるアーセナルファンも多数いるであろうイウォビのスーパープレーでエバートンが前に出る。

 しかし、ユナイテッドもトランジッションで反撃。中盤でボールを奪うとアントニーが難しいシュートを決めて同点に。ドリブルジャンキーのイメージがあったアントニーだが、ここまでのプレミアではスコアリング能力の高さが際立っている。

 失点に絡んでしまったゲイェは前節からコントロールミスが非常に目立っており、この失点シーン以外もボールを奪われるシーンがちらほら。ユナイテッドの格好の餌食になってしまった。

 同点となった後もユナイテッドがエバートンのブロックにチャレンジする展開が続く。サイドから斜めに刺しこむようなパスからのチャンスメイクを行ったユナイテッドだったが、押し込んでからのチャンスメイクの質に関してはもう一声という感じ。コンパクトなエバートンの守備ブロックを広げたり、壊したりするアプローチはうまく出来てはいなかった。

 それならば1点目と同じくカウンターで勝負できるユナイテッド。今度はイウォビのロストをかっさらうと、最後は左サイドからのロナウド。おなじみのグラウンダーを隅に突き刺すゴールでユナイテッドが逆転に成功する。

 ビハインドのエバートンは後半にかなり勢いを持って入った。ユナイテッドはボールを持ちながら展開を落ち着かせてのゲームメイクは出来ず、打ち合いに付き合う形で迎え撃つ。ボールが行き来する展開はユナイテッドがわずかに優位な状況で推移していく。

 とどめを刺せそうで刺せないユナイテッド。なかなか活路を見いだせないエバートンはリスク覚悟でキャルバート=ルーウィン、ロンドンを投入してパワープレーを開始。正直、だいぶ前から手詰まり感はあったし、控えに人材はいるのでもっと早めに舵を切っても良かったように思う。それだけ得点の可能性はあったし、だからこそもったいなさも感じてしまう一戦となった。

 結果的にはカウンターからの好機をどちらかが沈められるかというポジトラ博覧会のようになった試合。差し合いを制したユナイテッドがダービーの敗戦払拭に成功した。

試合結果
2022.10.9
プレミアリーグ 第10節
エバートン 1-2 マンチェスター・ユナイテッド
グディソン・パーク
【得点者】
EVE:5‘ イウォビ
Man Utd:15’ アントニー, 44‘ ロナウド
主審:デビッド・クーテ

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