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「Catch up AFC Champions League Elite」~2025.3.3 Round 16 1st leg エステグラル×アル・ナスル ハイライトレビュー

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最終局面の工夫不足で手土産なしの2nd legへ

 勝てばベスト8。サウジアラビアでの集中開催への切符を手にするための一戦だ。

 エステグラルのプレスの開始位置は中盤。アル・ナスルにボールを持たせてOKというスタンスでスタートとする。

 ボールを持ったアル・ナスルは2CB+2CHの4枚をベースにボールを動かしていく。エステグラルにはバックスのパス回しを阻害する気がなかったので、一方的にアル・ナスルがボールを持つ展開となった。

 基本的には前の4枚に対して、大外のSBかもしくはサイドに流れるSHからクロスをシンプルに上げるのがアル・ナスルの形。サイドで多少のローテはあるが、個々人がバラバラの動きであり、連動して崩すという感じではない。

 押し込むフェーズにおいてはそんな感じのアル・ナスルだが、縦に早くボールを動かして行ける場合はより得点の可能性が高まっている。この辺りは前線のアタッカーの特性をシンプルなクロスゲーよりも生かしやすいということだろう。この試合のようにロナウドがいないスカッドであるならば尚更だ。

 一方のエステグラルもライン感を締めるところからカウンターのきっかけを模索。ボールを持つ機会においてもサイドのフリーランから裏抜けまでは行けており、一方的に殴られ続けるという感じではなかった。

 後半、エステグラルは少ない保持の機会からチャンスメイク。アル・ナスルの同サイド圧縮が甘い分、逆サイドへの展開から一気に縦に進んでクロスで決定機を迎える。

 オープンな展開となった立ち上がりでアル・ナスルは殴り合うよりも展開を落ち着かせることに終始。サリーで2-2のビルドアップの座組を崩し、60分付近から再び保持からボールを動かしていく。

 ただし、エステグラルからしてもこの状況は持たれるだけでそこまでは辛くない。押し込まれる分、反撃に出ていく機会は限られてしまうが、シンプルな失点の危険性は少なめ。終盤は大外のバックドアからクロスを入れる前の揺さぶりもかけていたアル・ナスルだったが、基本的には最終局面での工夫不足が露呈しゴールは奪えず。アウェイでアドバンテージを得ることはできず、本拠地にスコアレスで戻ることとなった。

ひとこと

 アル・ナスルに勝てそうと言っている人が質問箱にたまにくる意味はなんとなくわかった気がする。

試合結果

2025.3.3
AFC Champions League Elite
Round 16 1st leg
エステグラル 0-0 アル・ナスル
アザディ・スポーツ・コンプレックス
主審:アハメド・アル・カフ

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