リーズ【15位】×バーンリー【19位】

今度こそ安全圏に辿り着く勝利
連勝を重ねているものの、後続も勝ち点を積み上げており、安全圏とは言い切れないリーズ。このバーンリー戦に勝てば、今度こそ安全圏に入ることができるはずだ。マイケル・ジャクソン新監督の初陣をホームでしっかり勝ち切りたい一戦となる。
バーンリーは4-4-2の陣形でスタート。SHが最終ラインに吸収される場面もあったが、この日は全体として4-4-2を維持する意識が強く、ミドルゾーンでラインを保つ構えだった。
リーズは左サイドに降りる田中を起点にズレを作る立ち上がり。外に流れるオカフォーにジャスティンが対応する形も見られ、まずは左から攻略したい意図が明確なスタートだった。
先制点はその流れの中から。勢いを持って試合を進めていたリーズは、シュタハの見事なミドルでバーンリーの守備をこじ開けることに成功する。
反撃に出たいバーンリーだが、自陣でのポゼッションが安定しない。ビルドアップで起点となりたいウォーカーが不用意なパスミスを見せるなど、流れを引き寄せることができなかった。
一度でも局面を捕まえればリーズがデュエルで優位。セカンド回収でも余裕を持って対応し、押し込む時間を継続していく。ファストブレイクにも簡単には移行させず、ファウルも辞さない対応でテンポアップを阻止していた。
苦しい展開のバーンリーは、チャウナが右サイドから単発で抜け出す場面はあったが、クロスはアンソニーとフレミングが重なってしまうなど、フィニッシュに至る精度を欠いた。
後半、立ち上がりにチャンスを作ったのはバーンリーだったが、リーズが徐々に保持の時間を取り戻す。
そして52分、リーズが追加点。右サイドに流れるキャルバート=ルーウィンと入れ替わる形で内側に入ったボーグルのクロスをオカフォーが仕留める。前線の流動性を活かした崩しでリードを広げる。キャルバート=ルーウィンとボーグルの関係性からのチャンスメイクをオカフォーが仕留めるという流れはいかにも終盤戦のリーズを象徴する攻撃であった。
さらに直後には田中のミドルを起点に、最後はキャルバート=ルーウィンがゴール。これで試合の大勢は決した。
終盤にチャウナが右サイドから一矢報いるゴールを決めたバーンリーだが、反撃はここまで。死に物狂いの残留争いに身を置くリーズにとっては、ひとまず安堵できる勝利となった。
ひとこと
何かがかかっているチームらしい強度を見せたリーズだった。
試合結果
2026.5.1
プレミアリーグ 第35節
リーズ 3-1 バーンリー
エランド・ロード
【得点者】
LEE:8′ シュタハ, 52′ オカフォー, 56′ キャルバート=ルーウィン
BUR:71′ チャウナ
主審:トーマス・ブラモール
ブレントフォード【9位】×ウェストハム【17位】

ヨーロッパに可能性を残す完勝
数年ぶりにヒリヒリしている残留争い。トッテナムとの激しいデッドヒートを迎えているウェストハムは、アウェイでブレントフォードに挑む。
序盤からボールを持つのはブレントフォード。バックラインにプレスに来ず、4-4-2ベースで構えるウェストハムに対して、幅を取ったCBからボールを運びながら相手の陣形を動かしていく。
サイドから幅広く運びながら敵陣に到達するブレントフォード。サイドからのクロスで先制。左サイドから飛び込んだカヨーデへのクロスを処理しきれず、ウェストハムはオウンゴール。ブレントフォードが先行する。
ブレントフォードの4-4-2もミドルブロック。ウェストハムは左サイドからディウフとフェルナンデスによってスペースを作りながら前に運んでいく。押し込む機会を得たウェストハムは、セットプレーから最近空中戦で無類の強さを発揮しているマヴロパノスがゴールを決めるが、これはわずかにオフサイド。ただし、セットプレーからのヘディングはこの日のウェストハムにとって最も可能性が高い得点手段だった。
ブレントフォードはファストブレイクで高い位置を取るDFラインの背後を狙っていく。ハーマンセンが危なっかしい対応を見せるなど、ブレントフォードには追加点のチャンス。保持においてもチアゴが作った深さからウェストハムを揺さぶり決定機を迎えるが、これはハーマンセンがファインセーブ。それでもブレントフォードは、ボールを持たれる時間が増えながらもゴールに近づいている展開だった。
後半も引き続きボールを持つのはブレントフォード。サイドアタックを中心にウェストハムを攻め立てていく。ウェストハムは前半以上に守備の整理ができていない印象で、大外に誰がアタックに行くか、ハーフスペースをどう埋めるかが曖昧だった。
その影響もあり、1on1で敗れたところからあっさりとPKを献上。チアゴが今季22ゴール目を仕留め、ブレントフォードがリードを広げる。
ウェストハムはよりシンプルに前線へボールを入れる選択を増やすが、なかなか収まらない。トラオレの投入で3バックにシフトするも、流れの変化にはつながらなかった。
最終的にはダムズゴーのゴールで3点差。ウェストハムの緩い守備を突いた一撃で、ブレントフォードが勝利を決定づけた。
ヨーロッパ出場への可能性をつないだブレントフォード。一方のウェストハムはトッテナムと入れ替わる形で、再び降格圏での戦いを強いられることとなった。
ひとこと
失点してからの脆さは明らかだったウェストハムだった。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ 第35節
ブレントフォード 3-0 ウェストハム
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:15′ マヴロパノス(OG), 54′(PK) チアゴ, 82′ ダムズゴー
主審:クレイグ・ポーソン
ウォルバーハンプトン【20位】×サンダーランド【12位】

ピリッとしない数的優位
優勝争いから残留争いまで幅広いチームが終盤までコンペティティブな状況となっているプレミアリーグ。そんな中でモリニューで行われるこのカードは、すでに来季のチャンピオンシップ行きが決まっているウルブスが、無風地帯にいるサンダーランドを迎え撃つ一戦となった。
序盤からボールを持つのはサンダーランド。左右にボールを動かしながらウルブスの前線からの誘導を回避していく。アバウトに前線に当てる場面でもセカンド回収で優位に立ち、そのまま押し込んでいくと、前線の抜け出しから早々に決定機を迎える。
先制点はセットプレーから。押し込んだ流れをムキエレが仕留め、サンダーランドが主導権を握った勢いのままゴールまで持っていく立ち上がりとなった。
ウルブスは前線のアロコダレを生かすロングボールを中心に反撃。長いボールを収めると、そのまま左サイドの奥を取ることでチャンスを作っていく。
しかしながら、基本的なペースはサンダーランド。その状況を変えたのがバラードの一発退場。アロコダレの髪を引っ張ったとして退場となり、サンダーランドは10人に追い込まれる。
それでもサンダーランドは4-4-1にシフトしつつアグレッシブさをキープ。極端なロングボールやローブロックに寄せるのではなく、4-2-3-1時のバランスを保つような振る舞いだった。
ウルブスは徐々にボール保持の時間を増やしていく。特にCHに対するサンダーランドの守備者の間合いが遠く、サイドへの展開はスムーズ。ただし、サイドアタックがやや力技寄りで、なかなかこじ開けることができない。
後半、ビハインドで迎えたウルブスは引き続きポゼッションから打開を狙う。サンダーランドはプレスの出方を大きく変えず、状況に応じてハイプレスも見せるが、押し込みに成功したウルブスが同点ゴールを奪取。ここまで優位を作れていなかった空中戦からサンティアゴ・ブエノが決める。
サンダーランドは、ハーフウェイラインがオフサイドラインになりやすいウルブスの守備に対し、裏抜けとジャカの左右への揺さぶりを使い分けて応戦する。
ジョアン・ゴメスのパスミスなど自陣での細かいミスが出たのもウルブスにとっては痛手。数的優位を得たチームらしく波状攻撃で押し込む時間は長くならず、むしろ終盤はサンダーランドに押し込まれる場面が目立った。
ピリッとしない内容にホームサポーターからはブーイング。この試合、ウルブスは数的優位を勝利に結びつけることができなかった。
ひとこと
どこかピリッとしない試合だった。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ 第35節
ウォルバーハンプトン 1-1 サンダーランド
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:54′ サンティアゴ・ブエノ
SUN:17′ ムキエレ
主審:ポール・ティアニー
ニューカッスル【14位】×ブライトン【6位】

ようやくのお目覚め
立ち上がりに牙を向いたのはブライトン。やや4-4-2気味で構えるこの日のエバートンに対して、いきなり右SBの位置から三笘が風穴を開けることに成功。マイリーを置き去りにし、ウェルベックの決定機をあっという間に創出する。
安定したサイドアタックを軸にこのまま押し切れそうな雰囲気もあったブライトンだが、ニューカッスルもすぐに反撃。右サイドに流れるオスーラは単独でボールの収めどころになるなど頼もしい存在。収めるだけでなく、相手を置き去りにするような身のこなしも見せ、可能性を感じさせるプレーだった。
サイドの裏を突く攻撃から先制に成功したニューカッスル。飛び出したマーフィーに対してフェルブルッヘンが中途半端なタイミングで前に出てしまい、最終的には無人のゴールにオスーラが流し込む形となった。
このゴールで流れは大きく変わる。保持では優位に立てそうだったブライトンはチャンスを作れなくなり、ボックス内ではニューカッスルがシャープな対応を見せて主導権を取り戻す。
さらにニューカッスルはファストブレイクも機能。オスーラを軸にスピードを生かした抜け出しでゴールに迫る。その流れに上乗せしたのがセットプレー。24分のバーンのゴールを皮切りに、ニューカッスルはCKやFKから次々と決定機を創出。MMAファイターを招いてセットプレーを強化したブライトンを逆に揺さぶり続けた。
ブライトンは押し込む形を作りながらも実効性に欠け、前半はニューカッスルがファストブレイクとセットプレーで主導権を握る展開となった。
後半はブライトンの保持からスタート。ニューカッスルはラインを下げて受ける時間が増える。WG主体の攻撃が続く中、61分にブライトンが一矢報いる。細かいタッチを繋ぎながら相手の動きを見極めた見事なパスワークから、最後はシェルウッドが仕留める美しいゴールだった。
しかし、それ以降はニューカッスルの堅守を崩せずブライトンは沈黙。追加点を奪えないまま時間が進む。
逆にニューカッスルは96分、バーンズがダメ押しのゴール。先制点で勢いに乗ったニューカッスルが試合を締め、好調ブライトンを下して勝ち点3を手にした。
ひとこと
久しぶりにシャープなニューカッスルが見えた。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ 第35節
ニューカッスル 3-1 ブライトン
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:12′ オスーラ, 24′ バーン, 90+6′ バーンズ
BHA:61′ ヒンシェルウッド
主審:クリス・カヴァナー
ボーンマス【7位】×クリスタル・パレス【13位】

大団円に近づく
年始からの無敗記録は引き分けが多かったものの、春先から勝利が増えてきて本格化。逆転で欧州どころかCLの出場権の可能性もほんのり見えてきたボーンマス。対するは欧州へのルートは欧州からつかむ必要がありそうなクリスタル・パレスとの一戦だ。
試合は序盤から両チームの欧州までの道のりを痛感するような展開だった。国内を頑張ることしかできないボーンマスは積極的なポゼッションでスタート。バックラインにプレスに来ないパレスに対して、サイドから押し下げて一方的に殴っていく。
押し込む頻度が高かったボーンマスはそのまま先制ゴールをゲット。セットプレーからエヴァニウソンが仕留めた一撃はギリギリでゴールを超えていたという判定。あってよかったGLTというゴールで試合を動かす。
先行を許したパレスは反撃に出たいところ。ボールを左右に動かしながらボーンマスの4-4-2のポゼッションをひっくり返しにいくが、ブロックに勝負パスを入れる手前ですでにミスが出てしまう。鎌田のキャンセルミスやヘンダーソンのクロスカットの空振りなど、自陣での怪しいミスが目立つ。
すると、このミスの連鎖からボーンマスが追加点。クロスをヘンダーソンが落としてしまい、そこからPKを献上。このPKをクルーピが決めてボーンマスはリードを広げる。
以降は試合のテンポを落としながらコントロールするボーンマス。パレスからボールを奪った後はスローダウンしながら落ち着いて試合を運ぶ。パレスは無抵抗のまま2点ビハインドでハーフタイムを迎える。
後半頭にパレスは選手を3人交代。明らかにECLの2nd legを見据えての交代で試合のテンションは一気に変化。付き合うテンションになったボーンマスが逆に押し込まれてしまう展開が増えるという少し不思議な展開に。押し込む状況自体に奮い立たされた感があるクリスタル・パレスが少しずつボックス付近にチャンスを作っていく。
しかしながら、再び自陣でのミスが目立つようになると、再びペースはボーンマスに。交代で入ったミッチェルもこの日のパレスのテンションに侵されるようなミスが出ていた。そうなると、それまでは手応えもあった攻撃も停滞するのが面白い。
77分のライアンのゴールで試合は完全に決着。ブルックスとの縦関係であまりにもあっさりと決まった追加点で試合はさらにお開きの様相を呈する。
現状の両チームのテンションの差が全面に出た試合。ボーンマスはリーグ戦での大団円にまた近づいた勝利となった。
ひとこと
明らかにテンションの差があった試合だった。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ 第35節
ボーンマス 3-0 クリスタル・パレス
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:10′ エヴァニウソン, 32′(PK) クルーピ, 77′ ライアン
主審:ロベルト・ジョーンズ
アーセナル【1位】×フラム【10位】

お得意様相手に大きな3ポイント
レビューはこちら。

CLではスペインで1-1のタイスコア。ミッドウィークに向けて、この試合は結果とプレータイムマネジメントの両面を意識したいアーセナル。得意とするフラムとのホームゲームで勝ち点を積み上げたい一戦だ。
5バックも想定されたフラムだが、立ち上がりは前から組み合う姿勢。アーセナルは2CB+2CH+ホワイトの5枚を軸に枚数調整をかけながらプレス回避を図る。CHでの初先発となったルイス=スケリーも問題なくパスワークに関与していた。
枚数を合わせないプレスのため、フラムはどこかが必ず空く構造。アーセナルは左右に揺さぶりながら中盤を引きつけ、CH脇へパスを差し込んで前進していく。
サイドでも手応えを掴んだアーセナル。スタメン復帰のサカは右サイドで圧倒的な存在感を発揮する。1on1を受け入れるフラムに対して優位に立ち、セットプレー流れで対応したヒメネスとのマッチアップでは分が悪く、突破からギョケレシュの先制点を導いた。
フラムは前進手段を見つけられず苦戦。ヒメネスへのロングボールやチュクウェゼの降りる動きで起点を作ろうとするが、アーセナルは受け渡しとデュエルでこれを封じる。
押し込む展開を維持するアーセナルは、セットプレーからカラフィオーリがネットを揺らすもオフサイド。しかしこの直後、フラムに反撃の時間帯が訪れる。左サイドから前進し、全体を押し上げてゴールへ迫る。
だが、この流れを断ち切ったのもアーセナル。右サイド裏へ流れるギョケレシュがCBを揺さぶり、そのままサカへ折り返し。これを冷静に決めてリードを広げる。
さらに前半終了間際にも追加点。アディショナルタイムの攻撃で、折り返しからギョケレシュが仕留めて3点差とする。ヘディングでのゴールという意味でもやや意外性のある一撃だった。
後半はアーセナルが明確に試合をコントロール。CLを見据えたマネジメントを優先し、プレスはミドルゾーンに設定して強度を落とす。
フラムは前から出て流れを変えようとするが、このプランは持続せず。ミケル・アルテタは計画的な交代で試合のテンポをコントロールしていく。
時計が進む中でフラムもサイドから押し込む場面は作るが、それはアーセナルがギアを落としていた影響が大きく、能動的に崩した形とは言い難い。
後半は完全にローギアの展開に付き合わされたフラム。アーセナルが危なげなく試合を締め、お得意様相手に勝ち点3を積み上げた。
ひとこと
ここでフラムを一捻りできたのは大きい。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ
第35節
アーセナル 3-0 フラム
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:9′ 45+4′ ギョケレシュ,40′ サカ
主審:ジャレット・ジレット
マンチェスター・ユナイテッド【3位】×リバプール【4位】

混乱しながらも最後は勝利でCLへ
すでにどちらもCL出場権はほぼ手中。ユナイテッドはあと1ポイントを掴めば5位以内が確定する。ライバルに勝って悠々とCL出場権を確保したいところだろう。
立ち上がりから集中的に右サイドを攻めていくユナイテッド。ムベウモ、ブルーノからガンガンクロスを上げていく。ペナ角から巻くようなクロスを上げたり、ハーフスペースを取ったりなど、序盤からかなりの回数でサイドを破って侵入していく。
勢いに乗ったユナイテッドは、その流れのまま先制点をゲット。セットプレーからの波状攻撃を最後はクーニャが仕留めて先行する。
リバプールの保持は、非保持でLWGに入るガクポがCFに移動。ヴィルツはフリーマン的に振る舞い、幅を取るのはロバートソン。時折ミドルシュートを放つことはできていたものの、クリティカルにインサイドへ入り込むようなパスワークをこの日のリバプールには期待しにくい感じだった。
むしろリバプールは保持時の移動によって、カウンターからユナイテッドに右サイドを攻められる状況を助長。さらに勢いづかせてシェシュコの追加点を献上してしまう。
以降もリバプールがボールを持ちながら打開を探るが、効果的な一撃を浴びせることはできない。一方のユナイテッドはカウンターからブルーノ中心の攻撃で手応えを掴み続ける展開となった。
後半、負傷したシェシュコに代わって右サイドにディアロを投入したユナイテッド。だが、このディアロのパスミスからあっさりとリバプールに速攻を許し失点。ここまでなかなかリズムに乗れていないディアロにとっては、非常に痛いミスとなった。
さらにリバプールはミスを突いて同点。ラメンスのパスミスを見逃さず、一気にゴールを奪って試合を振り出しに戻す。
フラットに戻った試合は前半と異なり、ユナイテッドが保持から崩しにいく展開に。リバプールはカウンターフォーカスとなり、構図は前半と真逆になった。ただし、リバプールのファストブレイクはプレー選択とパス精度の面でブルーノに劣っており、なかなか刺さる展開にはならない。
リバプールが攻めあぐねていると、ユナイテッドは押し込む局面をミドルで解決。後方から遅れて入ってきたメイヌーが今季初ゴールを決める。
撃ち合いとなった試合は、終盤まで互いにシュートが入り乱れる展開に。だが、要所でつなぎのクオリティの高さを見せたのはユナイテッド。メイヌーが決めた3点目をきっちり勝ち点3につなげ、ライバル相手にCL出場権を確定させた。
ひとこと
カウンターの精度には結構差があった印象。
試合結果
2026.5.3
プレミアリーグ 第35節
マンチェスター・ユナイテッド 3-2 リバプール
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:6′ クーニャ, 14′ シェシュコ, 77′ メイヌー
LIV:47′ ショボスライ, 56′ ガクポ
主審:ダレン・イングランド
アストンビラ【5位】×トッテナム【18位】

得意の敵地で降格圏脱出
モリニューでの勝利でようやく2026年のスタートを切ることができたトッテナム。得意なアウェイ連戦でELの谷間となるアストンビラを叩き、降格圏を脱したいところだろう。
序盤からボールを持つのはトッテナム。前プレに意欲を見せるアストンビラに対して、サイドにボールを逃しながら背後を取っていく。
一方のアストンビラもボールを持ちながら探っていく立ち上がり。しかしながら、明らかにボールのスピードが遅く、まるでアウェイのスタジアムで適応を探っていくようなパスワーク。案の定、あっさりと高い位置からボールを奪われてのピンチを迎える。
このスピードであれば連動したプレスを敢行することができるトッテナム。高い位置でのプレータイムを増やしていくと、ギャラガーのミドルシュートであっさりとこじ開けることに成功する。
先制して以降もチャンスを作るのはトッテナム。ロングボールからあっさりとボールを収めて、展開されたサイドでコロ・ムアニが1on1で優位を握るなど、あまり見ない光景が出てくることに。ライン間に関しても網目の荒い網の中にボールを入れられて前に進まれる場面も。
ボックス内での対応も甘い状況が続く中でセットプレーでトッテナムは追加点をゲット。リシャルリソンのヘディングでリードをさらに広げる。
ボールを持つ局面も少しずつ出てきているアストンビラだが、状況は良くはない。ブロックの外を回すだけになっているし、トッテナムと異なり勝負できるポイントがない。時折、トッテナムのハイプレスがやりすぎてしまうこともあったが、それを除けばトッテナムファンにとっては明らかに余裕を持って進められる展開だった。
後半もトッテナムは高い位置からのプレスを敢行。前半のような時折間合いが狂ったようなプレスは据え置きとなり、アストンビラの守備に比較的重心の高い位置をキープしながら、相手にボールを持たせて、時間を過ごしていく。
アストンビラは少しずつ交わせるシーンも出てくるが、なかなかスピードアップにはつながらず。気持ちはすでにELモードという塩梅で試合のギアを上げることができない。
最終的には中央のワトキンスを起点にできるシーンもできてくるが、あまりにも展開はスロー。スタンドから人がいなくなるまで続いたアストンビラの攻撃が実ったのは96分。あまりにも遅い追撃を受けながらもトッテナムは逃げ切りでの連勝を決めた。
ひとこと
この試合だけ見ればどちらが降格圏のチームかがわからないくらいだった。
試合結果
2026.5.2
プレミアリーグ 第35節
アストンビラ 1-2 トッテナム
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:90+6′ ブエンディア
TOT:12′ ギャラガー, 25′ リシャルリソン
主審:サム・バロット
チェルシー【8位】×ノッティンガム・フォレスト【16位】

泥沼は終わらない
連敗で5位争いから転落してしまったチェルシー。対するはアストンビラとのELで先勝するなど終盤戦に向けて勢いを増しているノッティンガム・フォレスト。スタンフォード・ブリッジは昇格以降3度の遠征で無敗と、フォレストにとっては相性のいい舞台だ。
いきなり先制したのはフォレスト。右サイドからのバクワのクロスはシンプルなものだったが、ファーで対応したチャロバーがあっさりとマークを外し失点。チェルシーは立ち上がりでビハインドを背負う。
押し込む展開に持ち込もうとするチェルシーに対し、フォレストは4-4-2のミドルブロックで対応。エンソが左ハーフスペースからミドルや対角のパスを狙い、瞬間的にチャンスを作る。
しかし非保持では前からのプレスが機能せず。フォレストの枚数調整に苦しみ、前線から捕まえきれない時間が続く。
加えて、右サイドからのクロスでさらに追加点を確保するフォレスト。明確に相手を引っ張ってしまったグストがOFRで咎められてしまいPKを献上。このPKをジェズスが仕留めてリードを広げる。
覇気のない攻撃に終始してしまっているチェルシーはその後もエンジンがかからず。動き出しを探りながらという感じが続いてしまい、なかなか効果的な攻撃を仕掛ける事ができず。スタンフォード・ブリッジからはブーイングも聞こえる展開に。
30分が過ぎたところで少しずつ動き出しでフォレストを上回る事ができるようになったチェルシー。あわやPKという接触が続くところで前半終了間際に正真正銘のPKを獲得。だが、このPKをパーマーがミス。コースは悪くなかったように見えたが、きっちりと下側までカバーしたセルスが上回る。
後半はやや落ち着いた展開となるが、その中で再び鋭さを見せたのはフォレスト。モーガン・ギブス=ホワイトが右サイドを抜け出してDFラインを崩すと、折り返しをアウォニィが仕留めてこの日2点目。勝利を大きく引き寄せる。
直後にはサンチェスとギブス=ホワイトの接触もあり、スタジアムには重い空気が漂うこの日のスタンフォード・ブリッジ。前半にPKシーンでの痛ましい衝突があったので、仕方ないと言えば仕方がないが、試合のテンションは下がってしまったように見えた。
ボールを持つこととなったチェルシーは左サイドからの反撃を画策。積極的な攻撃参加を見せるククレジャからチャンスメイクをするが、ジョアン・ペドロへのクロスはわずかにオフサイドだった。
最終盤まで戦ったチェルシーだが、反撃は後半追加タイムのジョアン・ペドロの一つだけ。大幅ターンオーバーのフォレストを止められず、泥沼の連敗はいまだに続くこととなった。
ひとこと
ワンプレーの鋭さが違っていた。
試合結果
2026.5.4
プレミアリーグ 第35節
チェルシー 1-3 ノッティンガム・フォレスト
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:90+3′ ジョアン・ペドロ
NFO:2′ 52′ アウォニイ,15′(PK) ジェズス
主審:アンソニー・テイラー
エバートン【11位】×マンチェスター・シティ【2位】

手ぶらでは帰らない
土曜日に勝利したアーセナルは6ポイント前に。ここから2試合の消化でこの穴を埋める必要があるシティ。ヒル・ディッキンソン・スタジアムに初見参だ。
序盤からボールを持つのはシティ。4-4-2の陣形を組むエバートン相手にサイドから自在にポゼッション。ベルナルドとオライリーがいる左サイドはややポジションチェンジが多く、相手から捕まらないように立ち位置を取るようなスタートとなった。
エバートンはボールを奪ってカウンターに出ていきたいところだが、前向きにボールを奪うことができるシーンはほとんどなし。シティはサイドからの押し込みでエバートンにいい形を作らせない。
1番有力だったのは左サイドのドクとオライリーのコンビだろう。わずかに持ち出した内側へのタッチから縦方向に抜け出すオライリーへのパスは今季何回も見た光景。ほとんどミスることのない強さできっちりとボックス内に入っていく。
このままではなかなか前に出ていけないエバートンは少しずつプレスの重心をアップ。シティはハーランドの縦方向への揺さぶりやセメンヨの突破からの右サイド活かしなど異なるアプローチを仕掛けていく。
もちろん、こうしたシティの対応も見事ではあるが、エバートンのダイレクトな展開も効果はあり。ロングボールの処理にゴンサレスがもたついたり、グエイが不用意に背後を取られたりなど、リスクを犯したエバートンのハイラインの意味は垣間見えた。
しかし、先制したのはシティ。43分に右サイドに流れたドクの左足が炸裂。得意パターンに拘らない見事なミドルでシティが展開を動かす。
後半も展開は同じ。リスク上等で高い位置に出てくるエバートンに対して、シティはサイドを循環しながらチャンスを探っていく形。エバートンは時折ファストブレイクのチャンスを得ながらもドンナルンマを軸とするシティの守備陣を打ち破ることができない。
このままシティに絡め取られてしまうかもしれないというスタジアムの嫌な予感を変えたのが1つのミス。シティのバックパスのミスを見逃さなかったバリーが決めたゴールがシティペースの試合を一変させる。
直後にはセットプレーからオブライエンがゴール。一気にスタジアムの空気は最高潮に。さらにはファストブレイクから追加点をゲット。右サイドからロールのスピードでシティの最終ラインを破ることに成功。シティは最後までラインを揃えることができず、バリーをオフサイドにすることができなかった。
だが、シティもハーランドがファストブレイクで反撃に出ることに成功すると、ラストプレーでドクがこの日2回目のスーパーゴールを披露。手ぶらで帰るわけにはいかない意地を見せたシティがなんとかエバートンに勝ち逃げを許さなかった。
ひとこと
この1ポイントがどういう意味を持つのかは3週間後にわかる。
試合結果
2026.5.4
プレミアリーグ 第35節
エバートン 3-3 マンチェスター・シティ
ヒル・ディッキンソン・スタジアム
【得点者】
EVE:68′ 81′ バリー, 73′ オブライエン
Man City:43′ 90+7′ ドク, 83′ ハーランド
主審:マイケル・オリバー
今節のベストイレブン

