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「Catch up UEFA Champions League」~2022.9.13 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第2節 スポルティング×トッテナム~

■途中交代選手の輝きがスタジアムを爆発させる

 第1節はともに勝利した両チーム。決勝トーナメント進出にさらにもう一歩を踏み出すための第2節となった。

 立ち上がりに仕掛けたのはトッテナム。ミラーフォーメーションを活かしたマンマーク色が強い形でスポルティングにハイプレスをかける。スポルティングは落ち着きながらそのプレスを回避。低い位置からボールをつながる意識をきっちり持ってプレスをいなしていった。守田も問題なく自陣からビルドアップに加わっていたのは流石である。しばらくするとトッテナムのプレッシングは鎮圧完了。トッテナムのプレッシングは低い位置まで下がってのものになる。

 スポルティングはトッテナムのバックラインにボールを持たせるを許す。トッテナムは3バックが横幅をとりながらサイドから押し込み、撤退している相手を壊すトライを行っていく。

 パターンとしてはサイドから斜めにボールを差し込む形が多かった。ケインにボールを当てて、リシャルリソンが抜け出してスポルティングの裏をとっていく。オフサイドになってはいたがいい狙いだったように思う。

 スポルティングも押し込むよりも前線にスピードが乗っている時の方がいい形。特に際立っていたのはCFで元トッテナムのエドワーズで、カウンターからトッテナムの守備陣を大胆に引きちぎりながらチャンス創出をしていた。

 後半の頭はペースを握ったトッテナム。押し込んでからの即時奪回でスポルティングを自陣に釘付けにする。攻撃のルートとしては前半の中央への縦パスの差し込みからの裏抜けから、大外から大外へのクロスを中心とした外を回る攻略法にシフトしていく。後半の立ち上がりはエメルソンのクロスへの飛び込みが冴え渡っていた。

 もう一つ、トッテナムの中で際立っていたのはセットプレー。トリックプレーから抜け出す形を作り、押し込む状況で生まれやすいFKを得点機に結びつけていた。

 さらに畳み掛けたいトッテナムはサイドにクルゼフスキを投入。大外からのクロスをさらに強化し、押し込んだ後のPA内の迫り方の精度を上げていく。だが、これだけ策を講じても決めきれなかったトッテナム。試合は両チームとも疲労感が目立つようになり、こう着状態になっていく。

 左右に流れながらエドワーズが反撃の機会を窺っていたスポルティングにとってはトッテナムの攻勢に耐えて終盤勝負に持ち込むことに成功したとも言える展開。この粘りは最終盤で実ることに。光ったのは交代要員たちの活躍だ。セットプレーから先手を奪ったのはパウリーニョ。膠着気味だった試合を動かし、スタジアムは熱狂の渦と化した。

 さらに仕上げとなったのはゴメス。今季初出場となったアタッカーが大仕事。左サイドを個人で崩し切り、フィニッシュまで持っていき試合を決定づける追加点に。熱狂にさらなるガソリンを投下する。

 突破最有力候補を下して連勝を飾ったスポルティング。一気にグループDの主役に躍り出た。

試合結果
2022.9.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Group D 第2節
スポルティング 2-0 トッテナム
エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
【得点者】
SPO:90′ パウリーニョ, 90+3′ ゴメス
主審:スルジャン・ヨヴァノヴィッチ

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