Fixture
明治安田 J1百年構想リーグ 第10節
2026.4.12
川崎フロンターレ(4位/3勝3分3敗/勝ち点14/得点14/失点16)
×
鹿島アントラーズ(1位/7勝2分0敗/勝ち点23/得点16/失点5)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
戦績
近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎の8勝、鹿島の4勝。
川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の7勝、鹿島の2勝、引き分けが1つ。
Head-to-head
- 川崎の7連勝を経て、直近5試合は鹿島が4勝している。
- 川崎は前回対戦でノーゴール。2018年10月以来となるリーグでの鹿島戦で無得点。
- 鹿島が勝てば2024年以来のシーズンダブル。
- ホームゲームに限れば直近9試合の公式戦での対戦で川崎が鹿島相手に8勝。
スカッド情報
- フィリップ・ウレモヴィッチ(?)
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(?)
- 佐々木旭(左ハムストリング肉離れ)
- 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
- 大関友翔(左足関節捻挫)
- 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
- 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
- 小林悠(左ヒラメ筋肉離れ)
- 小池龍太
- 師岡柊生
予想スタメン

Match facts
- 勝てば2025年9月以来のリーグ戦連勝。
- 16失点はEAST最多。WESTでも福岡と並び最多タイ。
- 今季ここまで連勝も連敗もなく前節と同じ結果が1つもないチーム。
- 前節は先制点を奪えなかったが逆転勝利を達成。2025年7月の鹿島戦以来の先制点を奪われた試合の勝ち点3となった。
- 今季WGポジションを主戦場でプレーしている選手である伊藤達哉(499分出場)、マルシーニョ(489分出場)、紺野和也(358分出場)、家長昭博(177分出場)、宮城天(143分出場)は今季ここまでゴールがない。
- 山原怜音はここまで出場した鹿島戦5試合でいずれも勝利できていない(D1,L4)。
- ここまで東西合わせて唯一の無敗チーム。勝ち点23は20チームの中でトップ。
- 5失点も両リーグ最少。16得点は神戸(19)に次いで多い。
- 勝てなかった2つの試合はいずれもアウェイゲーム。どちらの試合もいずれかのチームに退場者が出ている。
- 今季2つのPK戦はいずれも勝ちがない。
- セットプレーからの得点は7で両リーグの中で最多。
- 16得点中10得点がPKとセットプレーのどちらか。
予習
第7節 町田戦

第8節 千葉戦

第9節 水戸戦

展望
やや足踏み中のチームを支えるのは
乱戦を制して開幕戦以来となるホームでの勝利を飾った浦和。今季初の90分での連勝を目指し、今節等々力に迎えるのはチャンピオンチームの鹿島である。敗れれば川崎は2024年以来のシーズンダブルを許すこととなる。
鹿島と前回対戦した際に「下振れの鹿島を引いた」と評した。言い換えれば川崎戦以外の鹿島はもっと強かった、ということになる。
だが、直近の鹿島はシーズン序盤と比べるとややシャープさが停滞気味。町田戦まではさすがの強さを見せていたが、ここ2試合の昇格組相手には思うようにリズムを作れていない。
要因として感じるのは縦への鋭さの不足だ。前線がダイレクトに裏を抜ける、もしくはライン間への縦パスやポストでフリーマンを作り、そこからサイドの裏(特に濃野のオーバーラップ)を使ってスピードに乗ったままフィニッシュに向かい、セアラと鈴木の2枚にラストパスを送る一連の流れがうまく作れていない。
直近2試合ではアバウトなロングボールはそれなりに跳ね返されている。もちろん全く機能していないわけではないが、CFの基準で見れば収まる頻度はやや低下している印象だ。かといってショートパスからリズムを作り切れるほど、現状の鹿島が後方からの組み立てに長けたチームかと言われると微妙なところ。水戸戦では自陣に押し込まれて蹴らされる場面も少なくなかった。
もちろん、それでも怖さがあるのは前提。千葉戦でも命綱となったセットプレーでの得点力は、現代サッカーにおいて最も不調に陥りにくい要素の1つ。高さのあるCB陣に柴崎と樋口という精度の高いキッカーが蹴り込む形はシンプルながら強力で、対応は容易ではない。
オープンプレーでも流れを変える武器はある。細かいパスから3人目の抜け出しができる田川や、左SBとして復帰した安西など、水戸戦では後半にリズムを変える要素が投入され、10人の相手を押し込むことができていた。
このあたりは鬼木監督も意識しているのか、早いタイミングでの交代を含めて積極的に選手を入れ替えている印象。手札の豊富さに加え、シーズン終盤や来季に向けた最適解の見極めも視野に入っているのかもしれない。
いずれにしても鹿島が強敵であることに変わりはない。等々力にとっては難しい相手を迎える一戦となる。
失点パターンだけども繰り返す
前回対戦でも触れたが、高さを軸としたミスマッチを作られると苦しい。レオ・セアラのゴールにつながった山原狙いの空中戦などは、むしろもっと使われてもおかしくなかったほど。この問題は個人で解決できるものではなく、今季の川崎のスカッド構成上、避けて通れない弱点だと言える。ブローダーセンのハイボール対応に不安がある点も含め、自陣でのセットプレーは極力避けたい。
もう1つ、前回対戦での失点のきっかけは早川へのフィードを深追いしたことにあった。ただしレビューでも述べた通り、そこにはその手前でパスカットに成功した経験があり、再現性を期待した継続でもあった。結果的に失点には繋がったが、意図としては理解できる部分もある。
リスクは伴うが、前回対戦では川崎は無得点に終わっている。勝つためには得点から逆算する必要がある。高い位置からのプレッシャーでボールを奪い、少ない枚数で攻撃を完結させる形は現実的な解の1つだろう。
そのためには、前回の失点に繋がったとしてもボールを奪いにいくトライを続ける必要がある。SHも含めてチーム全体で守備に奔走してもなお足りなかったのが前回対戦の現実。勝つためにはリスクを取ってでも一刺しの形を持たなければならない。
現在の川崎はボール奪取からの仕留め切りの精度が落ちており、それが勝ち点の伸び悩みに直結している。ただ、この陣容で戦う以上、そのシャープさを取り戻すことが最も現実的なアプローチだろう。
このプランを実行する上で課題となるのはCBの迎撃性能。丸山と松長根のコンビは浦和戦でラインを押し上げる力に課題を見せ、オナイウに自由に収めさせたことで簡単に加速を許し、失点に繋がった。
これは鹿島戦でも起こり得る構図であり、鹿島はこの形に持ち込めれば浦和以上の迫力でゴールに迫ってくる。高い位置から守備を行う以上、一定のリスクは受け入れる必要がある。鹿島が直近で勢いを欠いたのは相手CBのタイトな対応があってこそであり、余裕を与えれば前線は簡単に収めて加速してくるはずだ。
前節に見られたブローダーセンからCH、脇坂への縦パスを絡めたビルドアップも鍵となる。鹿島相手にCHの可動域を広げるアプローチは有効な可能性がある。こちらもリスクは伴うが、ひっくり返せれば一気に局面を変えられる。

勝ちに行く以上、リスクは避けられない。ただ、それを過度に恐れる必要はないだろう。何もしなければ敗戦に近づくだけだ。目的を持ってプランを構築し、それをぶつける中で課題と成果を積み上げていく。残り9試合は、その繰り返しで来季への土台を作る時間でもある。まずは王者相手に、敵地で露呈した課題をブラッシュアップしてぶつけたい。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
