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「どうあるかを示す」~2026.4.5 J1百年構想リーグ 第9節 川崎フロンターレ×浦和レッズ プレビュー

目次

Fixture

明治安田 J1百年構想リーグ 第9節
2026.4.5
川崎フロンターレ(6位/2勝3分3敗/勝ち点11/得点11/失点14)
×
浦和レッズ(5位/3勝2分3敗/勝ち点11/得点11/失点8)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

戦績

近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎の4勝、浦和の4勝、引き分けが9つ。

川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の5勝、引き分けが5つ。

Head-to-head

Head-to-head
  • 試合を90分に限った場合、直近5回の公式戦の浦和戦で川崎は未勝利(D4,L1)
  • 同じく試合を90分に限った場合、直近7回の公式戦で5回は引き分けとなっているカード。勝敗がついた2試合は川崎と浦和はそれぞれ1勝を挙げている。
  • 中立地開催であるスーパーカップを除くと直近15回の対戦においてアウェイチームの勝利がないカード(D10,L5)。
    • 最後のアウェイチームの勝利は2021年3月で川崎が浦和を5-0で下している。
  • 直近10回の等々力での対戦において浦和は未勝利。この間、引き分けは6回。
    • 最後の勝利は2018年5月。興梠慎三の2得点で2-0での勝利。

スカッド情報

川崎フロンターレ
  • フィリップ・ウレモヴィッチ(?)
  • 大島僚太(?)
  • 山口瑠伊(?)
  • 家長昭博(?)
  • 脇坂泰斗(フルトレ復帰報道あり)
  • 丸山祐市(前節の接触での負傷リスク)
  • 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
  • 佐々木旭(左ハムストリング肉離れ)
  • 大関友翔(左足関節捻挫)
  • 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
  • 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
浦和レッズ
  • ルカ・ディドゥリカ
  • 和田武士
  • 小森飛絢
  • サミュエル・グスタフソン
  • 松尾佑介

予想スタメン

Match facts

川崎フロンターレ
  • 今季ここまで連勝も連敗もなく、前の試合と同じ結果になったことがない。
  • 最後のホームでのリーグ戦連敗は2024年3月。敗れれば長谷部監督下では初めてのリーグ戦ホーム連敗となる。
  • 今季勝利した2試合はどちらも先制点を奪えており、それ以外の6試合では先制点を取れていない。
  • 直近の4つのリーグ戦での勝利はすべて脇坂泰斗が得点を挙げている。浦和との対戦では直近5年間で5つの得点に関与(3G,2A)しているが、そのすべてがシーズン前半のリーグ戦で記録したものとなっている。
  • 伊藤達哉は今季423分の出場でここまで13本のシュートを打ってノーゴール。昨シーズンは54本のシュートで13得点を挙げていた。
  • エリソンはここまで6得点でリーグ得点王だが、今季ここまで2試合連続でのゴールを決めたことはない。
浦和レッズ
  • 直近5試合のリーグ戦で3敗、3試合連続で勝利がない。
  • 勝利した3試合はすべてクリーンシート。
  • 今季ここまで8失点。東地区でこれより少ないのは鹿島(4)とFC東京(7)だけ。
  • マテウス・サヴィオはここまで32のチャンスクリエイト(PA内へのスルーパス成功+PA内からのクロス成功+ラストパスの合計値)を記録しておりリーグ最高値。2位の小泉佳穂(26)を除けば他に20回を超えている選手はいない。
  • 西川周作はここまで22本のシュートストップを記録。東地区でこれよりも多いシュートストップ数を記録しているのはスベンド・ブローダーセン(24)だけ。
  • マチェイ・スコルジャはここまで4回の等々力遠征で1回も勝利がない(D3,L1)。

予習

第6節 東京V戦

第7節 柏戦

第8節 町田戦

展望

このスカッドらしいアプローチへのマイナーチェンジ

 代表ウィーク中の町田戦では1ポイントを確保。けが人を多く抱えながら追いつくことができたという安堵と10人相手に崩しきれなかった悲しみが同居する90分だったと言えるだろう。

 代表ウィーク明けの初戦の相手は浦和。昨季の最終節では文字通りボコボコにされた相手だが、直近では3試合未勝利。ちょうど川崎と同じだけ勝利から遠ざかっているチームとの対戦となる。

 浦和のフォーメーションは4-2-3-1であり、新シーズンになっても変化はない。保持においては2CH-2CBの4枚を基本線としてボールを動かしていく。後方の4枚はCHのサリーなどで陣形を動かしながら対応する。

 アンカー役としてグスタフソンがいないことで、インサイドからの配球力は下がっている印象。中央でのターンで相手のマークを外す、あるいは縦パスを差し込むという点では昨今の浦和には物足りなさもある。

 その分、中央では細かなスペースをワンツーで切り拓いていくアプローチを敢行。2列目を中心に走力があるスカッドなので、目の前の選手を足で外すような試みをしていく。

 中央ではテリンのポストからの前進も見られる。こちらはより確実性のある前進手段だが、前線からのプレスにおける運動量の関係からかややプレータイムは控えめ。渡邉が1つ前の列に入り、肥田野とコンビを組むことが多い。肥田野はゴール前のアクションでは冷静さが光るが、ポストプレーでの存在感はこれから伸ばしていきたいところという印象だ。

 なので、周囲がスピードに乗ってゴールに向かう手段を模索する。松尾がいれば最もクリティカルだが、序盤戦以降はけがで不在。後方のCBからの配球で一気にサイドの背後を狙う形が有力だろう。根本、宮本はどちらもそうした縦パスを入れることができるスキルがある。

 その一方でプレス耐性は割引。町田のハイプレスに屈してなかなか前に進めない場面があるなど、相手を外すパスワークの精度に関してはまだ物足りなさがある。後方でボールの預けどころが定まっていない影響かなと個人的には感じている。

 非保持においては、特にボックス内で体を投げ出すことができる守備が特徴的。とにかくシュートブロックで必死にボールに食らいついていく。イメージとしては柏戦の川崎に近いものがある。2列目も下がる意識が高く、マンツーでオーバーラップするSBにSHがついていくシーンもある。きっちりとスペースを埋める守備もサボらない。

 前から捕まえに行くアクションもするが、その際には中央が間延びしてしまうケースも見られ、どちらに転ぶかは少し出たところ勝負感がある。先に挙げたテリンのように、行動範囲的な制約が出るケースもある。

 町田ほど高さに特徴があるチームではないが、引いて受ける形はこれまでやってきている。先制されると少し堅い展開は覚悟しなければいけない相手かもしれない。

このSBである意味を持たせる

 浦和の立場で川崎の攻略を考えるのであれば、真っ先に思いつくのは右SHの金子の巻くクロスを山原のところに当てて身長のミスマッチを利用する形だろう。金子からのクロスは当然今の浦和の武器の1つ。山原のクロス対応は前節の林の決定機を許すなど、身長のミスマッチを抜きにしても怖いところである。

 どちらにしても前向きの矢印を出させてしまうと、ボックス内になだれ込むことができる圧力があるのが浦和。クロスに対してはCHが入っていくことに積極的で、受けに回ればボックス内の対応に難がある川崎としてはつらいものがある。

 一番いいのはハイプレスで完全につぶしきること。カウンターからの得点も期待はできるが、今の川崎が常時この形でイニシアチブを取れるほどの強度はない。現実的にはミドルブロックで構える時間は出てくるはず。

 その際はインサイドを経由させず、外に外に追いやりたいところ。広がるWGからハーフスペース裏などシステマティックな動きに対しては、SBとCBがきっちりとスライドをして、DF側から見えるルートの上でなるべく浦和の前進を促したい。

 外への誘導に失敗してCHの脇のところに縦パスを差し込まれると一気に壊れてしまうのが今の川崎の守備。おそらくは浦和のCBも川崎のCH脇は狙ってくるはず。ここに対するチェックをどのようにするか。前線の誘導と併せて、なるべくボールが出る前に制限をかけていきたいところだ。

 攻撃に関しては、現状では今の川崎はファストブレイク頼みのチーム。エリソンとマルシーニョ、そして脇坂が絡む3人で攻撃を完結させることができるシーンにクリティカルな得点チャンスは限られている。4人目となる右SHがここに絡んでこれないのが、開幕戦と比べて得点が低下している要因のように思える。

 定点攻撃においての課題は両サイドでテイストが異なる。左サイドは試行回数を重ねられている三浦のクロスを定型化したいところ。本人の精度にもムラがあるが、インサイドがどのようなクロスを引き出したいのかもよくわからない。設計図面とそれを書き上げる画力の両面で難がある。

 右サイドはそもそもサイドの奥を取ることができる機会が少なく、設計図の問題なのか精度の問題なのかすらわからないのが正直なところ。山原の方がクロスの精度は高いかもしれないが、攻め上がって攻撃に参加する頻度が少ないのであれば、その精度の意味も薄い。

 今の川崎の得点源がファストブレイクであることは間違いない。だけども、サイドで枚数をかけた攻撃を完結させることをしないのであれば、そもそも三浦や山原のような高い位置を取ってナンボであるSBを獲得する意味がない。町田戦のような対応をするのであれば、それこそ大南のようなCBメインのストッパータイプをコンバートした方がよほど合っている。

 浦和攻略というよりも、これは川崎がどういう意図でこういう身長や守備性能ではないところを優先したのかを示す必要があるという意味でやらなければいけないことだと考えている。川崎のSBであれば攻撃的でなければというのであれば、彼らを起用する意味を打ち出すスタイルでないといけない。

 百年構想リーグももう折り返し。どうありたいかで構築されたスカッドをどうあるかで示すべき時期に差し掛かっている。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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