Fixture
明治安田 J1百年構想リーグ 第16節
2026.5.10
柏レイソル(10位/3勝1分11敗/勝ち点11/得点15/失点22)
×
川崎フロンターレ(5位/6勝3分6敗/勝ち点23/得点19/失点24)
@三協フロンテア柏スタジアム
戦績
近年の対戦成績

直近5年間の対戦で柏の1勝、川崎の6勝、引き分けが7つ。
柏ホームでの戦績

直近10戦で柏の1勝、川崎の4勝、引き分けが5つ。
Head-to-head
- リーグ戦では川崎は柏相手に直近17試合無敗(W10,D7)
- 柏の直近4試合の勝利のうち、3勝はカップ戦で挙げたもの。
- 日立台の対戦においてもリーグ戦では川崎は直近9試合負けがない。
- 直近6試合の公式戦の対戦ではいずれもクリーンシートがなく、直近4試合では25得点が生まれているカード。
スカッド情報
- 古澤ナベル慈宇
- 山田雄士
- 渡井理己
- 手塚康平
- 長南開史
- 熊坂光希
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(右腓腹筋肉離れ)
- 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
- 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
- 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
- 小林悠(左ヒラメ筋肉離れ)
予想スタメン

Match facts
- 直近6試合のリーグ戦で連敗中。この間に生まれた得点は1つだけ。
- 今季挙げた3つの勝利はすべてクリーンシート。
- 失点のうち、後半に記録したものが68%
- 今季ここまで15得点、22失点。全体の得失点の22%を開幕戦の川崎戦で記録している。
- 開幕戦で得点を挙げた3選手の内、山内日向汰、細谷真大はその試合を最後に得点がない。
- リカルド・ロドリゲス監督はキャリアにおける川崎の7回の川崎とのリーグ戦でクリーンシートを達成したことがない。
- 勝てば今季2回目の連勝。
- ここまでクリーンシートは3つ。そのうち2つは東京V戦で記録したもの。
- 直近5つの敗戦はいずれも無得点。
- 先制した5つの試合はすべて勝利。
- 脇坂泰斗は直近5試合の柏とのリーグ戦ですべて得点。キャリアにおいて柏は清水に並び最も得点(6)を決めている相手。6つの柏戦でのゴールは直近7回の対戦に集約される。
- 長谷部監督にとってリカルド・ロドリゲスは監督キャリアにおいて最も多く対戦(15)している相手。ここまでの戦績は5勝5分5敗。
予習
第13節 FC東京戦

第14節 東京V戦

第15節 浦和戦

展望
柏の不振の要因を考える
2連敗を本拠地で脱することに成功した川崎。今節の相手は柏。目下連敗が継続しているチームである。
昨季の2位のチームはここまで東地区最下位と大不振。残りシーズンで全勝したとしても川崎との差をひっくり返すことはできず、すでに7位以下が確定しているという状況だ。
開幕戦で当たった時の感想を述べれば「これだけ攻められてこれしか失点をしなかった」ということになるだろう。3失点というのは一般的なサッカーの試合に照らし合わせれば十分な失点数だと思うが、あの内容の試合ということを踏まえれば、むしろ下振れと言ってもおかしくはない。向こうが決められるはずのゴールを決められず、こちらにやって来たチャンスをことごとく仕留めることでなんとか勝ったという内容だった。
ということで開幕戦を見る限りはそのうち勝ち出すだろうという予測をしていた。だが、実際のところが最下位ということはその予測は間違いだったということになってしまうだろう。
直近の試合を見たが、川崎戦と比べると見た時の印象が微妙に変わってるように思う。当時は「決められるはずのゴールを決められない」という印象だったが、今は何か得点が決まらないことが腑に落ちるような内容だった。
一番気になったのは本来の得意パターンでアドバンテージを取れていないこと。FC東京、東京V、浦和との試合を見ると、それなりに押し込みながら手数をかけて壊すという状況に腰を据えて取り組むことができている。特に東京勢2つの試合に関しては押し込む時間帯がかなりまとまってできていたので、昨季でいえば得意な状況だ。
しかしながら、直近ではそこまで持っていくことができても得点が遠い印象。サイドでの枚数をかけた旋回はなかなか外せるポイントが見つからず。根性でマンマークしてくるようなチームであれば、そもそも浮く選手はいないし、そうなった時に1on1で相手を叩ける大駒も不在。久保は昨季より全体的におとなしく、小見や山之内は先発で定着して大暴れというところに至っていない。
相手を剥がせるアタッカーがいなくなったことにより、サイドでクリーンに抜け出す場面が減少。これまでの強みは強みにならず、川崎戦で感じたような本来であれば決められるはずのシュートは、無理な体勢や角度のついたところから強引に打ち切るものが多く、枠に飛ばないのが自然だなと感じるものが多くなってきたように思う。
パスワーク自体もバタバタとしたものが多く、きっちりと溜めてから抜け出すアクションまでの筋道を立てる前にとりあえずフィフティーなボールを裏に蹴ってしまっているところがある。いい時はもう少し抜け出す手順に丁寧さがあった。
非保持においてはCFがワンサイドカットから狭いところに追い込んでいるハイプレスが生命線。自分たちで自陣からクリーンに前進できないならば、相手を前から捕まえにいく方で頑張りたいところ。そして、そこからショートカウンターでやり切る強い意欲が欲しいところである。後方は同数で構えていることもあり、ファストブレイクを喰らった時のダメージは大きいだろう。
受けに回った時のダメージは変わらず、出ていった時に与えられるダメージは減少。それがここまでの不振の要因だろう。
この試合だけでは意味がない
対柏という意味で相手にとって一番嫌なのはひたすら同数で受けてくれるということを利用し、延々と前線の個で守る力を問うことだろう。CCBの古賀は同数で受ける宿命を背負っており、ミスマッチの時は1つのエラーが失点に直結するような負担の重たい守備をしている。エリソンでここを突くというのが考えられる一番得点に近いパターンだろう。
しかしながら、川崎の今後を見据えると相手のCBへのミスマッチばかりに頼っても仕方がない。東地区を見てみても、エリソンやロマニッチへのロングボール一辺倒では半分のチーム相手にも優位を取ることはできない。それでも柏相手には通用したのだからやるっきゃない!とも考えることができるかもしれない。だが、開幕戦では伊藤が今よりはファストブレイクの重要な役割を担える状況。今のような長いトンネルの中にいる時とはコンディションは異なるはずだ。
直近の試合を見ても明らかにファストブレイクの切れ味は落ちている。これだけやっておけば叩くことができるというほど簡単な試合にはならない可能性も十分ある。
東京V戦を見ても実直に課題を潰しにいく機会にする方が今のチームにとっては得策だと思う。3バック相手であればまずは非保持においてズレを突いてくる形をどうするか?メンバーを入れ替えて、この点にあまり注力しているように見えなかった東京Vとは対照的に、柏は今でもここの部分を大切にしているチーム。前節で図り切れなかった前からの守備の機能性は問われることになるはず。
SHが出ていくタイミング、そしてそれに対するSBとSHの連動。浦和戦で問われた部分が再び問われることになる予感がする。ハーフスペースの封鎖とバイタル封鎖の両立が重要だ。


柏の方がGKを絡めて前に進む頻度は多く、相手を外す自由度は高い。今の柏であればとりあえず、サイドから幅をとった後に背後を狙ってくる形が多いので、大外→ハーフスペースのところに誘導して絡め取っていきたい。
中央のCHの間を使われないか?というのも重要なポイント。CHが動いた結果、もっとも通されたくない中央ど真ん中に入ることを咎めたい。逆にここをクローズしながらワンサイドに相手を追い込むことができれば一気に見えてくる。やはり横断からWBにスペースを作られてしまうと、柏の攻撃は怖さが出てくる。自分たちからパスのルートを提供しないことが大事になってくる。
保持においては相手のプレスを外した先のスピードアップが東京V戦の課題。相手が前に出てきたのに空振りしたシーンでは容赦なくスピードを上げて敵陣まで進んでいく術を身につける必要がある。
もっとも、これは前節が前からのプレスを外すのは簡単だった相手だからこそそこまで課題が届いたとも取ることができる。そもそもハイプレスに苦戦してとっとと蹴ってしまうとか、捕まってしまうケースも考えられる。何かしら課題が出る試合にはなると思うけど、ぶつかる課題のレイヤーを少しでも上げられるように戦っていきたい。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
