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「Catch up UEFA Champions League」~2022.9.7 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第1節 トッテナム×マルセイユ~

数的優位を可視化したクルゼフスキ投入

 CLに復帰したトッテナムの初戦はマルセイユとのホームゲーム。トッテナムはイングランド勢の中では唯一のホームで開幕戦を迎えるチームとなった。

 バックラインから繋ぎながらショートパスで組み立てを狙うトッテナム。マルセイユはトッテナムのバックラインに対しては無理にプレスに行かず、トッテナムの中盤と前線にはタイトに着くというやり方で迎撃する。

 このやり方にトッテナムは活路を見出すことができない。いつもよりも低い位置でケインが受けにきたりなどの工夫はしていたが、ラインを高く保ちながら迎撃するマルセイユのやり方に苦戦。マルセイユは思惑通りにコンパクトな守備でトッテナムを封じ込めることに成功する。

 一方、マルセイユの保持も慎重にショートパスを繋ぐ形から。トッテナムのバックラインはそれに対して、ハイプレスとリトリートをメリハリをつけながら守ることで対抗する。たっぷりとボールを持つ時間を得ることができたマルセイユはサイドから人数をかけたショートパスで打開を狙う。

 特にゲンドゥージが常駐していた左サイドが打開のための中心になっていた。しかしながら、押し込んでからゴールに迫るための手立てがないマルセイユ。トッテナムと同じく決定機を作ることができない。

 40分以降、膠着した試合で両チームは速攻からチャンスを得る。ボールをゆったり持つ形よりも手早く攻勢に出る方が両チームの性質にはあっているのかもしれない。

 後半早々に試合は動く。きっかけになったのはトッテナムがマルセイユのハイラインを破壊したことである。ホイビュア→ケインと繋ぎ、抜け出したソンをムベンバが倒して退場。ようやくハイラインを崩したトッテナムが数的優位というアドバンテージを得ることに成功する。

 だが、思ったよりもトッテナムに試合の展開は傾かず。10人のマルセイユも問題なく攻めることができていた。その状況を変えたのがクルゼフスキの投入だ。5-3-1で守るマルセイユに対しては大外のスペースをつくことができる選手が必須。うってつけのクルゼフスキの登場は戦況を一気にトッテナムペースに持ってくることになった。

 押し込む機会が増えたトッテナムは左右からエリアに放り込む形に。打開の決め手になったのは左サイドからのクロス。ペリシッチから上げられたクロスに合わせたリシャルリソンは嬉しい先制ゴールをゲット。

 勝敗が決定的となった2点目もほとんど同じような形だ。左サイドからホイビュアが上げたクロスを再び合わせたリシャルリソン。試合を決める大きな仕事を成し遂げることに成功する。

 交代で流れを引き寄せて、リシャルリソンが仕上げるという形で10人のマルセイユを攻略したトッテナム。復帰初戦としては上々の滑り出しとなった。

試合結果
2022.9.7
UEFAチャンピオンズリーグ
Group D 第1節
トッテナム 2-0 マルセイユ
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:76′ 81′ リシャルリソン
主審:スラヴコ・ビンチッチ

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