
リードでアンフィールドへ
昨季のRound16の再戦となったこのカード。昨季と同じく、1st legはパルク・デ・フランスで行われることとなる。チーム状況の悪いリバプールはかなり手を入れた形での立ち上がり。非保持においては明確な5-4-1を組んでいた。
基本的にはマンツーで人を捕まえるためのアクションということだろう。上の図はあくまで非保持のフォーメーション準拠。ヴィチーニャをショボスライが捕まえるタスクのため、非保持ではエキティケよりも前に出るケースが多かった。
敵陣ではハイプレス、自陣ではローブロックの5-4-1という二段構えだったリバプール。だが、ハイプレスはパリに破られ、ローブロックも11分で崩壊。1つ1つのマッチアップで優位を取ったパリが力技で押し込み、ドゥエがゴールを決める。
スペースを消しながらメリハリをつける守備自体はパリにとっては慣れたもの。チーム全体のバランスを崩しながらの中盤・前線の移動やSBの攻め上がりに対して、リバプールは自陣で後手に回っていた印象だ。パリはいつも通りの光景の中で、リバプールはいつもと異なる方向性をビハインドの中でもがきながら探っていく形だった。
パリはSBの上下動によってマークを振り切ることに成功。サイドでずらして空いた中央にマイナスで折り返す形からガンガンぶん殴っていく。特にメンデスとフリンポンのマッチアップはかなりパリが優位だった。
それでもリバプールとしてはこの右サイドが攻め筋だったのは確か。エキティケへのロングボールは収まりそうだったため、その先の手段として縦に進めるフリンポンの抜け出しはアタッキングサードでの重要なルートとなっていた。
前半の中盤はリバプールがやや保持で回復する時間帯もあったが、終盤には再びパリがポゼッションで殴り返す展開に。ハイプレスを外し、敵陣でも自在にマークを外していくパリがペースを握ってハーフタイムを迎える。
後半も流れは変わらず。リバプールの高い位置でのプレスをいなしたパリがゆったりと前進。サイドからのトランジッションでは明らかに優位を取っていた。
パリは左サイドのパス交換から抜け出して追加点。クワラツヘリアのゴールで見事にリードを広げる。リバプールもサイドからの抜け出しは図るが、ここまでクリティカルな形を生み出すことはできなかった。
ハイプレスを再度起動するリバプールだが、パリは難なく剥がすことに成功。スピードアップして敵陣に入り、多くのチャンスを生み出す。取り消されたコナテのPKをはじめとして、リバプールは多くのピンチを凌ぐ展開となった。
3点目は仕留めきれなかったパリだが、失点する気配はまるでなし。欧州王者が本拠地で準決勝に王手をかけた。
ひとこと
リバプールからすればよく2点で済んだなという内容。この内容で2点差であれば突破の希望を残せたという意味でまだ良かった方だろう。
試合結果
2026.4.8
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 1st leg
パリ・サンジェルマン 2-0 リバプール
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:11′ ドゥエ, 65′ クワラツヘリア
主審:ホセ・サンチェス・マルティネス
