
後半頭のラッシュもゴールが遠いアンフィールド
週末の勝利で勢いをつけたリバプール。逆転勝利を目指してアンフィールドでパリを迎え撃つ。
1st legは非保持5-4-1を見せたリバプールだが、今回は4-2-3-1をキープしたまま人を入れ替える形。エキティケを右のWGに置くことが一番の変化ということになるだろう。
当然リバプールは勢いよく前からのプレッシングを敢行。パリはバタバタと縦パスを入れていくが、次第にポゼッションの安定を図るように。中盤の移動からリバプールのFW-MF間にスペースを作っていく。
パリが素晴らしかったのは、ペースを落とすだけでなく一気に上げることで3点目を仕留めにいこうという意識が見えたこと。ザイール・エメリの背後へのランや、要所で素早いリスタートを狙うメンデスなど、リバプールの守備が一息つきたくなるタイミングで攻撃を加速させていく。
対するリバプールは対角パスを使うことで大外を重視。SBは早めに高い位置を取りながらCBのフィードの受け手に。右の大外に起用されたエキティケは、大外をフリンポンに任せてインサイドに入る場面もあれば、大外でキープ力を生かして味方をフリーにする場面もあった。
この日はアンカー気味に立っていたショボスライはフリーになってもやや選択肢に困っていたようにも見えたが、オフサイドながらイサクの決定機を作るなど少しずつリズムを掴むように。
縦に推進力を出していくリバプールに対して、パリは試合の流れに逆らわずトランジッション寄りのテンポに乗っていく。奪った後の1つ目のパスのクオリティがきっちりしており、インサイドに起点を作ったところからサイドに展開というメカニズムを徹底する。
エキティケ、メンデスなど両チームのキーマンが負傷するという想定外もありつつ、試合はスコアレスのままハーフタイム。パリは2点のリードをキープしたままハーフタイムを迎える。
後半、リバプールは2枚交代を皮切りに一気に攻勢。中盤でのボール奪取から勢いよく縦にボールをつけることでボックス内に手早く迫っていく。中盤で防波堤役となったショボスライがリバプールのペースをぐっと握っていたイメージだ。
右サイドを軸に攻撃を仕掛けていったリバプールだが、サラーのタッチが今ひとつなのは誤算。ケルケズのオフザボールを生かしたシーンのように対角パスはいいのだが、ドリブルが大きくなることで相手の寄せが間に合ってしまう場面もあった。CFに入ったガクポも同様で、プレーセレクションとタッチの精度の低さが気になった。
それでも中盤で支配力を発揮して一方的に主導権を握った後半のリバプール。ゴメスの負傷に乗じて、ングモハの投入でさらにゴールに近づく。
だが、前の一振りが決まらないリバプールに対して、デンベレの一撃でパリは試合を決める3点目をゲット。クオリティが求められたシーンでの一発回答でアンフィールドを黙らせる。
この一撃で試合は決着。難所でもリードをさらに広げたパリが盤石の準決勝進出を決めた。
ひとこと
後半頭からのラッシュで1つも奪えなかったというのは今季のリバプールのチーム設計としては痛恨だと思う。
試合結果
2026.4.14
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
リバプール 0-2(AGG:0-4) パリ・サンジェルマン
アンフィールド
【得点者】
PSG:72′ 90+1′ デンベレ
主審:マウリシオ・マリアーニ
