
教科書通りのレアル・マドリー
前線ではエンバペが不在のマドリー。ディアスをトップに置くが、あくまでこのフォーメーションは形式上のもの。中盤中央には人を固定せず、自在なポジショニングでセルタを揺さぶっていく。
狙いは背後へのランだろう。エンバペがいる時は圧倒的なスピードとフィニッシュ能力を持つ彼が抜け出し役となるが、彼が不在となれば「誰が抜け出すのか?」という部分を曖昧にすることで、対応の遅れや迷いを誘うことができる。
前線の3人はもちろん、中盤の面々もこの形からの抜け出しを敢行していくマドリー。ゆったりと押し込むとミドルシュートでチュアメニが先制ゴールを決める。
セルタもファストブレイクであればチャンスメイクは可能。スウェドベリとイグレシアスは特にロングボールを収めることで前進の起点となり、完結役としても頼りになる存在だった。
同点ゴールは左サイドのスウェドベリから。アレクサンダー=アーノルドとのマッチアップを制して起点を作ると、折り返しをイグレシアスが仕留める。
失点したマドリーはポゼッションから押し込むとサイドからクロスを供給して勝ち越しを狙う。深い位置から徐々にアレクサンダー=アーノルドがクロスを上げる機会を増やしていく。一方的な保持に持ち込むが追加点は奪えず、試合は1-1のままハーフタイムを迎える。
後半も試合は膠着。セルタがハイプレスで一時的にポゼッションを取り戻す場面もあったが、基本的にはマドリーの保持ベース。しかしながらブロック守備を崩すことはできず、ハンド疑惑のシーンも流され、PKは与えられなかった。
セルタは前線の入れ替えにより動き出しの質がやや低下。バックラインが余裕を持ってボールを持てる時間帯でも、前半のように背後を狙う場面は減っていく。
先に打開を図ったのはセルタ。アスパスの投入によって前線の動き出しを強化すると、そのアスパスがゴールポストを叩く決定機を迎える。
だが、試合を決めたのはマドリー。誰もが「あ」と思ったバルベルデが足を振れる局面を作ると、見事にその期待に応える一撃を叩き込む。
土壇場でこじ開けたマドリー。教科書通りの勝負強さで勝ち点3を手にした。
ひとこと
見事なしぶとさだった。
試合結果
2026.3.7
ラ・リーガ
第27節
セルタ 1-2 レアル・マドリー
エスタディオ・デ・バライードス
【得点者】
CEL:25′ イグレシアス
RMA:11′ チュアメニ, 90+4′ バルベルデ
主審:イシドロ・ロペス・デ・メラ
