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「頭を上げて立ち向かう」~2026.4.7 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 1st leg スポルティング×アーセナル プレビュー

目次

Fixture

UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 1st leg
2026.4.7
スポルティング
×
アーセナル
@エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ

戦績

過去の対戦成績

 過去7回の対戦でアーセナルの3勝、引き分けが4つ。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • スポルティングは昨季のCLでの敗戦を含めて過去7回のアーセナル戦で1回も勝利したことがない(D4,L3)。しかし、2022-23のELの対戦ではスポルティングがPK戦を制して勝ち抜けを達成している。
  • アーセナルはポルトガル開催での欧州カップのノックアウトラウンドで過去6回全てで勝利がない(D4,L2)。直近の対戦は2023-24のCLのR-16の1st legのポルト戦。
  • スポルティングにとって2回目のCL/UEFAヨーロピアンカップの準々決勝進出。1回目は82-83にレアル・ソシエダによって敗退に追い込まれた。
  • アーセナルは過去8回のCLのQFのうち5回で敗退。しかし、昨季はこのラウンドでレアル・マドリーを下しており、クラブ史上初の2年連続のSF進出が懸かっている。
  • スポルティングは今季のホームにおけるCLで5戦全勝。1999年12月にポルト(6)が達成した以来のポルトガル勢による連勝記録。
  • アーセナルは今季のCLにおいて最も1試合あたりの失点(0.5)、被ゴール期待値(0.75)、被枠内シュート(2.7)が少ないクラブ。また、今季のCLの中で最もビハインドの時間が少ないクラブでもある。42:48で全てR-16の1st legであるレバークーゼン戦で記録したもの。
  • ルイス・スアレスは今季のCLで5得点。あと1得点で2024-25にヴィクトール・ギョケレシュが記録したクラブにおける最多得点記録に並ぶこととなる。
  • ギョケレシュは昨季のCLでは8試合の出場で6得点を記録。彼はこの大会でポルトガルのチームに対して所属しての得点と対峙した際の得点の両方を記録した史上初の選手になる可能性がある。
  • ゴンサロ・イナシオはR-16において41本のラインブレイクパスを記録。ノックアウトラウンドにおいて最も多い数字。
  • 被枠内シュートのxGに基づくと、ダビド・ラヤは昨季の開幕以降、CLにおいて最もシュートを防いでいるGK(+7.4で19.4の被ゴール期待値から12失点)

スカッド情報

Sporting
  • フォティス・イオアニディス(MCL)
  • ヌーノ・サントス(筋肉)
  • イヴァン・フレスネダ(病気)
  • モルテン・ヒュルマンド(出場停止)
Arsenal
  • ガブリエウ・マガリャンイス(膝)
  • レアンドロ・トロサール(臀部)
  • ブカヨ・サカ(?)
  • デクラン・ライス(打撲)
  • ユリエン・ティンバー(打撲)
  • ミケル・メリーノ(脚)
  • エベレチ・エゼ(脚)
  • ピエロ・インカピエ(?)

予習

CL QF 1st leg ボデ/グリムト戦

CL QF 2nd leg ボデ/グリムト戦

第27節 FCアルヴェルカ戦

第28節 サンタ・クララ戦

予想スタメン

展望

火力で焼き尽くす得意パターンに持ち込めるか

 2つのカップ戦を立て続けに敗退してしまったアーセナル。残り1つのCLは絶対に大事にしたいところ。準決勝をかけて戦うのはポルトガルのスポルティング。ギョケレシュにとってはジョゼ・アルバラーデへの凱旋の一戦となる。

 基本的なフォーメーションは4-2-3-1。前回対戦となる2024年11月はアモリムが去ったばかりということもあり3バックがベースだったが、ルイ・ボルジェスのもとで現在のチームは4バックがベースとなっている。

 もっとも、4バックになっても3バック時と同様に高い攻撃性能を打ち出しているのが今のスポルティング。保持においては手数をかけたプレス回避も、速い攻撃もどちらも対応可能。スピーディに敵陣に入るための下準備をあらゆる方向から整えることができるチームだ。

 手数をかけたプレス回避ではミドルパスや大きな対角パスによる脱出が中心。バックラインで左右を広く使いながら相手のプレスをいなして前進していく。特に右サイドに相手のプレスを集めつつ、逆サイドに振ってイナシオから縦に早くボールをつける形は、このチームの基本線と言っていいだろう。

 アーセナルで言えば中盤を落とすような形も使っており、この役割を担うのは左SHに入ることが多いゴンサウヴェス。過去にELでアーセナル相手にスーパーゴールを決めた彼でもある。中盤色の強い彼がSHに入ることで、スポルティングは実質的に4枚目の中盤を手にする。

 右サイドのカタモはWGタイプで、ゴンサウヴェスよりもプレーエリアは外側。右からは大外の彼を起点に逆サイドのSBに向けた対角クロスを狙う。逆サイドのSBへのクロスはスポルティングの得点パターンの1つであり、再現性のある武器だ。

 押し込む局面では実直なハーフスペース攻略からテンポを握る。サイドで枚数をかける際にはトップ下のトリンコンがボールサイドに入り、スアレスはゴール前に構える形。トリンコンを含めた中盤の選手はゴール前に入っていく能力が高く、ポルトガル勢らしい厚みのあるフィニッシュ局面を作り出すことができる。

 ファストブレイクにおいても前線のメンバーが多様な動きからチャンスを生み出す。裏へのランと降りるアクションを織り交ぜながら、前がかりな相手に対してスピードで刺す。この展開になればポルトガル勢らしく一気に畳みかけてくる。

 非保持は4-4-2ベース。ミドルブロックに構えることが多い。マンツーで噛み合えば強度は出るが、相手の配置変化に対する対応はそこまで得意ではない印象で、非保持からテンポを掴むタイプではない。

 ボデ/グリムトとのRound16の2試合は非常に象徴的。受けに回る展開が続くと耐え切れるタイプではなく、逆に前向きに火力を出せればタフな状況でも相手を焼き切ることができる。振れ幅の大きさと爆発力が魅力のチームと言える。

プレスをためらうきっかけ作り

 まずアーセナルが狙いたいのはプレス回避による基準点の揺さぶり。FW-MF間のスペース管理が甘くなることがあるので、中央に置くスビメンディで相手のプレスを牽制したい。

 よりリスクを抑えるならスビメンディを落としてもいい。その場合は両ワイドのCBがキャリー役になる。この3人目に対するプレスが曖昧になりやすく、迷いが出るのがスポルティングの特徴だ。

 キャリーから狙いたいのはライン間のハーフスペース。CB-SB-SH-CHの4枚の間に、前を向けるスペースがぽっかり空く場面もある。大外のWGへのパスルートを保険にしつつ、インサイドへの縦パスを刺していきたい。

 押し込むことができれば、それだけでスポルティングの強みは削れる。まずはプレス回避でズレを作る基準点をしっかり作りたい。スビメンディとCBのキャリーの組み合わせで中盤以降の攻略に持ち込みたいところだ。

 もちろん縦に急げる場面では急いでもいいが、基本的には手数をかけた攻略がベースになるだろう。1つは押し込むことで相手の強みを消せるから。もう1つはエゼ不在でハヴァーツとウーデゴールがトップ下の主戦力になるアーセナル側の台所事情。ビルドアップでのズレと、枚数をかけたサイド崩しの方がこの試合の人選には合っているように思える。

 非保持では右サイドからのクロス対応が最大のポイント。この試合の両SBの人選は読めないが、FA杯でロス・スチュアートにやられた形は絶対に再現させたくない。カタモに自由にクロスを上げさせないこと、大外でフリーで受けさせないこと。この2点は徹底したい。

 特に後者は重要。後方からボックスに入ってくるアラウホのようなSBの飛び込みは要警戒で、場合によってはSHの戻りも必要になる。

 ヒュルマンド不在で左右への展開力はやや落ちるが、守田のポジション調整能力は厄介。プレスの基準として彼をどう抑えるかは試合の分岐点になりそうだ。

 あとはもう個々人がアーセナルらしいプレーができるかどうか。サウサンプトン戦のような迎撃性能では率直に言って話にならないので、GKを含めて入れ替えが予想されるユニットの機能性によって試合を引き締められるかだ。

 重要な試合を落としてしまったのは事実であり、流れも良くはない。それでも我々には戦うべき更なる重要な試合が残っている。我々はつい手前の足跡ばかり見て一喜一憂してしまうが、CLとPLでのこのラウンドはもっと手前の素晴らしい道のりがあってこそ。カップ戦を立て続けに落としてしまう恐怖はカップ戦に4月まで進んで初めて手にできるものでもある。

 足元を見て悲観的になる気持ちもわかるが、頭を上げればできなかった2つの試合の前に勝ち取った多くの勝利があるのもまた事実。誇り高く勝利を勝ち取るために大舞台に臨みたい。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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