Fixture
プレミアリーグ 第33節
2026.4.19
マンチェスター・シティ(2位/19勝7分5敗/勝ち点/得点63 失点28)
×
アーセナル(1位/21勝7分4敗/勝ち点70/得点62 失点24)
@エティハド・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去5年間の対戦でマンチェスター・シティの9勝、アーセナルの2勝、引き分けが4つ。
マンチェスター・シティホームでの成績

過去10回の対戦でマンチェスター・シティの8勝、引き分けが2つ。
Match facts from BBC sport
- シティは直近10試合のプレミアのホームのアーセナル戦で無敗(W7,D3)。最後の敗戦は2015年1月で指揮官はマヌエル・ペジェグリーニ。
- アーセナルは直近5試合のプレミアでのシティ戦で無敗(W2,D3)。それ以前は12連敗を喫していた。
- 10試合以上試合した月の内、グアルディオラ指揮のシティが最も1試合平均勝ち点(2.59)と勝率(79.5%)が高いのが4月。一方、アルテタ指揮のアーセナルは4月が最も低い平均勝ち点(1.54)と勝率(42.3%)を記録している。
- 2012年4月以降でシティが首位と対戦する最も遅いタイミング。2012年は第36節にオールド・トラフォードでユナイテッドに勝利し、プレミア初のリーグタイトルにつながった。
- シティは直近14試合のプレミアでのホームゲームで無敗。最後の敗戦はトッテナムとの開幕戦。14試合のうち、12試合は少なくとも2得点を奪っている。
- アーセナルは直近3試合の国内コンペティションですべて敗戦。シティとのカラバオカップ、サウサンプトンとのFA杯、ボーンマスとのプレミア。前回、国内コンペを4連敗したのは2018年2~3月でこの時もシティとのカラバオカップ決勝とプレミアリーグでの対戦を含んでいる。
- 年が明けてからアーセナルの選手は13試合のプレミアの試合は15回シュートにつながるエラーを記録している。それ以前の19試合で犯した同エラーは8回でおよそ倍になっている。
- 2月以降、シティの選手で最も公式戦で得点を挙げているのはニコ・オライリー(6)。先月のカラバオカップのアーセナル戦でも2得点を記録している。
- ラヤン・チェルキは今季のプレミアで138分ごとにアシストを記録している。シーズンにおいて1000分以上プレーしている選手の中で過去にこれよりハイペースでアシストを記録しているのは16-17のセスク・ファブレガス(111分)と23-24のケビン・デ・ブライネ(123分)だけ。
- エベレチ・エゼは直近3試合の出場した公式戦のシティ戦で得点(2)かアシスト(1)を記録。今季のエミレーツでの対戦ではガブリエル・マルティネッリの同点ゴールをアシストした。
スカッド情報
- ジョン・ストーンズ(脚)
- ルベン・ディアス(腿)
- ヨシュコ・グヴァルディオル(脚)
- ノニ・マドゥエケ(?)
- マルティン・ウーデゴール(?)
- ユリエン・ティンバー(打撲)
- リカルド・カラフィオーリ(?)
- ブカヨ・サカ(アキレス腱)
- ミケル・メリーノ(脚)
予習
カラバオカップ 決勝 アーセナル戦

第32節 チェルシー戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
終盤戦の手応えの要因は?
リーグ戦は38試合勝負。もちろん、この試合に勝っても負けてもリーグは続いていく。だが、両チームが置かれている状況を踏まえれば、このエティハド決戦が今シーズンのプレミアタイトルを大きく左右する一戦であることに疑いの余地はないだろう。
カラバオカップ決勝という異なる舞台で先勝したのはシティ。アーセナルとの勝ち点差が縮まったこと、そしてチェルシー戦などで見られる内容面の向上から、今はシティを賞賛する声もある。だが、実際のところタイトルレースはずっとつかず離れず。2〜6ポイント差を行き来する状況が続いており、「猛烈に追い上げている」という表現には、少なくとも勝ち点ベースではやや違和感がある。
CL敗退も踏まえれば、今季のシティは成功と位置付けられるシーズンではない。それでも、残されたタイトルの中で最も価値の大きいプレミアは逃したくないはず。ベルナルドのラストシーズンという事情もあり、モチベーション面での不足はない。全力でタイトルをつかみに来るだろう。
勝ち点という意味では追い上げているわけではないが、終盤戦に向けて内容に手応えがあるという評価には同意できる。首位を追うチームとして、十分に脅威となる仕上がりにはなっている。
終盤戦に向けて整ってきたと感じるのはプレッシングだろう。カラバオカップで見せた4-2-4、ベルナルドがCHから前に出ていく4-1-3-2、チェルシー戦後半のマンツー気味のハイプレスなど、複数の形を使い分けている。
非保持でリズムを作れるようになったのが今季後半のシティの強みであり、チェルシー戦で見せた緩急はその象徴。前半は「高い位置は取るが強くは追わない」スタンス、後半は一気に捕まえに行く。このペースチェンジで相手を畳みかける。
当然、その裏ではDFが広いスペースをカバーする必要がある。その中で存在感を強めているのがフサノフ。スピードでピンチの芽を摘み取り、ディアス不在の穴を埋めている。保持でもフィードで相手を揺さぶるなど、役割の幅を広げている。
冬場はベルナルドの飛び出しに合わせてSHも絞るナローな形から、中央に段差を作って縦に速く攻めるスタイルが主流だった。だが、ここ1か月は4-2-4的な高いラインと幅を使う攻撃へとシフトしている印象がある。
左はドクを軸にしたシンプルな突破、右はベルナルドやチェルキといったMF的な選手とセメンヨやヌネスを組み合わせることで、異なるリズムを生み出す。左が「わかっていても止めにくい武器」なら、右は「読みにくさ」が特徴だ。
撤退守備をどう崩すかという点では、右サイドの崩しに加えてボックス内に突撃するオライリーの存在が効いている。ハーランドの外側に立つことでマークのズレを生み、ストライカーのような動きでゴールに迫る。この試合で起用されるかどうかは大きなポイントだ。
多様なプレス、押し込んだ時の得点パターン、ハイライン裏のリスク管理。この3点が揃ったことで、シティは終盤戦に向けて勢いを増している。
二段階のプレスに対抗する
アーセナルとしては、まずカラバオカップで突き付けられた課題への対応が必要になる。同じ形で来るとは限らないが、4-2-4への対策は必須だ。
シティの4-2-4はWGが外からCBに圧力をかけるのが特徴。その初期配置では大外のSBがフリーになりやすい。

当然、シティのSBも前にスライドしてくるが、それは自陣WGのマークを手放すリスクを伴う。アーセナルとしては、まずSBにボールを入れる状況を作り、そこから優位性を引き出したい。
シティのSBを引き出し、CBが広範囲をカバーする状況を作った時に罰を与えられるかどうか。ここで重要になるのはラヤの配球とSBの判断。この観点で言えば、右はティンバーの復帰が望ましい。
チェルシーはプレス回避までは成功していた。だが、その先でシティはハイプレスに切り替えてくる。この人を追うモードに入った時、サイドに逃げるだけでは不十分。インサイドのローテーションでギャップを作る必要がある。
この点でウーデゴールの復帰は極めて重要。2CHだけでは動きが単調になり、シティにとって捕まえやすくなる。CBまで判断を広げさせるような受け方で、プレッシャーの基準を曖昧にしたい。
また、フサノフとのスピード勝負は避けたいところ。むしろ背負わせて、フィジカルコンタクトを強いる形に持ち込む方が現実的だろう。CFがこの形に応えられるもアーセナルの攻め筋の数に影響する。
ここ数試合を見る限り、ポジティブ材料はラヤ。無理に蹴るだけではなく、駆け引きの中で前進のルートを探れる点は大きい。
一方で、右ユニットのビルドアップ停滞は課題。明確な逃しどころを見逃す場面が多く、ここは改善したい。ここでもウーデゴールの有無は影響するだろう。
プレス回避に失敗すれば当然苦しくなる。だが、そのためのネガトラとボックス内の堅さでもある。最後の命綱とも言える守備の強固さを信じて、どこまでプレスをひっくり返すトライができるか。
天王山の行方は、シティの多様なプレスに対してアーセナルがどこまで対応できるかにかかっている。
