
急造DFラインを崩せず
CL出場権争いの直接対決は、どちらも懸念を抱えた状態での一戦となった。直近で3連敗中のチェルシーは代表ウィーク明けから一気に勢いを失った印象。一方のユナイテッドは退場者と負傷者が重なりCBが不足。この試合ではヘヴンとマズラヴィがコンビを組む。
序盤にボールを持ったのはチェルシー。デラップの裏抜けなど前線のダイレクトな特性を生かす場面もあれば、エンソのサリーから相手の陣形にギャップを生み出すシーンもある。
どちらかといえば、この日のユナイテッドの布陣に効いていたのはショートパスからのゆったりとしたポゼッション。あいまいな立ち位置を取るパーマーに対して、DFが出るべきか、MFが見るべきかの判断が整理されていない場面が目立つ。もっとも、本職ではない選手を含む経験の浅いCBコンビであれば、こうしたズレが生じるのは自然とも言える。
ロングボール対応の混乱も含め、ユナイテッドのCB陣は不安を感じさせる立ち上がり。パーマーに対してファウルを犯したヘヴンや、エンソに翻弄されたマズラヴィなど、チェルシーはゴールに迫るシーンを作り出す。
中央が絞られていると見れば、アウトサイドのエステヴァンを使う形も有効。負傷交代となってしまったが、それまでは大外の攻略手段として機能していた。
保持に回ればロングボール主体のダイレクトな展開が中心となるユナイテッド。立ち上がりはファストブレイク頼みだったが、チェルシーが決めきれずに時間ができると、徐々に様相は変化。浮いたライン間へパスを差し込めるようになり、前進の質が上がっていく。
前半終盤にスコアを動かしたのはユナイテッド。右サイドをえぐったブルーノのクロスをクーニャが仕留める。チェルシーは2枚で対応したが、ガルナチョの寄せがわずかに甘かった。
後半、チェルシーは保持からリカバリーを図る。WGを起点に定点的な攻撃を展開。特に目立ったのは右の大外に立つネトで、ファー狙いのクロスから何度もゴールに迫るが、クロスバーを叩くなど決めきれない。
一方でユナイテッドのCB陣は時間の経過とともに安定。前に出る場面はしっかり潰し、ボックス内では身体を張る。さらに中盤のカバーも機能し始め、守備のメカニズムが整っていく。
ネトを中心に押し込み続けたチェルシーだったが、最後までユナイテッドの守備を崩しきることはできず。ユナイテッドはCL出場権をほぼ手中に収める大きな勝利を手にした。
ひとこと
チェルシー、前半の内に1つ欲しかった。
試合結果
2026.4.18
プレミアリーグ 第33節
チェルシー 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
Man Utd:43′ クーニャ
主審:マイケル・オリバー
