
PK戦を制して王者に輝くソシエダ
セビージャの地で行われたコパ・デル・レイ決勝はいきなりのインパクトから幕を開ける。左サイドでロングボールの起点となったゲデスの折り返しをバレネチェアが押し込み、わずか15秒でソシエダが先制する。
さすがに15秒での得点が試合全体に与えた影響は測りにくいが、ソシエダはやや重心を落とした入り。4-4-2のミドルブロックをベースに、必要に応じてSHを自陣まで下げる守備を選択する。
この構えに対して浮きやすかったのがアトレティコのCH。ソシエダは全体の重心を下げている割に中央の管理が曖昧で、アトレティコはこのCHを経由して自在に左のルックマンへ展開。結果としてソシエダのSHは押し下げられる場面が増えていく。
そしてそのルックマンから同点ゴール。浮いたCHからファジーな立ち位置を取るグリーズマンに縦パスを差し込み、そこを起点に最後はルックマンがミドルシュート。20分を待たずに試合を振り出しに戻す。
それでもソシエダにもチャンスはある。アランブルからゲデスへの展開など、サイドにボールをつけてからライン間を狙う形ではアトレティコが後手に回る場面も見られた。
押し込むソシエダはソレールのクロスからPKを誘発。飛び込んだゲデスに対してムッソが遅れて対応し、PKを献上。これをオヤルサバルが決めて再びリードを奪う。
後半はソシエダがボールを持ちながら時間を進める入り。細かい段差とレイオフを使いながら前進し、試合をコントロールしていく。
一方のアトレティコはグリーズマンの降りる動きからチャンスメイク。得点時に近い形を再現しながら打開を図る。これに対してソシエダもプレスを強めるなど、素早く修正をかける。
展開を打開しきれないアトレティコはグリーズマンとゴンサレスを投入。左サイドに攻撃的なユニットを配置し、ここを起点に押し込む流れを作っていく。
攻撃は右で起点を作り、左で仕上げるイメージ。ボックス付近ではアルバレスが引き続き存在感を発揮し、強烈なミドルと浮き球のクロスという“剛と柔”の両面でゴールに迫る。バエナやセルロートも前線で脅威となる。
それでもソシエダは粘り強く対応。試合は2-2のまま延長戦に突入する。
延長ではアトレティコがハイプレスから押し込み、ボックス付近でのチャンスを探る展開。一方のソシエダもサイドからのキャリーとシンプルなクロスで応戦し、途中出場の久保が決定機を演出する場面もあった。
だが、延長後半は両チームともに消耗が色濃く、試合はPK戦へ。2本のセーブで流れを引き寄せたソシエダが、そのままタイトルを手にした。
ひとこと
ソシエダにはとっては嬉しいタイトル。最後をマリンが決めたのも良かった。
試合結果
2026.4.18
コパ・デル・レイ
Final
アトレティコ・マドリー 2-2(PK:2-3) レアル・ソシエダ
エスタディオ・ラ・カルトゥーハ・デ・セビージャ
【得点者】
ATM:19′ ルックマン, 83′ アルバレス
RSO:1′ バレネチェア, 45′(PK) オヤルサバル
主審:アルベロラ・ロハス
