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「コパアメリカ2021ハイライト」~Group A Match day 1 アルゼンチン×チリ~ 2021.6.15

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■メッシも周りも悪くはなかったが…

 2日目で登場となったのはアルゼンチン。対するは国際大会での存在感の高さが印象的なチリである。立ち上がりにボールを支配したのはチリ。GK、CB2人、アンカーのプルガルの4人でひし形を形成し、ショートパスを主体にボールを組み立てる。

 しかしながらチリは前進に苦労していた。困った時はIHが降りる仕組みになっているのだが、ここの裁量の部分がどうだったか。どちらかというと、中盤が降りてきすぎてしまい後ろ重心になってしまうことで、前に人が欠けられない問題が発生していたように思う。

 それに比べるとアルゼンチンは前進の確固たる形はなかった。だが、前半から決定機をより得ていたのはアルゼンチンの方。チリに足りなかった馬力のあるドリブルを時折織り交ぜることによって、チリの中盤を1枚剥がして敵陣に乗り込むことが出来ていた。

 加えて良かったのが前線のオフザボールの質。ラウタロ・マルティネスやゴンザレスのように、味方のために汗をかける存在がいるのが大きい。17分のシーンは秀逸でゴンサレスのボールの引き出し方の質の高さを味わうことが出来る場面である。大きい展開を使うのがうまく、動きが少し重いチリのバックスに対して、アルゼンチンは最終ラインを一気に攻略するような動きを狙うことが多かった。

 もちろん、メッシに引き寄せられるようにパスをする場面も見られはするが、メッシを経由しないと何もできない集団ではないかも?と感じさせるアルゼンチン。それでも結果を出すのがメッシなのだけど。FKで先制点をもたらしたこの日は絶好調。後半はさらに組織の中でも輝くようになっていた。個人的には今まで見た代表のメッシの中ではだいぶやりやすそうだったと思う。

 ただし、後半はチリも復調。前線のオフザボールの動きや大きい展開を織り交ぜることによって、前半にはあまり見られなかったアルゼンチンゴールに迫る場面が見られるように。PKを奪取したシーンにおいても、前半にはなかった大きくて速い展開が活きた。前半から主審にフラストレーションを溜めていた様子のチリだったが、この場面ではOFRからの判定修正でPKを得ることが出来た。それ以降も割とビダルを中心に文句は絶えなかったけど。

 同点にされたアルゼンチンは猛攻を見せる。メッシが次々にチャンスメイクをかましていくのに加えて、ディ・マリアの投入でボール運びやエリアへの侵入の部分も強化。終盤にゴールに向かう回数はアルゼンチンの方が多かった。しかし、ゴールが枠を捉えない。

 結果としては不満だろうが、内容としては個人的には悪くなさを感じたアルゼンチン。チリはなんとか勝ち点1を持ち帰った格好だ。

試合結果
アルゼンチン 1-1 チリ
エスタディオ・ニウトン・サントス
【得点者】
ARG:33′ メッシ
CHI:57′(PK) バルガス
主審:ウィルマー・ロルダン

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