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「Catch up Premier League」~2022.5.15 プレミアリーグ 第37節 ウォルバーハンプトン×ノリッジ ハイライト

■右に入った突貫小僧が同点の切り札

 すでに欧州カップ戦出場権争いに絡めないことが確定しているウルブスとすでに降格が決まっているノリッジ。実質、消化試合となった一戦が今シーズンのモリニューのラストゲームとなる。

 力関係でいえばやはりウルブスの方が上。積極的に攻めるのは彼らの方だった。バックラインからボールを動かしながら相手のプレスの穴を伺う。ノリッジの守備は5-2-3と5-3-2のハーフ&ハーフのような感じ。シャドーのうち、ダウエルが高い位置で残りつつ、レース・メルは低い位置まで下がりスペースを埋める役割もこなしていた。

 ウルブスはノリッジのプレス隊の脇から侵入。3バックがシンプルに持ち上がったり、モウチーニョやネベスが低い位置まで下りてきたりなど、手段は様々。とりあえずノリッジの1stプレス隊の脇から侵入することで、プレスを回避する。

 この日のウルブスの3トップはターゲットマンができるヒメネスがいたものの、彼は最前線ではなくシャドー。トップに起用されたのはファン・ヒチャンであった。

ウルブスの崩しはヒチャンの機動力を存分に生かしたもの。具体的にはサイドに流れながら相手の最終ラインの裏に入り込み、押し下げる形で前進する。

 どちらかといえば、ヒチャンが流れるのは左サイド。右はヒメネスを軸としてクロス待機の姿勢だった。

 ワイドで深さを作ることで徐々にライン間も空いてくるノリッジの守備陣。ウルブスはワイドに縦にと自由に攻め込める時間が続いていく。

 一方のノリッジは一点突破の姿勢。左に流れ気味のプッキの裏抜けからスピードが足りないウルブスのバックラインの裏を狙うことで反撃していく。

 先制点にこぎつけたのはプッキ。まさしく一点突破のスタイルで得点まで。左サイドを一気に抜け出し、エースとしての務めを果たして見せた。

 優勢ながらビハインドになったウルブスは後半シキーニョを入れて右サイドを強化。両サイドから突破口を増やして、逆転を狙う。

 右サイドにWBとして入ったシキーニョはとても元気。1枚なら余裕で剥がせる暴れっぷりでノリッジ守備陣はたじたじに。シキーニョの突破からファウルを得て、混戦からアイト=ヌーリが沈めて同点に追いつく。

 以降も試合はウルブスペース。一点突破だったノリッジは後半はほとんど押し込まれて見せ場がない状況に。

 それでもなんとかPA内は死守。同点での勝ち点1を奪い取り、なんとか先制点を勝ち点につなげることが出来た。

試合結果
2022.5.15
プレミアリーグ 第37節
ウォルバーハンプトン 1-1 ノリッジ
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:55′ アイト=ヌーリ
NOR:37′ プッキ
主審:トニー・ハリントン

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