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「Catch up Premier League」~2021.8.14 プレミアリーグ 第1節 チェルシー×クリスタル・パレス ハイライト

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■30分で答えを見つける

 PL最年長指揮官であったホジソンが旅路を終えることを決めた2021年。クリスタル・パレスが新しく指揮官に任命したのはアーセナルOBであるパトリック・ヴィエラ。馴染み深い土地であるロンドンに帰還し、初めての公式戦の対戦相手は昨季のCL王者のチェルシーだった。

 クリスタル・パレスは陣形こそ昨季と同じ4-4-2だが、中央を固めるナローな形に。はじめは外へのカバーリングにSHが行くかSBが行くか?という部分でもたつき、チェルシーに大外で簡単にクロスを上げられる場面もあったが、時間が進んでいくにつれその部分は整理されていくように。チェルシーが大外に出した時にSH、CH、SBで閉じ込めるように壁を作り、同サイドからチェルシーを脱出させないようになる。

 保持の核であるジョルジーニョとコヴァチッチの両CHを2トップで消す形で中央からの供給も断ったクリスタル・パレス。前半も中盤になる頃にはチェルシーの保持は落ち着き、ボールを持ちながらも攻めあぐねるようになった。

 しかし、均衡の打開は突然に。チェルシーは右サイドのペナ角付近からマルコス・アロンソの直接FKで先制点。グアイタはもちろん、クリスタル・パレスの壁もこのシュートに全く反応できず、アロンソのシュートを阻むものはなかった。

 定点攻撃においてもチェルシーは徐々に解決策を見出すように。パレスの2トップがCHを消す分、時間を与えられたチェルシーのバックスは大外の奥に立つ選手に長いフィードを送るように。一手ずつではなく、ダイレクトにSBを引き出すと、パレスのカバーリングは徐々に間に合わないようになっていく。最終ライン⇒大外⇒ハーフスペースをつなぐことで、パレスの左サイドからカバーの裏を取っていくチェルシー。30分には見つけ出したこの攻略策でチェルシーはあっさり追加点を挙げる。

 後半になっても流れが変わらないパレスは5-3-2へのシステム変更を決断。ハーフスペースを埋めつつ、同サイド圧縮を完遂させる形にシフトする。しかし、チェルシーはフォーメーション交代直後に解決策を提示。3センターを横に揺さぶるように左⇒右に大きな展開を挟むと、持ちあがったチャロバーが3点目。システムの欠陥を早々についたチェルシーが試合を完全に決めた。

 パレスの好材料は終盤にようやくザハのボールタッチが軽くなったことくらい。策を講じたが、アッサリと解決策を見出したチェルシーを前に完敗。ヴィエラにとっては手厳しい船出となった。

試合結果
2021.8.14
プレミアリーグ 第1節
チェルシー 3-0 クリスタル・パレス
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:27′ アロンソ, 40′ プリシッチ, 58′ チャロバー
主審:ジョナサン・モス

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