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「Catch up Premier League」~2022.4.3 プレミアリーグ 第31節 ウェストハム×エバートン ハイライト

■台無しにした反撃の機運

 明らかにケツに火がついた状況で終盤戦を迎えてしまったエバートン。実は終盤戦に強豪との対決を多く控えており、結構やばい!今節は欧州カップ戦争いの真っ最中のウェストハムに挑む形となった。

 お互いに最終ラインに無理にプレッシャーをかけることはしない両チームだが、よってボール保持側のチームは余裕を持って試合を進めることができた。ショートパスから組み立てを行いたいのはエバートン。バックラインから縦にパスを入れることで前進を狙う。

アンカーにホイビュアが入ったのはファン・デ・ベークの直前のアクシデントによるもの。よって中盤の攻撃がどこまで準備されていたものかはわからないが、イウォビとドゥクレのIHの2人がライン間で受ける形が多かった。

 エバートンの保持がうまくいききらなかったのは、受け手をサポートする関係があまりいなかったから。エバートンは縦パスの受け手が自ら反転を試みて前を向こうとすることが多い。もちろん、スペースがあればそのトライは問題ないのだが、ウェストハムのようなコンパクトなチームが相手だとなかなかうまくいかないのは当然。ショートパスを志向する割にはホルダーのサポートをして、味方に前を向かせるためのパスワークが十分ではなかった。エバートンが良かった保持はイウォビが安定してターンできる位置まで降りて運びつつ、リシャルリソンにシュートにつながるシチュエーションを提供できるような場面を作れる時だった。

 エバートンの保持に対してウェストハムは、WGからスイッチを入れる形でラインを上げながらプレッシング。深い位置からのロングカウンターを組み合わせる形で、奪った後は縦に早く攻め込む形で攻勢に出る。

 ウェストハムはホルダーのサポートがしっかりしており、前を向く選手を作るのがうまい。効率的にカウンターを進めるウェストハムが先制したのは32分。自陣深い位置でたまらずファウルを犯したエバートンに対して、クレスウェルがFKで牙を剥き先制点を奪い取る。

 後半、エバートンは反撃。押し込みつつ、イウォビの縦パスからエリア内に迫り、シュートシーンを作っていく。増えてきたセットプレーから早い時間に同点に追いついたエバートン。緊急出場のホルゲイトが豪快なゴールを叩き込む。

 ここからいい流れで攻めていきたかったエバートン。だが、自らそのいい流れを断ち切ってしまう。まずはイウォビ。ボールのコントロールをミスって流れたボールがそのままウェストハムのカウンターの起点に。アントニオの抜け出しから最後はボーウェンが押し込み、折角の同点弾をフイにしてしまう。

 そしてキーン。文句なしの2枚目の警告を受けてしまい、エバートンは残り30分弱を10人で過ごすことに。リードと数的優位を得たウェストハムはエバートンにボールを持たせつつカウンターで落ち着いて時計の針を進めるように。

 抵抗は見せたエバートンだが、最後までゴールを脅かすことはできず。反撃のムードに自ら蓋をしてしまい、勝ち点を奪うチャンスを手放してしまったエバートンだった。

試合結果
2022.4.3
プレミアリーグ 第31節
ウェストハム 2-1 エバートン
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:32′ クレスウェル, 58′ ボーウェン
EVE:53′ ホルゲート
主審:マイケル・オリバー

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