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「Catch up Premier League」~2023.3.5 プレミアリーグ 第26節 ノッティンガム・フォレスト×エバートン ハイライト

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喧嘩は進む、シュートは撃たれず

 前節、ウェストハムに奇妙な4失点での大敗を喫したフォレスト。一応現状の順位は降格圏とは差があるとはいえ、まだまだ予断を許さない状況は続いている。対戦相手のエバートンも苦しい状況だ。ダイチの就任当初の高揚感は徐々になくなり、ジリジリした試合が増えている。もっともこれが本来の彼の持ち味のような気もするのである意味軌道に乗ったともいえるのかもしれない。

 フォレストのボール保持は4-3-2-1。まず目についたのはアンカー起用が多いシェルビーがフロイラーと入れ替わる形でIHを務めていたことである。ボール保持は基本的には外循環。フォレストの攻撃の最短ルートであるライン間にボールをなかなか入れることができない。

 どちらかといえば前進はエバートンの方が順調なように見えた。サイドからボールを運ぶ意識はサイドがフォーメーション的にがら空きのフォレストに対しては刺さっていたし、後方からSHへの対角のパスからクロスを入れることもできていた。

 左右のクロスからエリア内の迫力を生かしてフォレストを自陣に釘付けにするとそのままPKを獲得。シェルビーがマクニールを倒してしまったPKをグレイが決めた。

 だが、同点後は相手の攻撃をやや受けてしまうエバートン。その隙をついてフォレストは同点に。この試合初のライン間のギブス=ホワイトからの攻撃でウッドとのワンツーを決めて抜け出すと、シュートのこぼれ球をジョンソンが決めて追いつく。

 この失点でギアを入れ替えたエバートンとフォレストはここから打ち合いに。殴り合いとなった前半の終盤を制したのはデザインされたFKから勝ち越しゴールを決めたエバートン。再びリードを得ると、そこからは消極的な姿勢を棚上げし圧力をかけたまま前半を終える。

 後半は激しいデュエルが目につく試合だった。早めにクロスを入れるフォレストの姿勢は前半以上に早い展開を助長したし、エバートンもそうした展開はお手のもの。試合は混沌する。

 混沌とした試合は徐々に乱戦ムードに。互いに審判を見ながら転んでみたり、至る所で小競り合いが起きる状態に。シュートもろくに打たず、小競り合いに専念して時間がただただ過ぎていくというのは両チーム以外のファンからすると何とも言えない時間だったといえるだろう。

 喧嘩ばかりで時間を使っていてまずいのはビハインドのフォレストの方である。4-2-3-1という攻撃型のシフトを採用して圧力をかけていく。すると、カウンターを発動しようとしたドゥクレのミスからフォレストのカウンター返しが炸裂。好調のジョンソンのゴールで終盤に試合は振り出しに戻る。

 終盤も撃ち合いになったこの試合。わずかなところまで迫ったのはフォレストの方だったが、最後まで勝ち越しゴールでネットは揺らせず。試合は痛み分けに終わった。

ひとこと

 大げんかというより小競り合いが多かったので、エバートン×リーズに比べると喧嘩的な観点では物足りなさがあった。

試合結果

2023.3.5
プレミアリーグ 第26節
ノッティンガム・フォレスト 2-2 エバートン
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:19′ 77′ ジョンソン
EVE:10′(PK) グレイ, 29′ ドゥクレ
主審:ジョン・ブルックス

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