「強豪認定」を乗り越えターンオーバーと結果を両立
リーグ戦は3連敗中。リバプール、マン・シティ、ブライトンと強い対戦相手が続いた感触はあるが、ニューカッスルとて実力者であり、この屈辱から1日も早く抜け出したいところだろう。
ブレントフォードは4-3-3と3-5-2を使い分けているが、この日は強豪と対戦する際によく用いる3-5-2を採用。ニューカッスルを「強豪認定」しての一戦に臨む。
一方のニューカッスルは中盤と前線にある程度CLを意識したターンオーバーを敢行。ここまでセカンドユニットの出力不足が課題になっているが、バック4が揃ったことである程度踏ん張れるという打算があったのかもしれない。
互いに強度を生かしながら縦に早く攻めていく立ち上がりを見せる序盤戦。優位を取ったのはブレントフォード。マンツーでのプレッシングで高い位置からの制限をかけつつ、ニューカッスルのWGには前を向かせない。ターンオーバーをしたニューカッスル相手に強度で上回る形で押し込んでいく。
押し込むブレントフォードは右サイドでコリンズが列上げのサポートを行っての崩しを行うなど、アタッキングサードにおいては工夫もちらほら。敵陣での保持から有効打を打ち込んでいく。
ニューカッスルは25分くらいから押し返すことに成功。サイドから少しずつチャンスを作り、エリア内でもクロスにフリーで合わせられるように。しかし、ヘディングはことごとく枠外。なかなかフレッケンが守るゴールマウスを脅かすことができない。
ブレントフォードはロングカウンターから巻き返していきたいところだが、ラインが下がった分なかなかひっくり返せない時間帯が続く。その上、ヘンリーが膝を負傷してしまい交代。推進力という意味でもブレントフォードにとっては大きな痛手である。
後半も流れは同じ。ロングカウンターの起点として2トップは踏ん張りたいところだが、ムベウモのターンもシェアとボットマンの2人を相手にすればあまりにも分が悪い。
というわけでニューカッスルがブロック崩しのターンが長く続くことに。ニューカッスルは右サイドからトリッピアーのクロスをメインに攻め立てている。その甲斐あってかようやくウィルソンがネットを揺らす。だがこれは直前の自身のファウルでノーゴールに。
しかし、その直後に正真正銘の先制点を手にするニューカッスル。ヒッキーとフレッケンの連携ミスを突いたゴードンがPKを奪取。接触自体はソフトであり際どい判定であったが、これでようやくブレントフォードをこじ開けることに成功した。
直後に再びPKの判定を受けるブレントフォードだが、ムベウモのハンドは不可抗力という判断で取り消し。なんとか首の皮1枚が繋がる。しかしながら、ロングカウンターの発動のためのアタッカーの加速はことごとくニューカッスルの守備陣に捕まっていく。
その後もPKの一点を堅実に守り切ったニューカッスル。なんとか終盤まで粘りきり、ブレントフォードに今季初黒星をつけた。
ひとこと
やや渋い内容ではあったが、リーグ的にもCL的にもターンオーバーしての勝利は100点と言える。メンバーを入れ替える賭けにハウは勝ったと言えるだろう。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
ニューカッスル 1-0 ブレントフォード
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:64′(PK) ウィルソン
主審:クレイグ・ポーソン