要所で流れを掴めないアーセナルの攻撃陣
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アンフィールドでの引き分けは悪くはなかったが、2位以下の勝ち点を引き離せなかったという観点から考えるとアーセナルはここでも足踏みは避けたいところ。得意のホームでのモイーズとの一戦で再スタートを切りたいところである。
そのアーセナルの立ち上がりは前回のホームで完勝したブライトン戦を思わせる立ち上がり。ポゼッションによる押し込みと高い位置からのプレスからずっと俺のターンを継続する。
しかしながらウェストハムは前線の降りるアクションからきっちりと起点を作ることで反撃。アーセナルの即時奪回を回避することで少しずつ俺のターンを切り崩していく。
ウェストハムは押し返す流れの中から先制点をゲット。左サイドから入れたクロスに対してガブリエウとジンチェンコの対応がかぶってしまった結果、わちゃわちゃとしたところを最後はソーチェクに押し込まれることとなった。
反撃に出たいアーセナルだが、リードを得たことでウェストハムはきっちりと自陣を固める形にフォーカス。特にCHのサイドへのスライドは強固であり、アーセナルの左サイドは大外のダブルチームとCHのハーフスペースへのランを潰す動きで完全に消されてしまうことに。
パケタが負傷交代した30分過ぎ以降は怪しいボールの失い方が垣間見えたウェストハムに対して、アーセナルが差し込んでいくシーンが度々見られるようになる。だが、アタッカーのシュートセレクションの雑さゆえに得点にはつながらず。試合はウェストハムのリードで後半を迎える。
後半の頭は前半の立ち上がりと同じようにアーセナルが押し込む立ち上がりに。しかしながら、クドゥスを使ったカウンターからウェストハムは反撃に出ると、セットプレーからマヴロパノスが追加点を奪い取る。これでリードは2点となった。
安全圏のリードを盾に自陣に引きこもるウェストハム。アーセナルは選手交代とともに3-5-2に変更することで反撃に出る。このシステム変更は一定の効果はあった。ボックス内の枚数が増えたことでウェストハムの守備陣は混乱し、右サイドからのファー気味のクロスからアーセナルはチャンスメイクに成功。しかしながら、このチャンスをジェズスやネルソンが決められないと再び流れは悪くなる。
外側のクロスを上げるメカニズムは別に改善していないので、ウーデゴール個人の閃きからなんとかクロスを上げる苦しい展開になったアーセナル。ウェストハムに跳ね返され続けると最後はカウンターからライスがPKを献上するが、これはラヤが意地のストップ。トドメの一撃は避けたアーセナルだが、首位陥落となる手痛い一敗を喫することとなった。
ひとこと
ウェストハムのCHのハードワークが光る一線だった。
試合結果
2023.12.28
プレミアリーグ 第19節
アーセナル 0-2 ウェストハム
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
WHU:13’ ソーチェク, 55′ マヴロパノス
主審:マイケル・オリバー