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「Catch up Carabao Cup」~2023.12.20 カラバオカップ 準々決勝 リバプール×ウェストハム ハイライトレビュー

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アーノルド不在時のポゼッションのタクト役は?

 ホームスタジアムでマンチェスター・ユナイテッドを押し込み続けながらもゴールを奪うことができなかったリバプール。首位攻防戦となる次のアーセナル戦を前にホームでの連勝はストップすることとなった。カラバオカップ準々決勝の相手はそのアーセナルを4回戦で下したウェストハムである。

 どちらもバックラインに対しては慎重なアプローチ。ある程度ボールを持たせながらの前進を試みていく。WGよりもIHが前に出ていくプレスを行っていたのはリバプール。サイドをきっちり埋める意識を持っていたのはサラーがいないだけなのか、それともウェストハムのサイド攻撃を警戒しているのかは判別がつかなかった。

 相手を押し込むフェーズで違いを見せていたのはリバプール。前線のガクポはヌニェスとは少しテイストの違う、相手の間を外したタイミングでの裏抜けで後方からのパスを引き出していく。

 CFのガクポを軸にサイドからの押し下げに成功したリバプール。その恩恵を受けたのはショボスライ。先制のミドルを叩き込み、リバプールが先手を奪う。

 その後も展開としてはリバプールの保持一辺倒。タクトを振るっていたのはカーティス。左サイドを上下動しながらアンカーの遠藤のマークを分散させることに一役買っていた。アレクサンダー=アーノルドがいない時はチアゴがいた時のようにIHがバランスをとるほうが今のチームにはバランスがいいのかもしれない。

 絞らなくていいゴメスの外比重が多めな分、MF的にふるまえるエリオットが右WGに入ったリバプール。ポゼッションでのやり直しはいつもよりも多く、延々とボールを持ちながらウェストハムのだらっとした4-4-2に何もさせない時間が続いていく。

 後半もリバプールのボール保持で試合は進む。降りるアクションだけでなく、基準点の追い越しから2点目を奪ったカーティスの得点がゴールショーの幕開けである。

 3点目のきっかけは近頃のリバプールで目立っているコナテの持ち運びから。決定打になったガクポのミドルでほぼ準決勝進出を手中に収める。

 TAAからのトランジッションの裏パスから生まれた4点目に、カーティスのカウンターが完結した5点目などこの日のリバプールはカウンターが刺さり続ける展開に。5点目の時のウェストハムの対応はこの試合の彼らの緩慢さを象徴するようなだらっとした失点だった。

 3点目の直後にボーウェンが一矢報いるも、この日のウェストハムの見せ場実質ここだけ。首位決戦を前に再びホームで勝利を飾ったリバプールが準決勝進出を決めた。

ひとこと

 MFでポゼッション安定させるリバプール。いいね。

試合結果

2023.12.20
カラバオカップ 準々決勝
リバプール 5-1 ウェストハム
アンフィールド
【得点者】
LIV:28‘ ショボスライ, 56‘ 84’ カーティス・ジョーンズ, 71‘ ガクポ, 82’ サラー
WHU:77‘ ボーウェン
主審:ティム・ロビンソン

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