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「Catch up Premier League」~2022.11.6 プレミアリーグ 第15節 アストンビラ×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

■保持と非保持の両面でみせた華麗なスタートダッシュ

 ロンドン発、ビジャレアル経由、アストンビラ行きという形でプレミアリーグに帰還を果たしたウナイ・エメリ。ワールドカップまで残りのリーグ戦は2節というタイミングで迎えたホームに迎える相手はマンチェスター・ユナイテッドである。

 立ち上がりからアストンビラはモデルチェンジの風情を見せつける。陣形こそ大幅な変化はないものの、ひたすらボールを持ちながら相手の出方を待つということをやっていた。マンチェスター・ユナイテッドは高い位置から積極的にプレスを仕掛けていくタイプではない。

 なので、ビラはひたすら待つ。ユナイテッドが出てくるのを待つ。双方睨み合いの状況から痺れを切らしたのはユナイテッド。仕方なくビラに付き合うように前に出ていく。

 すると、アストンビラの攻撃は一気に加速する。ユナイテッドが前出てくる瞬間を狙って縦パスを一本入れる。ユナイテッドのプレスはカゼミーロを後方に残し前後分断気味になる。狙い目になるのはカゼミーロ周辺のスペース。ここのスペースにラムジー、ベイリーが顔を出して縦パスを受ける。

 結果が出たのはあっという間。縦パス一つで加速した攻撃を左サイドから完結させたベイリー。7分でアストンビラは先制点を生み出す。

 続く、11分には追加点。ユナイテッドのパスミスを掻っ攫う形でファウルを奪うと、ディーニュが素晴らしいFKを決めてあっという間に引き離す。ビラは保持、非保持(デンドンケルが前に出ていくのがハイプレスのトリガーだ)の両面からユナイテッド相手にそれぞれ得点を奪ってみせた。

 2点差をリードしたビラがプレスを緩めたため、ユナイテッドはボール保持の時間を得ることができた。しかし、前4人のユニットは即席感満載。大外のサイドでガルナチョとダロトがそれぞれ奮闘していたが、流石に個人のデュエルで破壊できるほどの精度はない。前半終了間際にオウンゴールで追撃するが、手応えがどこまであったかは微妙なところである。

 後半、追撃弾を足がかりに攻勢を強めたかったユナイテッド。だが、カウンターからアストンビラが追い打ちをかけていく。ラムジーの3点目はユナイテッドの反撃の意欲を削ぐのに十分なものだった。

 以降もアストンビラは試合をコントロール。コンパクトなブロックと割り切った形から繰り出されるロングカウンターでユナイテッドを苦しめる。3枚替えで流れを引き寄せたかったユナイテッドだが、マルティネスの好守もありさらなる得点を奪うことができなかった。

 ユナイテッド相手の勝利という幸先のいいスタートをみせた二度目のエメリのプレミア挑戦。まずは上々の滑り出しに成功した。

試合結果
2022.11.6
プレミアリーグ 第15節
アストンビラ 3-1 マンチェスター・ユナイテッド
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:7′ ベイリー, 11′ ディーニュ, 49′ ラムジー
Man Utd:45’ ラムジー(OG)
主審:アンソニー・テイラー

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